メタボ&ダイエット研究所リーンバルク実験室

プロフィール

まみ夜

メタボをダイエット3ｹ月-15kgで治すも摂食障害を拗らせプロテインとサプリ頼みの自称オボ･ラクト･ベジタリアンな毒舌高機能社会不適合者｡ワークアウトはコナミスポーツクラブで週6日｡専門は分子生物学(ゲノムプロジェクト貢献)

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2007/04/20

◇E．a．G．

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(100355)

カテゴリ： ◇読-ドクカン-

電撃文庫
著者：柴村仁
出版社：メディアワークス／角川GPメディアワークス
サイズ：文庫
ページ数： 400p
発行年月： 2007年02月
ISBN:9784840237260
本体価格 650円 (税込 682 円)

ご注意：
この日記には、上記の本の内容が一部記載されています。未読の方、ストーリー・結末などをお知りになりたくない方は、お読みにならないコトをお勧めします。

乗っ取られ型の主人公は、よくある話だが、乗っ取られた本人本来の意識がなく、周りが心配する、というのは新鮮。
キャラも立っていて、台詞のかけ合いも軽快。
ただ、それだけ。

登場人物のバックボーンが断片的すぎて、感情移入しにくい。
また、脳内設定で物語が動くので、動機や行動で不明な点も多い。

更に、ダウンロードでの武器転送は、どこが限界なのか不明で、ドキドキしにくい。
読者としては、彼女はもう限界なのにどうする、もしかして隠し玉があるカモ、とドキドキする。
もしくは、限界は遥か先、楽勝なのに、どこかに罠が、とドキドキする。

ところが、脳内設定で明らかにされていないので、戦闘シーンは読者置き去りで落ち着かないまま。
特に、左手と尻尾しかダウンロードしていないのに、「３つ」アプリを使っていると目が落とせないという台詞は、伏線だと期待したが、フォローなし。

編集部が、続編を出す気でいるなら、設定を明確にしなければならず、具体的になった設定は、魅力を失わせる可能性も高い。
編集者に、それだけの技量があるか、かなり覚悟がいるだろう。

・本作品面白度：○
・次回作期待度：△