音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2011年08月01日
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 レインボー(Rainbow)の最高作はどれか? 実に難しい問いである。ファンの間でもこの点は意見が分かれ、まとまりにくいところのようだ。一般向けには後期のキャッチーなのもいいが、熱心なファンの好みという点からすると、初期のバロック様式美志向の諸作を推す人も多いだろうか。

 単純に作風が変わっただけというのも難しい。というのも、レインボーは、実質的には、ギタリストであるリッチー・ブラックモアのソロ・バンド・プロジェクト的な性格があり、バンドのメンバー変遷が激しい。それゆえ、メンバー変更による演奏や志向の変遷も聴き手の好みに大きく影響する。これぞ1枚というのを選ぶ際、コージー・パウエル(ドラム、1975~80年)の参加盤か否かは大きな要素になり得る。さらにボーカルが誰なのかも問題で、主にロニー・ジェームス・ディオ(1975~78年)派と、ジョー・リン・ターナー(1980~84年)派にファンは二分される(ちなみにボーカルだけで言えば、筆者の好みは明らかにジョー・リン・ターナーである)。 

 ともあれ、そんなことを考え始めると、結局のところ、筆者もどのアルバムをレインボーの“この1枚”に選んでいいか分からない。けれども、自分の中ではっきりしているのは、この『バビロンの城門(Long Live Rock’n’Roll)』を回数としてはいちばんよく聴いてきたということだ(ちなみに本盤の次によく聴くのは 『ダウン・トゥ・アース』 である)。つまり、回数だけで単純に決めてしまうのならば、筆者にとってのベストはこの『バビロンの城門(Long Live Rock’n’Roll)』ということになるだろうか。

 1.「ロング・リヴ・ロックン・ロール」がノリノリの名曲で、勢いで聴かせるナンバー。けれども、アルバム全体としては、決してノリと勢いで押しまくると言えるほど単純な作りなわけではない。途中(といっても、もともとのLPではA面最後なので一区切りな配置なのだけれど)、4.「バビロンの城門(ゲーツ・オブ・バビロン)」という大作志向の曲もある。しかも最後の8.「レインボー・アイズ」が何とも抒情的な長尺。そう考えると実に起伏に富んでよくできたアルバム構成だと思う。




[収録曲]

1. Long Live Rock 'n' Roll
2. Lady of the Lake

4. Gates of Babylon
5. Kill the King
6. The Shed (Subtle)
7. Sensitive to Light
8. Rainbow Eyes

1978年リリース。






Rainbow レインボー / Long Live Rock N Roll: バビロンの城門 【SHM-CD】




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