蒼い森の備忘録

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カテゴリ: 映画・日本

吉岡 は現場に自分の痕跡を見つけ困惑し、同僚の 宮地 からも疑いの目を向けられる。時を同じくして姿を現すようになった赤い服の女が発する耳をつんざく叫び声。彼女は何者で何を訴えているのか?曖昧な記憶に脅かされ、過去の闇に取り憑かれたように憔悴してゆく 吉岡 の周りで、次々に殺人事件が起きる。死因のすべては海水による溺死だった。いったい自分は何をしたのか…。
叫(さけび) - goo 映画 より)


実は先にノベライズを読んでました。だから結末は分かってました。
それを割り引いても、ちょっと怖さが足りなかったですね~^^;
(ネタバレあり)













赤い服の女 「あなただけ許します」 と言っても、その時点で 吉岡(役所広司) 春江(小西真奈美) を殺してしまっている訳だし…。つまり、 吉岡 春江 幽霊(葉月里緒奈) のせいではないと思えます。

吉岡 のどうしようもない孤独感、閉塞感、苦しさは、単純に言ってしまうと交通課の巡査が出てきたことで象徴されるように、仕事に対する行き詰まりによるものと思っていいのだろうか?
春江 とのぎくしゃくした関係のせいかとも思いますが、実際の二人がどうであったかはわかりません。 春江 はもう死んでるわけですから。二人の関係が冷えているように見えるのは 吉岡 が全て忘れているから、と見えるんですよね。

しかし、 赤い服の女 の存在を忘れてしまっていたことが恨みをかっていて、その報復として 吉岡 が殺人を犯しさらにはそれを忘れてしまうという「呪い」をかけられた、とも考えられます。そうすると、 「あなただけ許します」 という言葉が合わなくなるんですよね。
ならばやはり二人がうまくいっていないことが原因だったのか?

やっぱりなぜ殺したのかは良く分かりません。まあ、それが解決されなければならない映画というわけでもないので別にいいんですが。あんまりそのあたりにこだわると、 宮地(伊原剛志) 幽霊 のシーンも全く説明つかないものであるし、映画自体を楽しめなくなりますね。
精神科医・ 高木(オダギリジョー) も、何かが解っているような思わせぶりな言動をしますが、何かに気付いたんでしょうか?よくわかりません。


この幽霊は話をすることも触ることもできるし、空まで飛んでしまいますので、幽霊としての怖さはありません。
吉岡 を始めとする殺人をしてしまった人たちの「過去は忘れ去ってしまいたい」という思いの哀しさ、孤独さをメインに観ればいいのかな?


黒沢清
映像はあいかわらず独特の美しさ、丁寧さがありよかったと思いました。




『叫』2006年(日本)
監督・脚本:黒沢清
出演:役所広司、小西真奈美、伊原剛志、葉月里緒奈、オダギリジョー、加瀬亮、他


第20回2007年東京国際映画祭「映画が見た東京」部門正式上映




※参考:ノベライズ

叫(さけび)
『叫』林巧
発行:2007年
角川ホラー文庫(税込\499)





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Last updated  2008.02.25 00:23:07
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