「囚われのチベットの少女」
フィリップ・ブルサール /ダニエル・ラン 今枝由郎訳 2002/05 トランスビュー 単行本 226p
Vol.2 No.316 ★★★★☆
「囚われのチベットの少女」は実在する。それはガワン・サンドルという名の23歳の尼僧で、中国による祖国チベットの占拠に対する反対運動に携わっている。彼女は1992年に投獄され、2014年釈放されることはない。 p1
「ブータンに魅せられて」 の今枝由郎が翻訳している。心が痛む。
尼僧はお布施集めによう歩き回った。信心が強いガワン・サンドルは一人前で、他の尼僧を代表して話し、とてもおだやかに寺の布施をお願いした。するといつも、村びとはこのよく笑う子供に魅了され、お茶を用意してこう言った。「尼さんや、ここにいてもっとお茶を飲みなさい。隣に行って、お布施をここに持ってくるように頼んであげるから」。 この間、他の尼僧は村の広場でオームマニペメフームの真言を唱えていた。
p42
彼女のような身の上になっている人々がこの世にある、ということは記憶されなくてはならない。
政治犯が祈りの世界に入ると、邪魔するものはもう何もなかった。目を半ば閉じて、慈悲の真言オームマニペメフーム「蓮華の中の宝珠に帰命したてまつる」(宝珠はもちろんダライラマ)を唱えた。また、チベット仏教の他の神格、ことに「有雪国」の永遠の守り神、完璧な知恵であるターラー尊に祈った。
p163
一緒に唱えたい。
オーム
マ
ニ
ペ
メ
フーム
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