おとぼけ香港生活から脱皮

おとぼけ香港生活から脱皮

治安


旦那の会社の人が教えてくれた。
そのカバン(当時、私はウエストポーチをしていたので)なら
大丈夫だけど手提げはひったくりに遭うと言う。

そして、隣近所には日本人の奥様がいてくれたお陰で
色々と情報を仕入れることができた。

ここに来て、サドルの真っ赤な自転車を買ってもらったのだが、
日本人奥様の話によると、

この敷地内は守衛もいるのでわりかし治安はいい方なのだが、
一歩でると家の中においてあっても自転車が盗まれる、
だから家の中に置いた方がいいと言う。

そして、その奥様の家の窓に
(こっちでは各窓にも鉄格子が掛けられている)
パンを置いておいたら誰かに盗まれたと言うではないか!

食べかけのパンでも盗む輩がおるのか!!!!

でも、安い自転車だし、サドルが赤いから目立つしこんなの盗んでも
入り口にいる守衛さんがいるから安心よ♪

と私は家の中が汚れるのでに自転車を入れるのを拒否し、
鍵を掛けて外に置いておいた。
(その自転車は盗まれる事はなかったのだが、車輪が思いっきり錆びてしまった。)

ある時、家庭栽培をしようと、バジル、シソ、あともう一つ(忘れました)
の種を日本から持込み鉢で育て始めた。

それを日の当たる玄関先に置いておいたのだが、ある時、鉢が1つが
なくなっていた。

人がせっかく育ててるのに、こんなのまで盗んでいくなよ!!

もしかしたらこの敷地内の誰かであったかも知れない。
鉢だけもって敷地から出れば、守衛だって変に思うはずだ。
やるせない思いだったが、バジルしか育たなかったので
何の鉢が盗まれたのか定かではない。
海外に来て、先にも後にも盗まれた代物はこれだけである。


以前、シンセンで私は初めてスリに遭いそうになった。
これは後々になって不思議な点があって気が付いたのだが、
私がバスに乗り込もうとしたら片手に新聞を持った男が寄ってきた。
この時にも私はウエストポーチをしており、
両手には荷物で塞がっていた。
バスに乗ろうと足を掛けたら男も乗ろうと寄ってくる。
私は日本人だから、中国人みたいに我先にではないので譲ろうと思い、
掛けていた足をどけたら、その男も譲ろうと一歩下がる。

じゃじゃ、ってんでまた乗り込もうとしたらまた寄ってくるではないか。

なんだよーと思いながら私はまた譲った。そうすると男も一歩下がる。

こんな事を何度か繰り返した頃だろうか。
バスの運転手が怒鳴り声を上げた。
怒鳴り声を上げた途端に男はバスに乗るのをやめ、
どこかへ行ってしまった。

バスに乗ってどこかへ行くんじゃなかったの?


私はちょっと不自然だなとは思っていたが、
パパさんの話ではあれはスリだと言う。

げげっ!私、スリと遭遇してたの?


スリの手口はこうだ。両手が塞がってるターゲットが
今まさにバスに乗り込もうとしている。
ウエストポーチも固定されてるし、開けやすい。
新聞で視界を塞ぎ、バスに乗り込む時にへし合い押し合いといった、
込み合い感じにどさくさに紛れて財布を取る。
と言った手口である。

ま、バスの運転手のお陰でスリから回避はできたからよかったとしよう。




私達がこの土地を離れてからの日本人奥様の情報によると、
今では益々治安が悪くなって、白昼堂々女性のバックを
バイタク(バイクタクシー)が取っていくらしい・・・・・  
なので、その奥様はご主人から外へ一歩も出るなとオフレが出たと
いうのだ。

ほんと、物騒な世の中ですな



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