流離のプー日記

流離のプー日記

やり手



オフィスに座っていると、外から男がやってくるのが見えた。

商売が繁盛していると見せかけようと、企業家は受話器を取ると、さも大きな取引をしているかのように振る舞った。巨大な額を言い、巨大な契約を結んだと見せかけたのである。

そして、電話を切り、訪問者にきいた。
「ご用は何でしょうか?」

男は言った。
「はい、電話線を繋ぎに来ました」





© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: