ぼくはHAL!

ぼくはHAL!

2008.08.19

【2008年8月19日(火) 出産日】


06:00
意外か予想通りか よく眠れて目覚めもよし
今日でこの大きなお腹ともお別れ...と思うと 今回はうれしい限り
血圧のせいもあり とにかく体が辛くなっていたので
早く出して楽になりたい気持ち半分 早く赤ちゃんに会いたい気持ち半分

前回と同様 処置は浣腸からスタート
前回はコレが相当辛かった記憶があるが
やはり今回も相当なダメージを受けてしまった...


  
08:00
トイレから戻ると 続いて分娩台で破水の処置をした
これが『いよいよお産がスタートか...』と思わせる
この後 促進剤用の点滴を付け
背中に麻酔の管を入れてもらうのを待っていたのだが
なかなか処置をされないまま 分娩台の上で
ひたすら時間が過ぎていった


09:00
ようやく母の担当医が麻酔の処置に来た...と思ったら
これがどう見ても研修医にしか見えない風貌の若い先生が登場
『えっと どなたですか?』と思っていると
激しく不慣れな手付きで 背中の消毒をし始めた
心なしか「消毒しますね」という声も 震えているのではないか?
『オイオイ 大丈夫か?』という母の心の声は大きくなるばかり
その後も 通常なら5分もかからずに終わる処置に
20分程手間取りながら 何とか終わった...という感じ
無事に管がセットされ 麻酔が注入される事を確認し
促進剤の注入が始まったわけだが...これが悲劇の始まりだった


09:30
本当なら 10~15分で麻酔が効いてきて
同時に促進剤の効果でお産も進む...となるはずなのだが
どういうわけか 待てど暮らせど麻酔が効いてこない
冷たい脱脂綿で足を拭かれ「冷たいですか?」と確認されるのだが
何度試されても とても冷たい

『これはどうしたものか...ハルの時と何か違うぞ』
と思っているうちに どんどんお腹が痛くなってきた
これは 明らかに陣痛だ とても痛いではないか!


  
10:00
どんどん激しくなる痛みにとにかく耐えながら
麻酔が効くのを期待し 様子を見ていたのだが
1時間ほどしたところで このままでは効かないと判断され
もう一度麻酔の管を入れなおす処置をすることになった

『使えない若造め...』 と 心の中で毒づきながら 担当医が来るのを待っていると
再処置に現われたのは またまた先の若造ではないか!
『またおまえか...カンベンしてよ...ちゃんとして先生をお願い』
と 何度声にして叫ぼうと思ったことか
だが うまい具合に 言おうとすると陣痛が襲ってくるわけで
痛みに耐えているうちに 若造の処置がまた始まってしまった

1つだけ安心材料があるとすれば 今回の処置の間は
ずっとベテラン先生が横についていてくれたということ
その先生のアドバイスがよかったのか 何なのか
今回は奇跡的に処置が成功し ようやく痛みから解放されたのだった


  
10:45
ようやく麻酔が効き 痛みが遠のいていき 一息ついたところで
立会い予定のダンナが分娩室にやってきた
ダンナ相手に『無痛分娩代を返して欲しいわ』と息巻いていると
1回目の内診をしてみようと 助産師さんが登場
その結果 もう既に子宮口は8cmも開いていて
午前中にはお産になるだろう ということ

『もう生まれちゃうの!?早いなぁ』と思いながらも
子宮口が8cmにもなるまで麻酔が効かなかった事に
しつこく怒りを覚える このときの母なのだった


  
11:30
あれよあれよという間に 子宮口は全開
今回は一度も陣痛室に足を踏み入れることなく
あっという間にお産に進んでしまう事に

助産師さんとの息もバッチリ合い 何度かいきみの予行演習
その後は「もう痛みの波が来たら いきんでいいからね」という
助産師さんの言葉と共に 一生懸命力を振り絞った
何度いきんだ頃だろうか...いつの間にか現われた先生に
力を抜くように言われると その直後に「おぎゃあ!」という泣き声が
それと共に 目の前に小さなかわいい赤ちゃんが現われた

「おめでとうございます!女の子ですね!」
『ああ!無事に生まれた!よかった...』

1回目の出産の時は とにかく初めてで必死だったせいか
産んだ直後は呆然としていた感じだったが
今回は色々な状況を もう少しちゃんと感じ取れた事もあり
赤ちゃんが生まれた瞬間は とにかく感動し 涙がでてきた

ともあれ 分娩時間は2時間ちょっとの超スピード出産
この日の出産の中で 一番のりでした


  
12:00
生まれたばかりの赤ちゃんと過ごす 2時間のリカバリタイム
通常ならリカバリタイムは陣痛室で過ごし
その間ダンナかばあばのどちらかのみ同席できる というシステムなのだが
母の場合はあまりに出産が早く 陣痛室のベッドが全て埋まっていたため
特別に自室のベッドでリカバリをする事に
もちろん赤ちゃんもベッドに連れてきてもらい 一緒に過ごす事ができた

久しぶりに抱く赤ちゃんは 思った以上にとてもとても小さかった
口をパクパクしていたので おっぱいをあげてみると
一生懸命上手に吸っていた
『生命力豊かな子だわ』などと思いながら ダンナと3人の時間を過ごした


  
14:00
やはり疲れているのか 途中たまらなく眠かったりだるかったりで
うとうとしていると あっという間に2時間は過ぎ
赤ちゃんは新生児室へ戻っていった

その後 軽食が運ばれてきたが どうにも食べる気は起きず
少し口をつける程度で 食事は終えてしまった


  
17:00
ダンナは午後もしばらく病院にいて 後から来たダンナ母と合流したり
新生児室前で写真を撮りまくったりしていたのだが
夕方にはばあばと交代するために 家に戻っていった
交代で現われたばあばと弟1号は 残念ながら赤ちゃんを触る事はできなかったが
生まれたばかりの赤ちゃんを 見ていってもらうことはできた
生まれる時間が遅かったら 交代する時間もなかっただろうから
スピード出産バンザイ というところだろうか


  
18:45
ベッドでばあばや弟1号と話をしていると 夕食が運ばれてきた
出産日と産後1日目は ダイニングではなく部屋食なのだ
狭いベッドで1人で食事をするのは 何ともつまらないのだが
今日は特にダイニングまで行く元気はないので ありがたい

というわけで ばあばたちは帰って行き 母は少し食事を取った
食欲はあるとは言えないが 6割くらいは食べたかな
ちなみに このときの夕食はこんな感じ


080819出産記録1
20:00
さて 今日は長い長い1日だった
体はやっぱりとても疲れているようで 果たしてこれが
ないと思っていたはずの陣痛に耐えたせいなのか
3年前より3つ年を取ったせいなのかは分らないが
今日はこのままゆっくり眠ろう

最後に...無事に生まれてきてくれて ありがとう!


080819出産記録2


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