失われた【本質~The Essence~】を求めて

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2013.10.23
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前回、flowergreen8さんからいただいたコメントの後半部分。またまた良い刺激をいただきました!


>ピラティスの先生がおっしゃっていたのですが
>ヨガを始める人って何かの壁にぶつかって
>ヨガを始める人が多いよ~




壁にぶつかって、ヨガを始める。
そうした人々は、もしかしたらヨガに対して、一種の擬似宗教のようなはたらきを期待しているのかもしれませんね。
「これをやれば、活路が開ける。救われる。」と、ヨガに期待しているのでしょう。
どちらかと言えば、「身体オンリー」な要素の強いピラティスでは、あまりそういった話は聞きませんよね。





(前回のクンダリーニヨガの動きと違って、実にゆっくりなんですね!これなら怪我の危険もかなり抑えられそうだし。思い切って、近くのピラティス教室に個人セッションの予約してみようかな?)




「救われたい」といった期待を抱いて生徒がヨガ教室へやって来たとしても、先生が毅然とした態度で接してくれれば、それ以上に事は複雑にならない、という気がします。
「自分は今、この場でヨガを教える役目を果たすだけの人間。それ以上でも、それ以下でも、ない。」
このように、自らの職分をわきまえ、それを越える期待に対してはきちんとNoが言えるような先生だったら、生徒さんを自分に依存させるような過ちは犯さないはずです。





「チャクラについてもっと知りたいんですけど」と言った数年前の私に、M先生(元々アイアンガーヨガの訓練を受けた方です。地元のNBAチームに呼ばれて、現役のプロバスケットボール選手にヨガを指導した経験もある、ベテランです。)はこうおっしゃいました。




「私が教えられるのは、身体面にフォーカスするハタヨガの部分だけ。
そういった領域までは、とても教えられない。」




先生はあの時、安易に私を喜ばせる方向へと走らず、ご自分にできること・できないことをはっきりさせるというプロ意識を見せてくださいました。
おかげで、私も、時間かけて自分の力で一歩一歩学ぼう、との覚悟が決まりました。
M先生には今でも本当に感謝しています。普段はジョーク連発の愉快なおばちゃんなんですけどね。




でも、残念ながら、世のヨガ教室の先生方全員が、そうした高いプロ意識の持ち主だとは限りません。(別にヨガに限ったことじゃありませんけどね☆)
往々にして、「人を導きたい!」「先生/グル(導師)と呼ばれて、尊敬されたい!」ってな欲望に突き動かされている人は、「教師」という肩書をGETすることにこだわるんですよ。
(私自身にもこうした「教え好き」な傾向、大いにあります。ここは自戒の念を込めて書いています。)



あれだけヨガを教える人の数が膨れ上がってしまうと、まぁ、いろいろな人がヨガ業界に参入してきますよね。
玉石混交状態です。
中には、こんなことを考えながらヨガ教師を目指す人もいそうです。
ご本人が意識しているかどうかは、わかりませんけれど。




   いきなり自己啓発セミナーを開くのはちょっと無理そう。


   でも、カリスマヨガティーチャーとして、
   小集団の導師(グル)的役割からスタートし、
   徐々に知名度を上げていくのだったら自分にもできそうだ。
   うん。やれる。



   よし、まずはティーチャートレーニングだ!
   「ベーシックからアドバンスまで、全部参加してお値段100万円ちょっと、か。
   海外トレーニングの費用も入れると、150万は飛ぶな。
   ま、初期投資と考えれば、しょーがないかっ。
   どんなビジネスにも開業資金は要るものだから。...




「人から見上げられたい。ただの無名ヨガマニアで終わりたくない。」
という名誉欲・自己顕示欲の強い人。
この手の指導者って、内心では「先生~」と生徒さんたちから頼られ、依存されることを望んでいたりします。



【共依存】
   共依存(きょういそん、きょういぞん)とは、
   自分と特定の相手がその関係性に過剰に依存する、
   その人間関係に囚われている状態を指す。
   一般的に「共依存」と言うと、病的な人間関係などを指すことが多い。
   共依存者は自己愛・自尊心が低いため、
   相手から依存されることに無意識のうちに自己の存在価値を見出し、
   共依存関係を形成し続けることが多いと言われる。









(同じじゃないって!? ま、たとえ話ですから、あまり深く考えないように...。)




そうです。「先生、私、ヨガに救われたいんです~...。」と、「すがる」タイプの生徒さんは、依存されるのってまんざらでもないな、とほくそ笑むタイプの先生とは相性抜群。
ソウルメイト決定~!です。
両方揃って、はじめてドラマが成立します。片方が欠けては幕が開きません。




ヨガ教室における「救われたいチャン」と、「救ってやって尊敬されたいチャン」の共依存関係。また一件、成立しちゃいました。




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この共依存関係がエスカレートして、行き着くところまで行き着くと、先日取り上げた 【堕ちたカリスマ教師】アヌサラヨガ創始者のジョン・フレンドにまつわるゴタゴタ のような、醜聞劇が展開されるんですね。軽々しく加わってはヤケドしますよ。



共依存的な、生徒―教師間の不健全な力関係がはびこるヨガ教室。
エネルギーの質に敏感な人にとっては、きっと居心地の悪い、説明はできないけれど、薄気味悪い場所と感じられるのではないでしょうか。
...そりゃ、行きたくなくなりますよね。スッキリしないヨガなんて、誰だってイヤですよ。



>〇〇の精神を整えましょうとか、
>そこから入っていくみたい、
>それが苦手な人は止めた~! と言ってるよ~
>とおっしゃってました。




ひょっとしたらそのお話の生徒さん、「見上げられたい」「導師(グル)になりたい。」願望が先走った、自説押し付けタイプの先生に当たってしまって「な、何、これ!(キモッ!)」と、違和感を感じたのかもしれませんね。




身体面の指導に専念するはずのヨガ教師が、うっかりとスピリチュアル臭の強い話を教室内で漏らしてしまった。
それに違和感や反発を感じるのは自然だと思います。
普段、ピラティスのニュートラルさに慣れている方であれば、特に。



「散髪してもらおうと床屋に来たのに、椅子に座ったらなぜか口をこじ開けられて、歯周病予防についての説教をされてしまった。」...そんな違和感/不快感ではなかったか、と、推察いたします。



そういう状況でしたら、生徒さんのお気持ちはとてもよく理解できます。
「安易なスピリチュアルトーク」を連発するようなヨガのクラス、私もやはり気が進まないですねぇ。



ヨガというのは、(こちらのブログでも既に何度か書いていますが)自分の身体と一対一の密な対話をするために行うもの。
一応、教室の中で、他の十数名の参加者と共に行うという形はとっていますが、実はきわめて個人的な内観体験をしている、と、私は考えています。




誰もが自分にしか分からないその時々の課題と静かに向き合う、”Moving meditation”(動く瞑想)を続けているのですよ。
「せーのっ!」ってな音頭取りとは相容れないと思いますよ。小学校の運動会の初めに全校一斉にするラジオ体操じゃないんですからね。



一人ひとりがそれぞれ違った自分の課題と取り組んでいるというのに、心の中身までああしろ、こうしろだなんて、それはもう「余計なお世話」の域に突入、って言えるんじゃないでしょうか。




☆長くなったので、 【後編】 【中編】へと続きます☆





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Last updated  2013.10.25 15:45:34
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Re:ヨガ教室の共依存関係【前編】(10/23)  
flowergreen8  さん
あわわ、、
筋の完治についていらぬ事を(心配)言ってしまったでしょうか、、
すみません。
実体験でして、以前にわき腹の筋を痛めたんです、
まだ20代でしたし、若いし大丈夫やわ~と
放っておいたらどうも神経痛みたいになってしまって、、
診断はお医者の見立てではないのですが
場所が同じですし原因はそれしかないな、、と
自己診断ですがそう思っています
なので、どうぞ十二分にお大事になさって下さいね!!

そして、またもや
黒犬べーやんさんの琴線に触れてしまったでしょうか 笑
良い刺激にして下さっていたら、私もうれしいです☆

先生!ともてはやされたい方ばかりでは、
もちろん無いのですが
私が体験レッスンに行って、カチンときた先生が居ましてね、、
皆が右に向いているところを
私は思いっきり左に向いてたんですよ 笑
そしたら、
違います!!右です!!って大きな声で言われて
それが
”私(指導者/グル)”が右って言ってるでしょう!!
に聞こえたんですよ~
ええ~!そんなにキツく言わなくても、、と感じ、
その場に居たきれいなお姉さん 笑 も
何だか白い目で見られていたような、、笑
おお~こわ。と思ってレッスン後の勧誘は勿論お断りしました。

ヨガって、おっしゃっているように
内観観。だと思うんですよね、
それを指導者がああのこうの言う事は
本来のヨガではないと思います。

後半編楽しみにてます♪

(2013.10.24 22:37:17)

Re[1]:ヨガ教室の共依存関係【前編】(10/23)  
flowergreen8さん、書き込み、そしてネタの提供(笑)、ありがとうございます!

>あわわ、、
>筋の完治についていらぬ事を(心配)言ってしまったでしょうか、、

いえいえ、どうぞご心配なく。
おっしゃる通り、「これは長期戦になるぞ」と、実感しております。
先生から「禁止!」と言われてから一週間以上ねじりのポーズはストップしていまして、犬の食器などを拾う時もできるだけ腹の筋肉に負担をかけないよう気をつけていました。


大分良くなったんですけどね。
それでも、体の曲げ方次第では、「うっ!」と突っ張る時があります。
お勧め通り、慎重に、じっくりと治します。焦らずに。


>まだ20代でしたし、若いし大丈夫やわ~と
>放っておいたらどうも神経痛みたいになってしまって、

厄介なケースだったのですね。
シアトルのエネルギーヒーラー・マリー・マヌチェリさんのラジオに相談の電話をかけてくる人達の話を聞いていて思いますが、人間の体ってまだまだ西洋医学のお医者さんでも解明できない、未知の部分もありますしね。


>先生!ともてはやされたい方ばかりでは、
>もちろん無いのですが

そうです、そうです。
「生徒のことを第一に考える、良心的で誠実な先生もたくさんいる」。
これはめいっぱい強調しておきたいです。(私もそうした先生達のおかげで、ヨガが大好きになったのですから。)



>私が体験レッスンに行って、カチンときた先生が居ましてね、、
>皆が右に向いているところを
>私は思いっきり左に向いてたんですよ 笑
>そしたら、
>違います!!右です!!って大きな声で言われて
>それが
>”私(指導者/グル)”が右って言ってるでしょう!!
>に聞こえたんですよ~
>ええ~!そんなにキツく言わなくても、、と感じ、
>その場に居たきれいなお姉さん 笑 も
>何だか白い目で見られていたような、、笑


それは残念な先生に当たってしまわれましたね。
何事も、伝え方/言い方ってあると思うのですが。そうっとそばへ歩いて行って小声でささやく、とか。
(少なくとも、私の先生達はそうしてくれます。または、「そのうち自分で気付くだろう」と、危険が無い限り放って置いてくれるか。)



でも、定員いっぱいいっぱいに生徒さん詰め込んだ人気の教室とかでは、先生は教室前方から模範演技を見せて、声張り上げるっていう形しか取れないのかもしれませんね。


サッカーとかアメフトのコーチ/監督じゃあるまいし...。全員が見ている中、大声で指摘だなんて、ヨガとは合わない気がします。


その方、単に指導経験が少ない先生だったか、もしくはいわゆる「体育会系」な価値観にどっぷり浸かった方だったかもしれませんね。
器械体操や新体操などのように、「上からの指示通りに正しく動けて、プラス〇点」的な世界の価値観が、骨の髄まで染み付いちゃっている...という。


(かつて「体育大学を出た」とおっしゃるヨガの先生のクラスに出て、時間も体力も無駄にした苦い思い出があるもんで...。)


>おお~こわ。と思ってレッスン後の勧誘は勿論お断りしました。


そういう所はスルーで正解ですよね!
嫌な思いするためにお金払ってヨガを習うなんて、ナンセンスですもん。


ありがとうございます。後編、頑張ってまとめます! (2013.10.25 01:43:39)

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