べるにーにのブログ

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October 24, 2015
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カテゴリ: 映画
日本もドイツも戦前は軍国主義だったって言われる。

でもアメリカ、ロシア、中国は今でも軍国主義。

中立で平和主義のスイスもオーストリアも自衛のため軍隊を持つ。



映画『ヒットラー暗殺、13分の誤算』を観ました。



オリジナルタイトルは"ELSER"

1939年にミュンヘンのビアホールでナチス党員を前に

演説を行うヒットラーを爆殺しようとして失敗した

当時36歳の若者ゲオルク・エルザーの物語です。



彼は独身でモテ男(笑)の家具職人、趣味でアコーディオンを弾く。





友人には共産党員も多いが、宗教を否定する共産主義とは

相いれない敬虔なプロテスタントの信者。



爆殺に成功したと思っていた彼は国境越えに失敗、ナチスに捕らえられる。



ヒットラーは彼はただの実行犯でその裏には英国諜報部?共産党? 

何か大きな組織が存在すると妄信し、執拗に部下に拷問させるのだが・・・・・



回想シーン。。。



ゲオルクの生まれたのどかな村の人々までもが

美辞麗句にあふれたプロバガンダに操られ次第にナチス党員になっていく。



ナチの提唱するスポーツや映画を楽しむことに喜びを見出し、集団陶酔の様相。



冷静な判断のできるゲオルクはそんな集団に違和感、危機感を抱く。

やむを得ない事情があり工場で働きだした彼は





ゲルニカへの空爆、ポーランドへの侵攻、オーストリア併合。

ソヴィエトや英国のドイツ国民向けのドイツ語放送も内緒で傍受している彼。

このままナチスが暴走すれば英国やソ連が参戦、反撃に転じ

無実のドイツの国民の多くが犠牲になる、そんなイメージも抱きはじめる。



「ドイツ国民を救うためには指導者(ヒットラー)を殺さなければいけない」







ヒットラーが始めた戦争の犠牲者は推定55,000,000人と言われています。。。




最後に映画のメガフォンを撮ったオリバー・ヒルシュビーゲル監督の言葉。

「自由であることが、美やクリエイティビティの源であると信じていた人間だと思うんだ。彼にとってみればナチスの体制が全く理解できなかったのだろう。すなわち管理、暴力、圧制というシステムが人の個性やクリエイティビティ、勇気を殺してしまう、としか思えなかったのだろう」

ヒトラーの支配化にあった当時のドイツの状況を「人間というものは、言われたとおりに動くことを好む人も多くて、ある種のシステムの中に身を置けば、秩序や自分の立ち位置がわかりやすいし、そこに居心地の良さも感じてしまうこともあるのではないだろうか」といい、だからこそ「従属する事を警戒しよう」と警鐘を鳴らす。

「日本人にはしっかり考えて欲しい。というのも日本もドイツと同じように言われたことに、流れに従属してしまう国民性だから。どんどん問いかけをし、何も考えずに受容する事をやめましょう。やめていこうよ! という事を感じて欲しい」



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最終更新日  October 24, 2015 03:06:49 PM
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