「私はアセンションした惑星から来た」
オムネク・オネク /益子祐司 2008/03 徳間書店 単行本 449p
Vol.2 No.0242 ★☆☆☆☆
書店の精神世界棚やスピリチュアル・コーナーにいくと、いわゆるチャネリング本は、次から次とでているようだ。私も毎回意気込んで、いつかはこれらを読んでみよう、と思ってみるのだが、背表紙をながめて溜息をついて、その棚を離れるのが普通の行動パターンとなっている。
ところが、先日、この本が図書館の新刊本コーナーにあったので、ほうほうと、珍しさが手伝って早速借りてきてみた。内容と言い、本のでき方と言い、こちらの好奇心を刺激をしてくれるのだが、読み進めることができない。この手の本を読みこなすには、何か特別な才能がいるのではないだろうか。
通常、私が「本」を読むときは、本のタイトルを見、目次を見、奥付を見て、さらに著者紹介を見る。そして、一番面白そうなところを読んでから、さらに最初から、一気に全体を通して読んでみる。そして、さらに面白そうなところを発見したら、付箋をつけておく。これが一応のパターンだ。
だが、このようなチャネリング本(と呼んでおこう)に遭遇した場合、だいたい初期の段階で、けつまづいてしまうことがおおい。その表現形態や内容はともかくとして、書いた人の姿が見えないことがほとんどだからだ。そこが、私がそれらの一連の作品(と言っておこう)に感情移入できない、最大の理由だ。
この本も、その辺がさだかではない。「私はアセンションした惑星から来た」はそれはそれでいいだろう。「金星人オムネク・オムク」も、それはそれでいい。だが、これらが文字列以上にリアリティをともなった説得力を持っているとは私には感じられない。
だから、この本を読むことができない。読もうと努力して、返却期限をなんども延長して、枕もとに積んでおいたのだが、読めない。なにかの故あって図書館でも蔵書に加えたのだろうから、あまり長いこと私個人の手元にとどめておくのは、図書館本来の意図に反することになる。ほとんど読まないまま、また返すことになった。
だからメモだけ残すことになる。部分的だけでも使いたいのだが、丸まんま、この本は使えない。当ブログの境界域に属する一冊だ。私は、やっぱり、宇宙人や金星人より、地球人のほうがリアリティをもってつき合っていけるようだ。
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