「覚醒への戦い」
<1>
コリン・ウィルソン 鈴木健三・他・訳 1981/8 紀伊国屋書店 原書 THE WAR AGAINST SLEEP 1980
内容的 には
「二十世紀の神秘家 ウスペンスキー」
とかぶるところが
私がはじめてグルジェフの考えに出会ったのは、1951年、つまり
「奇跡的なるものを求めて」
と
「ベルゼブルの孫への物語」
が出版された翌年の年のことである。私は直ちに、今世紀最大の偉大なる精神の独りに接したのだと分かった。私が彼についてはじめて筆にしたのは、
「アウトサイダー」
の最後の章で、1955年のことであり、そこでは彼はラーマクリシュナとT・E・ヒュームとともに、「20世紀の人間の病」の一つの解決を垣間見た数少ない人間の一人として姿を現している。それ以来私は数冊の書物のなかで彼について語っているが、特に
「オカルト」
と「
「ミステリー」
において著しい。
p9
いちおう、今回は、このところを再確認できただけでよかった。
この本においてここまで、私は故意に私自身の見方や態度を表に出さないようにしてきた。しかしこの点までくれば、グルジェフの考えにほとんど30年近く夢中になったのち、今では小さな、しかし重要な数々の点で、この自己観察の大家が考慮し損なった点があると感じていると認めざるを得なくなる。
p158
コリン・ウィルソンをして30年間も夢中にさせたというグルジェフ、そしてその存在がコリン・ウィルソンの出発地点から明確に認知されていた、ということを再確認できた。
グルジェフの
「7の法」「3の法」
、
システム
、
ワーク
、と言った教義については、別の機会に譲ろう。また、彼が三ヶ月滞在してその法を授かったとする
「ヒマラヤのサルマウング僧院」
についても、これまでこのブログでもみてきた一連の
チベット密教
の秘法とどう絡んでくるのかも、今のところは、謎としておこう。
ヘッセの水彩画 2007.11.04
ヘルマン・ヘッセ 雲 2007.11.04
わが心の故郷 アルプス南麓の村 2007.11.04
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