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カウンセラーの最も大事な事,一番の仕事は クライアントの話を
よく聞くことなのです。 もちろん 話を理解するために 質問
することもありますが 基本的には 正しく理解すること。
この正しく理解するということは 時間もかかるわけです。
いままで 何十年と生きてきた人生をひもとかなければなりません。
1時間、2時間で 全てが解決することなどは まずありません。
言いたくない事もあるでしょうし うまく言葉が見つからない事も
あります。でも そのひとの人生が見えないと 指導はできません。
ほとんどの場合 クライアントさんは しゃべったあとは ほっと
することもあって 気分がラクになるのは 事実なのです。
このときの 心地よさを 「 恋 」と勘違いしてしまうクライアント
が結構います。
カウンセラーは 66歳。クライアントは90歳。
すでに 何回か会っているそうですが ついに このクライアント
の爺様が 告白。 カウンセラーミーティングで ちょっとした
話題になりました。 90歳は 自分のまわりのひとたちと
いっしょに写っている写真を持ってきたそうです。
写っているひとたちは この爺様とあんまりかわらない年齢の
人たちだったそうです。 爺様が言ったそうです。
「 自分は こんな年の女性はいやなんだよね。 あなたがいい。」
そりゃあ 90歳と比べると 66は うんと若いですからね。
インテリでおカネをもっている爺様らしいのですが カウンセラー
にとっては クライアント以上のものはないそうです。
カウンセラーとクライアントの関係は 妙な感情がはいってしまうと
おかしくなってしまうのです。 感情がはいってしまうと 冷静な
判断ができなくなります。
こうなると クライアントは どうすれば 自分の精神状態が
健康になるか、ということは もう関係なくなるのです。
元気になるために カウンセリングを受けるのではなく 恋の
ときめきのために会いたいわけです。
こうなると もうカウンセリングを続けることは 不可能です。
つづく
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