hiyoko's reading style

GettingTrouble2

2.リヴァプールでの災難

○ 中心街はドコ。

リヴァプールに到着し、とりあえず今日の宿を取ろうと
コーチ・ステーションのツーリスト・インフォメーションへいきました。
しかし、コーチ・ステーションの窓口では
宿の紹介をしていないとのこと。

「ダブリン行きのコーチは夜行なんだー」
などと掲示を見つつ、
また荷物を引きずってCity Centerの窓口へ。

……てくてく、てくてく……

てくてくてくてく……

問題発生。

道に迷った。

どうも、コーチ・ステーションで説明されたのと、

違う出口からでたらしいです。

すでに夕方5時近く。
日はどんどん暮れてくる。

とりあえず現在地確認だ!

と地図を片手にうろうろしていると、
救いの手が。

「どうした、どこへ行くんだ」

なんと、気のいいおっちゃんが、
City Centerのすぐ近くまで連れて行ってくれたのでした。
(しかも観光案内付き……ありがとう!!)
そんなこんなで、無事、City Centerの窓口にたどり着けたのでした。

が、話はここで終わらない……



○ 船がない!

とにかくまず寝るところ。
そう思った私はまず窓口でホステルを予約しまして。
安心しきって
聞きました。

「で、ダブリンに船で行きたいんだけど、チケットとれる?」

窓口のおばさんの答え。

「船なんて、でてないわよ?」

……へ?

よくよく聞いてみると、徒歩旅行者を運ぶフェリーはでていないとのこと。

マズイ。ダブリン行きのコーチに乗ればよかった!!

後悔してももう遅い。
ホステルだって予約済み。
さて、どうするか。

でろでろにつかれていた私は、とにかく休みたかったんです。
で、結論。
とにかくリヴァプールで一泊しよう!
そして、同室をとったという女性と一緒に、
とにかくホステルへと向かったのでした。




○ 行きはヨイヨイ、帰りは……

ホステルに荷物を置き、ほっと一息ついたあと。
なんとかダブリンに明日中に着く方法を探さねば。
そう思った私は、コートを脱ぐまもなく、再び町中に繰り出しました。

コーチの昼の便がないか聞いてみよう。

と、まずはコーチ・ステーションへ。
ツーリスト・インフォメーションは通常5時や5時半に閉まってしまいます。
現在4時半。
もしかしたら同じ時間に閉まってしまうかも、
と考えた私は、

「時間がないや、ええい、近道だ!」

……コレがまずかった。

行けども行けども明るい道に出ない。
待てど暮らせどバス停がない。
そこに現れる「リヴァプール大学」の文字。

ひょっとして、地図外?

あわてて方向変換したものの、住宅街があるばかり。
ヤバイ。マジでヤバイ。ホントにヤバイ。

あげくの果てに、

「この先マンチェスター●●マイル」

の看板が。
ええ、ひっつかまえました。街角のオバチャンを。
土曜日でよかったです、本当。
フットボールの試合のため、出歩いている人、多数。
バス停とバスを教えてもらったあとは、
涙声で"Thank you"を連発しました。

結局コーチ・ステーションにはたどり着けず……
もうへろへろになってホステルに戻り
泥のように眠りましたとさ。

次の日もトラブルは続く……


1.ヴィクトリア・コーチ・ステーションはいずこ……
2.リヴァプールでの災難
3.ダブリンへの道
4.あとがき


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