明 天 更 好

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北京レポート

<食事編> -在北京中の手紙より-

こんにちは。ご無沙汰しています。
食欲の秋を通り越して、冬になってしまいました。
北京の冬は寒い、といわれています。空気の乾燥と風の強さには閉口しますが居住区はほとんどセントラルで暖房化されていることと、日本のような湿気がないためむしろ快適に過ごすことができます。
でも、一歩外に出るとそこは零下の世界・・・まだ今年はましだそうですが、川が凍ります。北京の学校ではスケートが正課になっているというのもうなずけます。
今からまだまだ入り口ではありますが、北京の食生活&食料品買い物事情についてご報告しますね。
北京はそういった環境であるため、比較的こってりしたメニューが多いです。
北京料理といえば「北京ダック」。
(中国語ではカオヤー=火考鴨 火偏に考とかいてカオと読みます ヤーはアヒル)
老舗(老号=ラオハオといいます)がいくつかありますが、結構お値打ちで食べることができたりします。春餅(チュンピン)で皮や野菜を包んで甘味噌をつけて食べます。おいしいですよ~o(^o^)o
また、上海や広州と言った南部と違い北部はお米より小麦粉が主で包子(=パオズ≒肉まん)や水餃子(シュイジャオズ)、麺(面=ミェン)をよく食べます。王将のような焼き餃子はほとんど見ません。
中国では共働き家庭が多く(ほとんどと言ってよいとか・・・)、冷凍餃子は様々な種類のものが数多く売られていますし、スーパーの手作りコーナーでは中身を指定すれば作ってくれます。これが結構おいしい!!でも餃子は本来家庭料理で各家庭それぞれの味があるらしく、春節には家族総出で手作り餃子を作り食べるそうです。

スーパーや商店、市場では中国独特の野菜も多くありますが、日本でよく見る野菜も多く安心してしまいます。
野菜そのものは残留農薬の心配もあったりしますが、やはり旬のものが多く味は日本のものより濃くおいしいです。
北京では海の魚は新鮮なものはほとんど手に入りません。冷凍のマグロやサーモンはよく見かけます。売っているのは淡水魚や生きたカエル、すっぽん、ざりがに・・・とても調理できません・・・
どうしても魚が食べたくなったら、日本料理屋さんに行きます。結構いろんな店が多く、また、中国でも日本料理ブームらしくたくさんの中国人がおすしやお刺身を食べる姿を見かけます。そこでならまずまずの魚が食べられます。(日本ほどではありませんが)
お店の小姐(=シャオジエ=お嬢さん≒ウエイトレスさん)はみんな着物を着ています。多少は日本語ができる人もいるので少しほっとできます。
お肉は塊でどどーんと売っていることが多いです。薄切り肉は日本出資のスーパーに行けば手に入るのでそれほど不自由は感じません。薄切り肉といえば羊肉、こちらでしゃぶしゃぶといえば羊肉です。何でも食いの私は結構平気ですけどね。
そのしゃぶしゃぶ、私が行った現地系のお店はお肉や野菜はメニュー表から自分で選ぶというシステムで、わかる範囲内で頼みました。タレがゴマだれなのですが、日本のもののように酢が入っていないので、少ししつこい感じがしました。出汁は特に指定をしなかったので、お湯にいろんなもの(干ししいたけやクコの実等々の薬膳風の物)が入っていました。
先日、王府井(ワンフーチン)というところでさそりの串焼きを見ました。そしてカイコの串焼きも・・・カイコは普通にスーパーで売ってます。時々動くのでとても怖いです・・・。
とにかく日本製のものは高くたまにしか買いません。それでも、みそや醤油などは欠かせず我慢して輸入品(つまり日本製)を購入するしかありません。
中国人はヨーグルトが大好きらしくとてもたくさん売っています。が、おいしい牛乳はあまりなく、あっても少し割高です。面白いのが牛乳等の紙パック、日本なら1000ml入りですが、こちらは980ml入りなのです。そしてお酒は白酒(パイチュウ)、度数は60度くらいだとか。それでも「干杯(ガンべイ)」と飲み干すのだそうです。特に日本人駐在員は着任時の歓迎会で中国人スタッフに必ずつぶされるのだとか・・・
中国人と日本人は同じ蒙古人種ではあるけれど、遺伝的に中国人のほうが日本人よりアルコールの分解が早いのだそうです。それでも、中国人の酔っ払いのおっちゃんを見かけることは多いですけどね。
そしてなによりも大事な水。中国は石灰質が多く含まれた硬水で生では飲んではいけません。必ずといっていいほど下痢をします。そこでほとんどの人は約20リットル入りタンクの水を購入しています。(注文はもちろん中国語で・・・お友だちに拼音=ピンイン=表音文字入りの台本作ってもらいました・・・)給水器は冷水とお湯両方出るようになっているのでとても便利です。
中国、特に北京でお茶文化が盛んな理由は水を沸かさないと飲めないということと空気が非常に乾燥するため、常に水分補給をしなければいけないということにあるようです。中国人は常にビン入りのお茶(葉っぱも入ったまま)を常備していて、しょっちゅう(仕事中も)飲んでいます。だからでしょうか、飲茶も盛んで、おいしいお茶とともに味わう飲茶は文句なし!!です。私は飲茶のときはプーアール茶を飲むように心がけています。ラードたっぷりですから・・・
食についてはまだまだこれからいろいろ食べ歩きをしたいと思います。




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