1. 東日本大震災時の東京23区の停電震災直後、福島第一原子力発電所などの停止に伴う深刻な電力不足により、東京電力は2011年3月14日から4月8日まで「計画停電(輪番停電)」を実施しました。 大部分の23区が除外された理由:千代田区、中央区、新宿区などの都心部(23区の大部分)は計画停電の対象から除外されました。これは、官公庁や企業の本社といった「国の基幹機能」が集積していたこと、さらに鉄道網や信号機、大規模医療機関、超高層ビルなどが複雑に絡み合っており、停電させた場合の社会的・経済的混乱が大きすぎたためです。 一部の23区での実施:一方で、送電線の系統(変電所)の都合上、荒川区、足立区、葛飾区、世田谷区など、23区の周辺部や境界に近い一部の地域では、実際に計画停電が実施されたり、対象グループに組み込まれたりしました。 2. 現在の「計画停電(輪番停電)」の運用ルール東日本大震災当時の大混乱(直前の発表、グループ分けの複雑さ、地域間の不公平感)を踏まえ、国や東京電力パワーグリッド、電力広域的運営推進機関(OCCTO)によって仕組みが根本的に見直され、万が一の際のセーフティネット(最終手段)として再整備されています。 ① 東京23区の扱い震災直後の見直し以降、万が一計画停電を実施せざるを得ない場合でも、原則として「東京23区および被災地域は対象外」とする基本方針が維持されています。国の基幹機能や経済社会への壊滅的な影響を防ぐためです。 ② 計画停電を回避するための新システム(前段階のアラート)いきなり停電させるのではなく、段階的に国民に通知して節電を呼びかける仕組みが2012年以降に新設されました。電力需給ひっ迫準備情報:前々日の18時目途に、予備率5%を下回る見通しの場合に発信。電力需給ひっ迫注意報:前日の16時目途に、予備率5%〜3%になる見通しの場合に発出。電力需給ひっ迫警報:前日の16時目途に、供給の余力(予備率)が最低限必要な3%を下回る見通しになった場合に発出。