読書日記blog

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2005.10.23
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カテゴリ: 教養・実用


角川選書


葵祭、祇園祭、時代祭。京都に住む者ならば、これら京都の三大祭を一度は見ておかなければいけないだろう。

昨日行われた時代祭に参加してきた。延暦文官参朝列の四位に付き従う具足役。大学にアルバイトの募集が来たので参加したのだが、事前に読んだのがこの『京都の三大祭』。実は、この春に葵祭にも白丁の役で参加している。あと祇園祭に参加すれば、京都の三大祭すべてに参加したことになる。祇園祭は今のところ高校時代に二度ほど見に行ったことがあるだけ。

今回読んだ『京都の三大祭』の特徴は、ただ観光ガイドとして祭を解説しただけの本とは違う。歴史的、民俗学的なところからかなり深く京都の三大祭を掘り下げ、その成立と展開・成長の歴史から祭の見所まで詳細に説明している。その上、祭そのもの紹介に留まることなく、祭にに関係する神社の由来や京都の歴史等を幅広く細部まで取り上げている。観光ガイドとするにはいささか難しすぎるが、祭について勉強する気ならば本書は読んでおくべきだ。
何を祭っているのかさえ知らずに行列だけを見ていたのでは、祭りの本質はつかめない。実は観光客が見に来るお祭りのショーやパレードは祭の一部に過ぎない。祭の本当に大事な神事はほとんど一般の観光客は見ることが出来ないところで行われている。

話は私事に戻る。時代祭の行列が解散した後、大混雑の叡山電鉄に乗って鞍馬に向かった。もちろん鞍馬の火祭を見るためである。こちらは予備知識はほとんど持たずに見に行ったのだが、巨大な松明が夜空を焦がす様を見るだけで気分は高揚した。優雅な行列や荘厳な儀式も、火祭のように勇壮でダイナミックなものも素晴らしい。

事前学習をしっかりして祭に参加するもよし、ふらりと見に行くもよし。昨日は朝から晩まで祭三昧だった。





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Last updated  2005.10.23 20:25:33
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