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2007.05.30
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カテゴリ: プライベート日記
今からちょうど1年前の話。

私は、買い物にでかけるため
車を走らせていた。
その途中、大きな荷物をもったおばあさんを見つけた。
場所は一面田んぼが広がる1本道。
辺りは何もない。
その道をおばあさんは、大きな荷物をもって
ゆっくりゆっくり歩いていた。
どこへ向かっているのかはわからなかったが

私は、おばあさんを車で追い越し
その先の信号で止まった。

ふと思った。

「あのおばあさん、どこへ向かっているんだろう」

おばあさんがいる場所から、
私が止まっている次の信号まではかなり距離があった。
車なら数分のことだが、
あれだけの大きな荷物を持ったおばあさんなら
30分くらいかかるかもしれない。

私は思った。

「大丈夫かな」


とりあえず、前へ進んだ。

だけどやっぱりあのおばあさんが気になった。

「大丈夫かな」

そう思った時にはすでに
ハンドルは、Uターンできる場所を探していた。



私はあの道へ向かった。

一本道へ入ると、おばあさんの姿を探した。

「あっ、いた!」

なんだかほっとした。

その安心は、つかの間。
急におばあさんの姿が見えなくなった。

「何かあったんじゃ・・・」私は慌てた。

近くまでやってくると
道端にしゃがみこんだおばあさんの姿を見つけた。

私は車を止め、おばあさんに駆け寄った。

「大丈夫ですか?」

すると、おばあさんは
にっこりしながらこう言った。

「ありがとう。だいじょうぶだよ。」

そう言ったおばあさんの顔を見て
私は、思わず言葉を失った。
おばあさんは、私の動揺した様子に気づいてこう言った。

「私は本当にだいじょうぶだから
 心配しなくていいよ。
 その気持ちだけで十分だよ。ありがとう」

「そ、そ、そうじゃ・・・」
やっぱり言葉にならなかった。

さっきまで、私がおばあさんを心配していたのに
気がつけば、私がおばあさんに心配されている。

気持ちを落ち着かせ、ようやく我に返る。

「大丈夫ならよかったです。
 急に姿が見えなくなったので、もしかして
 何かあったんじゃないかと・・・」

私自身動揺していたこともあって
はっきりは覚えていないが
おそらくそのようなことを言ったと思う。

「そうかい、心配かけてすまなかったねぇ。
 私は○○駅の近くのおじいさんの墓参りに
 行って、今はその帰り道なんだよ。
 道端に座ったのは、
 ちょっと疲れて一休みしたかっただけだから」

○○駅と聞いて驚いた。
車でも、ここから20分はかかる。
ましてや歩きなら、2時間近くかかるだろう。
その道をたった1人で歩いてきたなんて・・・
信じられなかった。

私はおばあさんに聞いてみた。
「家はどこ?」

「その先の△△インターの近くだよ。
 ここまで来たら、あと少し。
 心配かけてすまなかったねぇ。
 でも本当にもう大丈夫だから。ありがとね。」

おばあさんは申し訳なさそうにそう言った。

おばあさんが「あと少し」と言った”△△インター”
軽く見積もっても、歩いて30分はかかる。
これだけの距離を歩いてきたおばあさんにとったら
確かに”あと少し”かもしれないけど
私には到底そうは思えなかった。

私はおもいきっておばあさんに聞いてみた。

「車乗ってかない?」

おばあさんは困った様子をみせた。

「あなた、どこか行くつもりだったんでしょ?
 そんなところを引き止めることは私にはできないよ。
 心配しなくていいから、私は大丈夫だよ。
 ありがとう。本当にありがとう。」

だけど私はひかなかった。

「いいから、いいから、乗ってくださいよ。
 用事って言ってもたいした用じゃありません。
 急ぎでもありませんから・・・」

今思えば、ちょっと強引だったかもしれない。

おばあさんは”うん”とうなずいた。

そして私はおばあさんを車を乗せて走り出した。

たった5分のドライブ。
おばあさんはいろいろ話してくれた。
家族のこと、家のこと
月に数回おじいさんの墓参りで
この道を歩いていること。

私はうれしかった。





なぜ、私はおばあさんの顔を見て
動揺したのか?
言葉が出なかったのか?


それは・・・



亡くなった母にどことなく似ていたから。
当然、年齢も体系も声も違う。
だけど笑った顔が、母そっくりだった。


おばあさんが笑うたび、私も笑った。

別れ際に、おばあさんは私に
何度も何度も
「ありがとう」と言った。

私は「どういたしまして」
ではなく
「ありがとう」と言った。


たった5分のドライブ。
私にとって、一生忘れられないドライブとなった。
あの笑顔とあの時間
私にとっては大切な宝物である。



いかがでしたか?

”ショートストーリー”なんて
カッコ良いタイトルつけましたが(;・∀・)





実は、ぜ~んぶホントの話。


なぜ、1年前の話を今書いたかというと
実は3日前、偶然あのおばあさんに会いました。
田んぼ道ではなく、その先の大通りで。
しかし、今回は
私が先を急いでいたこと、
おばあさんが歩く方向と私の進行方向が逆で
車を止めれなかったという理由で
あの時のように
声をかけることができなかった。
今思えば、少し残念な気持ちは残るけど
なぜか私には自信があった。
「またいつか必ず会える」
そう信じて私はすれ違った時に
心の中で「ありがとう」と言った。

また会える。必ず・・・





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Last updated  2007.05.31 09:50:37
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