蒼い森の備忘録

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2008.11.28
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カテゴリ: 本・まんが
千暁 ら仲間七人は 白井教授 宅に招かれ、そこで初めて教授が最近、長年連れ添った妻と離婚し、再婚したことを知る。新妻はまだ三十代で若々しく妖しい魅力をたたえていた。彼女を見て 千暁 は青ざめた。「あの人は、僕の実の母なんだ。ぼくには彼女に殺された双子の兄がいた」衝撃の告白で幕を開ける、容赦なき愛と欲望の犯罪劇
(文庫本内容紹介より)



内容紹介を見て「面白そうだな」と思って読んでみました。
実は 西澤保彦 さんって全く知らなかったのです。
それで、読み始めてみたら「あ~、失敗したかな?」と最初思ってしまいました。
まず、登場人物がニックネームで書かれてて、それと本名との関係、性別が全然覚えられないんですよ(T_T)
で、それぞれの関係性が全くつかめない。人物が頭の中でイメージできない。
もう読むのやめようかな、と思い始めたあたりでちょっとずつ面白く感じ始めました。



結局解き明かされない謎、意外な結末を迎える謎。
それらが実はあるテーマを表現するために描かれているんですね。
「実際に表現される行動の理由は、自分が『そうだ』と思っている理由と違うことがある」とか、「記憶は無意識に書き換えられてしまうことがある」とか、「一つの事実に対して見方は多数ある」とか…(だから、メインの謎の解はある程度予測できちゃうんですけど…)。


とても重くておぞましい内容を含むので、初めはそれに比べて文章が軽すぎるんじゃないかな?と違和感を感じましたが、終盤にかけてぐ~っと引き込まれていきました。
「愛」の強さ、みたいなものを描いた青春小説の一種、と思えば納得いきます。「彼のことを不幸にするひとは赦さない」という強い愛・意志が感動的です。


で、読み終わって「解説」をちらっと見てみたら、この作品はシリーズものの中の1作品だったんですね。
道理でなんか不親切に感じたわけだ、と解りました。シリーズを知ってる人には了解済みのことを理解するまで時間がかかったのはそのせいだったんだ、と。
シリーズの最初から読めば、もっと面白かったんだろうな、読んでみようかな、という気にはなりました。




『依存』西澤保彦
発行:2000年
発行所:幻冬舎
価格:\1890(税込)



依存(いぞん)
幻冬舎文庫(税込\840)





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Last updated  2008.11.28 19:33:46コメント(0) | コメントを書く
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