鍋・フライパンあれこれ美味
100万ポイント山分け!1日5回検索で1ポイントもらえる
>>
人気記事ランキング
ブログを作成
楽天市場
000000
HOME
|
DIARY
|
PROFILE
【フォローする】
【ログイン】
K/Night
Dragon Knight 運命の歯車―3―
隣に座るソウルとシャナからも小さく息が溢れたのを聞いた。
「楽になったかしら?」
ベッド脇の椅子に座り、ハンナが手に持った瓶の蓋を閉める。
後ろにはダンガンと、厳しい顔をしたアルマが立っていた。
「うん、ありがとう。母さん」
いち早く体力の回復したノインが驚きながら、ソウルとシャナの分も含めて礼を言う。
まさか母親にこんな特技があるとは思わなかった。
「ハンナは元腕利きの治癒師だからな。これくらいならすぐに治せる」
「フフ。私が治せる範囲で良かったわ」
肩に置かれるダンガンの手に自分の手を重ねながら、ハンナは微笑む。
「もしこれが『呪い』関係でこのような状態になったとしたら、私には手が付けられなかったもの」
「あの、治癒師と神官や僧侶というのは違う職なんですか?」
そこまで聞いた所でソウルが尋ねる。
「そうね、簡単に説明すると、神官や僧侶は魔法を使う事が出来るのだけど、治癒師は薬師とも呼ばれていてね、薬を使って怪我を治したり体力を回復したりするの。だから治癒師は薬が使える範囲でしか治療出来ないのよ」
「へぇ…」
3人はそれぞれ声を漏らす。
驚きと、新しい事を知った感動があった。
でもそれはすぐに別の考えで消えてしまう。
「キースや他の子達はどうなったんですか?」
尋ねたのはシャナだった。
それにはアルマが口を開く。
「私が責任持って全員を家に送ったわ。キース、あなた達の事を心配していたわよ。明日にでもかいつまんで事情を話してあげなさい?」
「はい、そうします」
シャナは胸を撫で下ろしながら返事をした。
どうやらあの場にいた子供達には何の影響もなかったようだ。
しかし、幾等ノインやソウルの次に年上であるキースであったとしても、あの人数を相手にするのは大変だっただろう。
しかもアルマにも迷惑をかけてしまったのだ。
子供ながらに申し訳なく思う。
「それでエリクは?」
ノインがそう本題を切出すと、僅かに空気が揺れた。
微笑んでいた表情も真剣なものに変わる。
「私が治せる範囲だったから良かったわ。でも、後少しでも処置が遅かったら危なかった」
「……」
ノインは自分のベッドで眠るエリクに目を向ける。
整った呼吸が静かに響く。
「良かった…」
顔を覆うようにうつ向いた。
安心したら泣きそうになってしまった。
「それで、一体何が起こったんだ?」
ベッドを囲むように座る子供達と眠るエリクを見回して、ダンガンは今まで口にしなかった言葉を声にする。
ソウルもシャナも、ノインでさえ先刻の事を詳しく話そうとはしていなかった。
「どうしてこうなった?話してくれなければ対処のしようがないんだ」
ダンガンはうつ向くノインの肩を掴む。
他の2人とは違い、ノインは恐怖で話せないというより、他の理由があって話せないように見えた。
そのノインは視線を反らす。
明らかに、躊躇っている。
「ノイン、話してくれないか?」
しゃがみ込み、同じ高さの視線に合わせるがそれでもノインは口を開こうとはしなかった。
静かに溜め息を吐く。
ノインの表情は暗い。
その時だった。
「黒い法衣…」
明瞭な声が出来事を語ろうとしていた。
全員が声を辿ると、何時の間にか起き上がった状態で座っているエリクの姿がある。
視線はただ一点。
前方だけを見つめている。
「紅い髪、紅い瞳、笑っていない目、男」
1つ1つの単語が特徴を表していく。
「死の匂い、腐った匂い」
そして、
「黒い法衣」
再度その言葉を繰り返した。
「ノインが口を開かなかったのは、その男が私に関わるものだと感付いたから。多分、私がうなされていたあの時に『黒い法衣』という言葉でも聞いていたのでしょう」
「…そうなのか?」
「……」
ノインは躊躇いながら頷いた。
「もしこの事を言ったら、変わった状況が元に戻ってしまう気がしたんだ」
心痛な面持ちで瞳に姿をに捉える。
誰も見ていなかった翠の瞳がノインを見つめた。
髪紐が解けた青銀の髪は、重力にされるがままに背中を流れていた。
エリクの手がおもむろに上がり、首にかかる翠の石に触れる。
暫く撫でた後、握り締めるとベッドから降りた。「エリク?」
マントを羽織り剣を持つエリクにノインは呼び掛けるが、一瞥するだけで返事はせずに扉に向かう。
「何処へ行くつもりだ?」
その足はダンガンが呼び止めた事でやっと止まった。
「もし『あれ』が本当に私に関係があるのなら、私がここから消えれば誰も巻き込まずに済む」
「…私がさせるとでも?」
ゆっくりと振り返る。
憂いを帯びる瞳。
「…させてください」
今にも泣きそうに顔が歪んでいる。
「…何でだよ!エリクのせいじゃないのに、何でエリクが出ていかなくちゃならないんだ!?」
引き止めようと必死だった。
立ち上がってドアノブを掴む。
出ていかせてたまるか―――
それはソウルやシャナも同じだった。
「嫌よ!私は認めないわ!エリクが出ていかなくちゃいけない理由なんてどこにもない!」
「同感だな。『あれ』が…あの男がエリクに手を出そうとするのなら、俺達が守れば良い」
「……」
エリクの唇が引き結ばれる。
胸が痛かった。
「これでも私達は君を私達の『娘』だと思っているんだよ?」
ダンガンが静かに告げる。
「だからあなただけを危険な目に会わせられないのよ」
「それに、エリクちゃんがいなくなったら、ノインがうるさくなるからね」
ハンナが言葉を引き継ぎ、アルマが更に言葉を付け足す。
「エリク…」
ドアノブを握る自分の手の下にあるエリクの手を覆うようにノインは握る。
だが、エリクの表情は依然として暗いままだった。
「私を『友人』だと言ってくれるのなら、私は友人を守りたい。『家族』だと言ってくれるのなら、私は家族を守りたい。私の、大切な人も、守りたい」
ノインには、真っ直ぐにダンガン達を見据えるエリクの表情は殆んど見えなかったが、それでもその口調で決心を変えるつもりがない事が分かった。
「行くつもりなのね?」
ハンナはもう一度問う。
「私が守りたいものを守れるのなら」
エリクの返事は変わらなかった。
「そう、なら…」
スッとハンナの目が細められる。
それと同時にエリクの体が傾ぐ。
「―――っ!?」
目元を抑える。
視界が揺らいで立っているのもままならない。
「眠りなさい。あなたが私達を守るというのなら、私達にもあなたを守る権利があるわ」
「な…―――」
何かを言おうと口を動かすが声にならない。
膝から力が抜けた瞬間、ノインがエリクの体を支えた。
ピクリとも動かない。
薬による、強制的な眠りだった。
「ノイン、エリクちゃんを運んでちょうだい」
手招きされて、ノインは腕にある体を抱き抱えてベッドに運ぶ。
マントや剣を外して横にしても、起きるようすは当たり前ながらなかった。
「睡眠薬をさっき飲ませた薬に仕込ませておいて良かったわ」
だが、その顔に安堵の表情はない。
影が差し、暗かった。
「この子が起きる前に手段を構じましょう」
「とりあえず、私がソウルとシャナを家に送って来よう」
壁に立掛けていた槍を手に取り、ダンガンは次にハンナの肩を抱き寄せた。
「心配するな。きっと何とかなる」
胸に埋められる頭に唇を寄せる。
息子と娘がそんな母の姿を見るのは初めてだった。
「お母さん…」
声を掛けて良いものか躊躇った。
けれどあまりにも心が苦しくて、アルマは呼び掛けると同時に両手でハンナの左手を包み込む。
ダンガンから離れたハンナの顔は濡れそぼっていた。
溢れて止まらない涙をダンガンの指が拭う。
それでもその後には頬を滴が濡らす。
「ハンナ…」
「…そうね。泣いていられないわね」
顔を上げてハンナは自らの手で目元を拭う。
「私は村の入り口に向かうわ。アルマとノインには持ってきてもらいたい物があるの」
「あの、俺達は?」
今まで黙って聞いていたソウルとシャナが前へ出る。
「俺達にも何かやらせてください」
「私達もエリクの『家族』だから、エリクを守りたいです!」
それは真剣そのものだった。
ダンガンは頷くと2人の肩に手を乗せる。
「今は家に帰るのが先決だ」
「でも!」
「だが、明日からノインと共にエリクを支えてやってくれ」
目の前の2つの顔がうっすらと輝く。
「分かりました」
「うむ」
ダンガンは再度頷いて、2人の頭を優しく撫でた。
擽ったそうに片目をつむるのに微笑むと、シャナとソウルを引き連れて部屋を出る。
「……」
一度、ダンガンは振り返った。
気付いたハンナは夫に微笑む。
ダンガンも微笑み、頷いて見せてから背中を向けた。
「さぁ、私達も行きましょう」
ハンナはまだ心配顔のアルマとノインの肩に手を置く。
「あなた達は家の武器庫から『結界石』を取って来て、村の入り口まで持ってきてちょうだい」
「結界をはるの?」
「ええ」
窓から外を窺う。
真上にあった太陽は徐々に傾いている。
太陽が沈めば、魔物が活発化する。
「魔力の弱い魔物なら村の中に入らせる事は出来なくなるはず。少しでも可能性があるのなら実行した方が良いわ」
「…そうだな」
同意するノイン。
アルマも異論はなかった。
「入り口で待っているわ。頼むわね?」
ハンナはそれぞれ抱き締めると部屋を後にした。
「行くわよ」
続いてアルマも出ていく。
残ったノインは一瞬出るのを躊躇った後、おもむろにベッドへ近付いた。
生きている証拠が聞こえてくる。
「……」
無言で額を覆っているもう見慣れてしまった青銀の髪を横に払う。
「…エリク」
ノインは腰を屈めると、そっと額を唇で触れた。
深い眠りの中にいるエリクは身じろぎもしない。
「たとえエリクが誰を1番に想っても、俺はエリクを…」
「ノイン!?何やってるの!?」
部屋の外からアルマの声が響いてくる。
今行く、と返事をして、またエリクに向き直った。
掛け布から覗くエリクの右手を取り、甲に唇を軽く押し当てる。
「必ず守るから」
それは誓いだった。
―――必ず…
今度は自分に言い聞かせる。
ノインはエリクの手を戻すと、自分の槍を持ち部屋を出た。
「ったく、何してたの?」
玄関にいたジルに挨拶をして、アルマの隣を歩く。
少し視線を宙に漂わせ、ノインは鼻の頭を掻いた。
「何も」
言えるわけがないのだ。
だから誤魔化す。
敢えて嘘をつくとは言わない。
誤魔化してるだけだ。
嘘と認めたら姉に何をされるか分からない。
男みたいに滅茶苦茶怖いし、言葉遣い汚くなるし。
弟には少しくらい優しくしろ、と思わず心の中で愚痴る。
「…まあ、良いわ」
もちろん、何も、なんて言葉は信じていないだろう。
証拠にノインは視線を反らしているのだ。
「…あんたには考えが表情に出ないように特訓させた方が良いわね」
分かりやすくて良いけど分かりやす過ぎて困るわ、アルマは情けなく思いながら頭を抱える。
文句の言えないノインは頬を掻いて誤魔化す。
「……」
「……」
「…ノイン、あんたは本当にエリクちゃんを守る気はある?」
殆んど、自分達の家に近くなった時だった。
沈黙が続いていた状態に終止符を打ってアルマが不意に尋ねる。
「へ?」
思わず声が裏返った。
だが、真剣そのもののアルマの表情に、気持ちを引き締める。
「守る。守るよ。どんな事があっても、俺はエリクの剣と盾になる」
「…クサイわ」
「……」
馬鹿にされた気分で不機嫌になると、即座にごめん、と謝ってきた。
目を細め、ノインを観察する。
「…真剣、ね」
溜めていた酸素を吐き出して腕を組む。
「戻りなさい。エリクちゃんの傍にいてあげなさい。子供じゃないんだから物を届けるのに2人もいらないわ。後にやる事があってもあんたの分くらい補える」
「…それって俺が役立たずって事?」
「エリクちゃんだけには役に立つようにしなさい」
そしてニヤリと笑う。
気恥ずかしさでアルマを睨むが、直ぐに近寄ってその腕に触れた。
「ありがとう、姉さん」
笑い返し、ノインは来た道を走って戻っていく。
「…大きくなったものね」
少し前まで頭1つ分小さかったのに今は目の高さにまで成長している。
知らない間に…少し寂しく思う。
「さあ、私も急がないと」
ノインを背にアルマも道を急ぐ。
風が強く吹く。
「…あ」
突風に立ち止まり、ノインが空を見上げると赤いハチマキが舞った。
何故か…嫌な予感がした。
誰かが額に触れる。
暖かい、大きな手が頭を撫でている。
懐かしい、何故か思った。
その手を知っている、そう感じた。
とても安心出来る手だったから、もう1度意識を手放そうとした。
けれどその手は今度は肩を揺り動かす。
「起きろ」
どこか聞いた事のある声。
「エリク」
呼ばれて、エリクはやっと目を開いた。
薬がまだ効いているのか、体がだるい。
「…?」
辺りを見回すが誰もいなかった。
夢かとも考えたが頭に手の感触が残っている。
ジルだろうと思ったが、そうじゃないと頭は否定していた。
とりあえず起き上がった。
窓から入る光は大分暗い。
そのまま外を見続ける。
―――ガタン
それは何時もだったら些細な音だった。
風が窓を揺らす、ただそれだけの事。
なのに、何故か気になって仕方がなかった。
エリクは立ち上がり、窓に寄る。
赤い、細い布が窓から見えていた。
注意して窓を開き、落ちる前にそれを手の内に掴む。
見慣れた、赤い―――
「…ぁ…っ」
目を見開く。
息を飲む。
生臭い匂いが風と共に部屋へ侵入してくる。
「あ…ぁ…」
地を赤黒く染める、湯気の出ている肉塊。
そこに突き刺さるのは長い、赤い布が柄に巻き付いたノインの槍。
風が吹くと、柄に結び付けられた白い布が靡く。
「ハ…ナッ…さ…」
エリクは窓を乗り越える。
よろけて地面に手を付くと、濡れた土が纏わり付く。
この状況でなければ気持ち悪がっていた。
けれどそんな事など今や考えられなかった。
「ハンナさんっっ!!」
肉塊の横にゴミの様に捨てられていた体を抱き起こす。
「ハンナさんっっ!?」微かに呼吸はしているが反応はしない。
血に染まった服が何が起こったかを物語る。
「いやぁああぁぁあぁあ!!」
喉が裂けるくらい叫ぶ。
しかし、それは儚く空に散っていく。
「いや…嫌…ノイ…ノイン…」
壊れた機械の様に手に持つ赤いハチマキを握り締めて、繰り返し名前を呼ぶ。
「ノイン…ノイン…」
自分が憎かった。
殺してやりたいくらいに。
だがまだこの体には価値があるようだった。
だから殺さない。
「ノイン…ハンナさん…ごめんなさい…」
その代わり、無事を祈る。
失いたくないから。
大切だから。
風に、白い布がまた靡く。
血で書かれた紅い文字。
《返して欲しくば、己が体を差し出せ》
そんなの、くれてやる。
火がはぜる音が異様に大きく聞こえる。
何時もならそれなりに喧騒のある時間帯なのに、今はひっそりとしていた。
何処からか、誰かが泣いている。
太陽が照らさなくなったこの地に、夜よりも深い闇が訪れていた。
マントを羽織り、冷たい風に身を縮め剣を抱えるエリクに、ダンガンは隣に座りその光景を眺めつつ話し掛ける。
「大丈夫だ。ハンナの傷はそこまで酷くはなかったし、ノインや、他の子供達も皆きっと無事だ。エリクのせいではないのだから、エリクが思い詰める事はないんだ」
だがそれにエリクの頷きは返って来なかった。
当たり前と言えば当たり前だろう。
エリクの部屋の窓の外にあんなものがあったのだ。
ハンナも倒れていて、更には決定的にエリクが原因だと告げている布に書かれた文字まであったのだから。
そして、あらかじめ計算でもしていたかのように、家にいるはずの子供達は全員忽然と消えていて、ノインもアルマと別れた後にジルの下に行く事もなく消えている。
村人も1度は収まりつつあった猜疑心を再び抱いているようだった。
感染病にかかっていくように、速い速度でそれは広がっていく。
それに伴い、エリクに対する視線も冷たくなる。
最悪だ…
正直、ダンガンも限界だった。
たった半日で、あまりにも多くの事が起こりすぎた。
この中で平常心を保っていられる方が凄いだろう。
ダンガンはエリクの様子を窺う。
フードを目深に被っているために、今彼女が何を考え、どんな表情をしているかは分からなかった。
ただ、これだけは感じる。
異様なまでの圧迫感が、本当に子供なのかと一瞬疑いたくなるくらいにエリクを纏っていた。
目深に被ったフードの中で、視線が光景を鮮明に捉えていた。
『静』の中に、『暴』が潜んでいるようだ。
「エリク」
ダンガンはまた呼び掛ける。
すると、それを合図にするようにエリクは立ち上がった。
剣を腰に巻いた革ベルトに差す。
「何処へ行く?」
「…『白夜の森』へ」
やっと返してくれた事に胸を撫で下ろすが、その行き先にダンガンは目を見張る。
「駄目だ!あそこは『白き魔獣』が住むという森だ!危険すぎる!」
「…そこから、人間の気配がするんですよ」
「…何だと?」
幾分も自分より小さい少女を凝視する。
フードの中、一瞬見えたエリクの瞳は銀だった。
「魔の中から人間の気配を探すのは容易い」
銀の瞳を細め、唇の端を持ち上げる。
変わった雰囲気に背筋が寒くなる。
「…なら、私も行こう。エリクだけ行かせるわけにはいかない」
「駄目です」
「何故だ?」
真っ直ぐに少女を見返すと、翠の瞳が仰いだ。
―――エリクだ。
考える間もなくダンガンはそう感じた。
ならば、先の一瞬のエリクは―――?
そのダンガンの思考を消し去るようにエリクは背を向ける。
「待て!」
呼び止めようとも足は止まらない。
「エリク!」
「…命に代えて、必ず全員を連れ戻します。どうか、あなたはハンナさんの傍にいてください」
振り返らず、土を踏み先に進んでいく。
「待つんだ!エリク!」
大きな手が肩を掴む事で、やっと小さな体は止まった。
加減の忘れたダンガンの手が肉に食い込んでもエリクの表情は一片たりとも変わらない。
「何故だ!?何がエリクにそんな事をさせる!?何故エリクが命を失うかもしれない行動をしなくてはならないんだ!?」
「……」
「私は、ノインも、子供達も、エリクも、誰か1人でも失えば悲しいのだ!」
「……」
自分の存在理由はノインなんです―――
言い掛けて、押し止めた。
そうして自分を自嘲する。
自分が人を望んではいけない。
望めば望むほど大切な人達は危険に晒される―――
それだけは、確信出来た。
「エリク!」
何とか説得しようとするダンガンの声に、視界が霞む。
「…ごめんなさい」
「―――っ!?」
エリクは初めてダンガンに抱き付き、直ぐに離れて剣の柄をみぞおちに打ち込んだ。
「グッ―――!」
一瞬の呼吸困難に体を折り、土を掴む。
「…ごめんなさい、ダンガンさん。必ず、皆を連れ戻して来ますから…」
「…ッエ…」
手を伸ばすが目の前の体には届かない。
エリクは頭を下げると、村を出ていった。
『―――』
誰かが呼んだ。
面前にいる、鮮やかな黄色の髪を緩く結んだ男が振り返る。
『綺麗だろ?』
『うん』
呼び掛けた方のは女だったが、その髪はあの、彼女と同じ青銀の髪だった。
だが何故か、2人の顔は靄が掛ったようにはっきりと見えない。
『俺が政務に嫌気が差した時、ここに良く来るんだ』
そうして指を指す男の眼下には、城と城下と、広がる海が夕日に照らされた光景だった。
『うん、綺麗』
言葉にする事で、より深く認識しているようだった。
彼女はうっすらと笑みを浮かべる。
『やっと笑った』
男は彼女の表情を見ると嬉しそうに笑った。
怪訝な表情になる彼女に、男は彼女との出会いを思い出しながら話す。
『君はずっと寂しそうな表情を浮かべていた。少しでも気が紛れればと思い、連れて来たのは間違ってはいなかったかな?』
『…その節はありがとうございます』
『礼を言ってもらいたいという意味で言ったわけではないんだ』
男は首を振り、下げた彼女の頭を上げさせた。
『少しでも元気になってくれて良かった』
ああ、この人は自分と同じなのか。
男の表情で悟る。
この人は、自分と同じように彼女を好きなのだと。
だがその言葉は彼女の笑顔を歪ませた。
引きつる唇を見るのが痛い。
苦く笑って視線を反らし、男は彼女の横を通り抜ける。
『帰ろうか。君の体調もまだ万全ではないし、何も言わずに出てきてしまったから、もしいない事が知れたら騒ぎになってしまう』
近くの木の幹に巻き付けていた手綱をほどき、馬を誘導する。
彼女の傍まで馬を引き、止めた馬の背に男は彼女を乗せた。
『…ごめんなさい。ありがとう』
『……』
男はただ、少し寂しそうに微笑んだ。
「―――ン!ノイン!!」
頬を叩かれ、ノインは目を開く。
風が冷たい。
頬に何かが落ちて手で拭うと、透明な液体だった。
覗き込む顔を目を凝らしてみると、1人が泣いている。
シャナだ。
「良かった…目を覚まさないかと思った」
「…俺、どのくらい寝てた?」
起き上がり、泣き始めるシャナの頭を撫でながら、他の2人、ソウルとキースに視線を移す。
頭は、今まで寝ていたのが嘘のように醒めていた。
いや、寝ていたのではない。
あの夢の中で、確かに起きていた。
起きて、あの様子を見ていた。
まるで、そこの1登場人物になっていたかのように…
「30分かそこらだろう」
辺りを気にしながら膝を付いたソウルが答える。
「ここにいるのは全部で何人だ?」
「人数は俺達をあわせて14人。テーベーとエリクを抜かして村の子供が全員だ」
「…そうか」
キースの答えにノインは確信を持つ。
だがシャナやソウル、キースにとって、この状況に動揺していないノインが不思議なのだろう。
「お前、どうしてそんなに冷静なんだ?」
もっともな質問をソウルが投げ掛ける。
ノインはシャナを離すと自分の体を弄り、それから辺りを見渡した。
―――槍がない。
やられたか、諦めて溜め息を吐く。
「俺はあの男と直面したからな」
エリクの下に急いでいたあの時、急に景色の色が反転した。
感覚で分かる、この世の物ではない空間。
眼前には黒い法衣を着た男。
「『お前が最後だ』と言われた。その直後に足元から闇に飲まれて、気付いたらこれだ。俺が『最後』なら、前にも誰かがいるって事だろう?しかも、キースの言葉で彼奴の目的も確信出来た」
目的はエリクだ。
それは最初に会った時と合わせて考えれば間違いない事だろう。
だが…
「ノイン?」
黙り込むノインにシャナは呼び掛けるが反応はない。
どうしてテーベーがいないのか…
心配そうに様子を窺う3人に、ノインは笑みを作る。
ノインを『最後』だと言った。
それなのにテーベーがいない。
考えられる理由は2つだ。
男に使われているか、既に死んでいるか…
そんな事、口が裂けても言えなかった。
「皆はどんな風に、ここに連れて来られたんだ?」
無理にならないように話を反らす。
一瞬、3人の視線が交わった。
感の良いこの3人の事だから、ノインが何を隠しているか見抜いているだろう。
それでも、彼等は話を合わせてくれた。
「俺は家の扉をくぐった瞬間ここに来ていた。他の皆も同じか、もしくは影に引きずりこまれたと言っていたよ」
「ノインとは違って俺達は直接彼奴に連れて来られてはいないようだ」
「ここが何処だか分かるか?」
キースとソウルが説明し終わった後、ノインはまた質問をした。
シャナがそれに答える。
「ここは『白夜の森』だと思うの。白樺の木があったわ。村の周りにはない木だもの」
「…武器は持ってるか?」
「…いや」
一瞬の間の後ソウルとキースは首を振った。
シャナの証言で分かったこの場所は魔物が多く生息している。
しかも今いる場所はあの男の手の範囲だろう。
誰も武器を持っていないのは痛手だった。
「皆!」
不意に声が聞こえた。
全員が一点に集中する。
「…テーベー」
手を振って走ってくる姿は確かにテーベーだ。
「無事だったんだね!良かった!もうあの化け物に食べられちゃったかと心配していたんだよ!!」
「何を…言っているの?」
目を開き、震えるシャナの声に、テーベーは逆に首を傾げる。
「シャナこそ何を言ってるんだよ。化け物から解放されたんだよ?おじさんが手伝ってくれたんだ」
「おじさん…?」
「そう!」
頬を紅潮させて話すテーベーに、ノインは眉を寄せ、ソウルとシャナは顔をあわせる。
おじさん、思い付くのはただ1人だけ。
「おじさんが化け物を追い出してくれるよ!そうしたらまた前みたく皆一緒にいられるんだ!」
「……」
誰も言葉を発しなかった。
テーベーの声だけが響いている。
その空気に気付いたのだろう。
不思議だとばかりにテーベーは首を傾げる。
「どうしたんだよ。嬉しくないの?化け物がいなくなるんだよ?」
「…テーベー、本気で言ってるのか?」
「本気だよ」
耳を疑いたくなるのも分かる。
確認したくなるのも。
だがソウルの言葉にテーベーは肯定した。
「…っ…馬鹿かお前!どうしてそう考えるんだ!」
「…ソウル」
今にも掴み掛ろうとするソウルをたしなめ、ノインは一歩前へ出る。
パンッ、と乾いた音が響いた。
テーベーの左頬が赤くなる。
「…っ…何するんだよ!」
「俺とエリクとソウルにシャナは今日の昼、ある男に襲われた」
「…何だよ、それ」
ノインの表情に優しさはない。
目さえも冷たく視界にあるものを見下ろしていた。
「男は黒い法衣を着ていた。数分しか言葉を交しただけなのに、全員がその後に倒れた」
淡々と告げる声に、テーベーの表情は固まっていく。
「少しでも処置が遅れていたら死んでいたと言われた」
「…おじさんじゃないよ…」
「…誰も『おじさん』とは言っていない」
「じゃあ!?じゃあ何なんだよ!?」
襟首を掴み、怒鳴り散らす。
何時ものテーベーから考えたら尋常ではない行動にもノインは表情1つ動かさない。
「その『おじさん』。死臭が染み付き、血生臭さを漂わせているお前の『おじさん』を、どれだけ信じられるか?」
テーベーではない誰かに視線を移し、険しい表情で睨み付ける。
「…どうしておじさんじゃないって自分で言ってるのに、おじさんだって言うんだよ…」
―――ぴちゃん…
土の上に落ちる音ではない、聞こえるはずのない音が聞こえた。
「…?」
話を聞いていた全員が一点に集中する。
釣られるようにテーベーも振り返る。
「…おじさん…?」
何時も被っているフードが脱げ、赤い髪が滴を垂らしながら揺れている。
羽織る黒い法衣は水気を含んでいた。
骨張った手が赤い物体を引きずる。
「―――!?」
鼻に付く生臭い臭い。
引きずった後には赤い液体が飛び散っていた。
「準備が出来ましたよ。坊ちゃん」
張り付けた笑みを浮かべながら告げる男。
それは、ノイン達が会ったあの男だった。
「本当!?これでやっとあの化け物を村から追い出せるんだね!?」
ノインとの話に興味をなくしたかのようにテーベーは離れていく。
「…テーベー…」
奥歯を噛み締め唸るように呟くソウルにシャナもキースも傍にいる事しか出来なかった。
ノインは男を見据える。
まだ男はノインには気付いていない。
「ええ、これで化け物を殺す事が出来ますよ」
グシャリと手に持った物体を握り潰し投げ捨て、手に残る赤い液体を顔に塗り付ける。
表情が固くなったテーベーは一歩、男から離れた。
「殺す?追い出すって俺は言ったよね?」
「何を言っているんですか?殺さないと根本的な解決にはなりませんよ?化け物を消したいのではなかったのですか?」
「消したいさ!」
拳を握り締め、テーベーは顔を真っ赤にさせて叫ぶ。
「でも殺して欲しいとは言ってない!憎いけど、殺すのは可哀想だから、だから追い出すだけって言ったじゃないか!どうして殺すんだよ!?」
「…そいつの目的がエリクだからだ」
低く答えるその声に男は首を回す。
目を細め、ノインの姿を認めた。
「おや…?起きてしまったのですか?あなたは邪魔だったので私が直接術をかけて、一生眠るようにしたはずなのですが…」
「…なっ…」
喉を震わせて笑う男の姿にテーベーは絶句する。
ノインは嘲るように鼻を鳴らした。
「生憎だったな。俺は早々やられないぜ?」
エリクを守るんだからな―――
腕を組み男を見据える。
男は唇を弧に描き、先程とは打って変わって下卑た笑い声を発した。
化けの皮が剥がれたようだった。
「ど…どういう事だよ、おじさん!ノインを一生眠らせるって!?話が違う!ノインに手を出す理由なんてないじゃないか!!」
「黙れ小僧!!」
問い詰めるテーベーの足が一瞬にして地を離れた。
「―――っぁ…!」
「テーベー!!」
青ざめたシャナが悲痛の声をあげた。
吸い込むに吸えない酸素を求めようともがく足が空を蹴る。
「貴様の魂、闇に染まりやすいと分かり食わずに生かしておいたが、五月蠅いようならエリクより先に食ろうてやるぞ!」
首を掴む手を外そうと、テーベーの爪が男の手の甲に赤い線を描いていく。
ヒュッと鳴る、肺まで入らない呼吸音。
口の端から泡が出始める。
男が赤い唇を釣り上げた。
「―――っ!?」
テーベーの力が弱くなったと同時に掴んでいた腕に激痛が走る。
思わずテーベーを落とす。
落ちたテーベーは痛みに顔を歪ませながら、激しい咳を繰り返した。
「もしかしたら、殺されていたかもしれないエリクの痛み、お前も十分味わっただろ?その痛み、よく覚えとけよ?」
不可解な格好をしているノインが、見つめるテーベーに微笑む。
「必ず助ける。だから待ってろ」
男に向けていた手を下ろす。
テーベーを掴んでいた腕には一本の短刀が刺さっていた。
「武器を取りあげるんだったら、体の隅々まで調べておくんだったな」
嘲ってやる。
返事は男の笑い声だった。
「面白い!面白いぞ小僧!気に入った!俺から貴様に一つ余興をやろう!」
短刀を引き抜き投げ捨てる。
ノインは構えた。
風が突如、この場を覆う。
「うわっ…!?」
周りを激しく回る風に顔を覆うテーベー。
一瞬の内に彼の周りに炎の壁が出来ていた。
「―――!?」
「ゲームだ小僧。ルールは至って簡単。俺と闘えば良い。勝てば子供を1人ずつ返してやろう。最後の景品がこの小僧だ」そう言ってテーベーを指す。
「お前達の中で、闘える者が1人ずつ戦闘不能になった時点で子供を1人ずつ殺していく。簡単だろう?お前等が頑張るだけで家に帰れる子供が増えるんだぞ?」
楽しそうに話す男の瞳には狂喜の光。
ザワリと子供達の間に波紋が広がっていく。
―――帰りたいよ!
―――怖いよ…
―――どうして…?
痛い程に分かる子供達の言葉だった。
だが、返事は躊躇われた。
食べると言っていた。
テーベーさえも食べてやるぞ、と。
もしかしたら自分達子供全員は男の食糧なのではないか?
それなら簡単に、捕まえてきた子供を手放すはずがない。
「…何を企んでいる?」
警戒心を隠そうともせずに嫌悪を露にする。
肩をすくめる動作で法衣が揺れた。
「気が乗らないようだな」
顎を撫で、暫し考える行動を見せる。
視線を巡らせ、子供達の塊で止める。
ある人物を捉えると、男は不気味に笑みを浮かべた。
「なら簡単に答えが出るようにしてやろう」
手をかざして空に小さな印を描く。
ブンッ…と空気が振動する。
「シャナ!?」
背後からソウルとキースの叫び声が聞こえた。
「―――!?」
振り返ってシャナのいた場所を見るが、いるべき場所に姿はない。
「きゃ…!?」
代わりに今まで向いていた方向から声が聞こえた。
慌てて視線を戻すと男の手にはシャナの腕が握られている。
「シャナ!」
ソウルが助けようと足を踏み出した途端、
「―――何だ!?」
何もない場所の何かに阻まれ手を付いた。
押しても動かない。
前いた場所から1、2歩くらいしか動いていない。
それ以上進む事は出来なかった。
「シャナ!」
キースもシャナの下に行こうとするが、結果は同じだった。
「結界を張った。今やまともに動けるのはお前しかいないぞ?」
「……」
「最初の景品はこの餓鬼にしよう。どうする?闘わないのならエリクが来るまでの間、これで遊ぼうか。もっとも、ただの子供だから来るまでに死ぬだろうがな」
黄ばんだ歯を剥いて唾を飛ばしながら笑う。
シャナは声も出せずに震えていた。
「シャナ!」
炎の中、テーベーも叫ぶが届いていないようだった。
やらなきゃ殺られる…
大切な友人を亡くすわけにはいかなかった。
トンッ…ノインは結界を軽く叩く。
ソウルとキースが気付く。
「…もし、俺が死んだら全員を連れて逃げろ。俺の他に闘えるのはソウルとキースだけだ。でも俺が死んだらお前達じゃ敵わない。そうだろ?」
グッ、と詰まる言葉。
「でも…!」
反論しようにも声は続かない。
ノインは2人にフッと微笑む。
「シャナもテーベーも、俺が死のうとも必ず助ける。そうしたら、逃げるんだ。良いな?」
「ノイン…」
結界に額を擦り付け、ソウルは顔を伏せる。
握る両拳が震えていた。
その肩にそっと置かれる手。
ラノアだった。
ラノアはリナを片方の手で抱えている。
彼女はソウルの肩から手を離し、結界越しにノインの手に重ねた。
「あなたが死んで、悲しくならない人はいないわ。あの子が、必ず泣くわ。だからそんな事、いわないで」
「……」
少し困ったように、それとも悲しむように、ノインは微笑むと何も言わずに結界に背を向けた。
「ノイ…」
青ざめた顔で見つめるシャナに頷いて、ノインは男に対峙する。
「分かった。闘ってやる」
その答えに男は笑みを濃くする。
「賢明な返事だな。それではお前に武器を与えてやろう」
骨張った手が空に向けられる。
風を切る音が微かに聞こえた瞬間、無数の武器が大地に刺さっていた。
剣に槍、短刀、弓…
あらゆる者に対応出来る数だった。
「好きな物を選べ」
態度とは裏腹に、紳士さをも少なからず感じさせる言葉にノインは懐疑する。
だが、背に腹はかえられない。
武器がなくては闘う事もままならない。
ノインはさほど遠くない場所に刺さっている槍を手に取った。
至って普通の槍だ。
―――勘違いだったか…?
手の中で柄を回す。
少し力を抜く。
途端、頭に直接響く不快な音が響いた。
「―――ってぇ…!」
耳を塞ぐが音は容赦無く頭に侵入してくる。
恐らくノインだけではないのだろう。
「痛…っ!」
ソウルやキース、隣のラノアやリナ、それぞれで塊になる子供達全員が耳を塞いでいる。
発信原は槍―――否、地面に刺さる武器からだった。
共鳴するように音を発し、空気を振動させる。
「…れ」
耳から手を離し、槍を両手で持つ。
手から伝わってくる電流のような振動に吐気を覚える。
「黙れ!!」
ノインの怒声が空気を伝わった。
―――バンッ!
何かが弾ける。
同時に音がピタリと止んだ。
ノインは額に浮かんだ汗を拭った。
槍を持ち直して試しに一度振ってみる。
―――何も変化はない。
小さく息を吐いて呼吸を整える。
そして男に槍を向けた。
銀色の刃が鈍く光る。
「始めよう。殺し合いをさ」
もう後戻りは出来ない。
殺らなきゃ殺られる…
その世界に足を踏み込んだから。
「お前に、シャナにも、テーベーにも…」
本格的に構え、男を見定める。
「エリクにも手を出させない」
男は裂けるくらいに唇を釣り上げると、ノインに手をかざした。
戻る
次ページへ
TOP
Dragon Knight TOP
ジャンル別一覧
出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒
ペット
趣味・ゲーム
映画・TV
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸
スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル
人気のクチコミテーマ
気になる売れ筋おもちゃ・ホビー・ゲ…
アンパンマンおおきなよくばりボック…
(2026-09-27 10:35:28)
フィギュア好き集まれ~
【ジョジョ】超像可動 空条承太郎 Ve…
(2026-09-26 17:43:01)
GUNの世界
COLT COMMANDER "ガルシア" ビンテー…
(2026-09-28 13:38:21)
© Rakuten Group, Inc.
X
共有
Facebook
Twitter
Google +
LinkedIn
Email
Design
a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧
|
PC版を閲覧
人気ブログランキングへ
無料自動相互リンク
にほんブログ村 女磨き
LOHAS風なアイテム・グッズ
みんなが注目のトレンド情報とは・・・?
So-netトレンドブログ
Livedoor Blog a
Livedoor Blog b
Livedoor Blog c
楽天ブログ
JUGEMブログ
Excitブログ
Seesaaブログ
Seesaaブログ
Googleブログ
なにこれオシャレ?トレンドアイテム情報
みんなの通販市場
無料のオファーでコツコツ稼ぐ方法
無料オファーのアフィリエイトで稼げるASP
ホーム
Hsc
人気ブログランキングへ
その他
Share by: