読書日記blog

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2007.04.16
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カテゴリ: 教養・実用


小学館文庫



李登輝と小林よしのりの対談。

基本的には小林よしのりの『台湾論』の李登輝との対談部分とかぶる部分が非常に多い。まあ、よく考えると、どちらも同じ対談を本にしたものだから当然か。この前このブログで、福井晴敏の『Cーblossom』を取り上げたとき、漫画よりも小説のほうが好きだと書いたが、今回は『李登輝学校の教え』よりも『台湾論』のほうが面白かった。
李登輝の経歴と台湾の現代史についての李登輝の発言は、自著『台湾の主張』とほぼ同じ内容。ただ、この本は小林よしのりとの対談なので、李登輝の発言の常々の発言と、小林よしのりの主張にあわせての発言とを見分ける必要があるだろう。また、日本へのリップサービスも多かったような気がする。
気になったのは、第一講の「日本と台湾の企業の大陸進出は自殺行為に近い」という部分。今春のいわゆる「転向」発言の際には、両岸の経済的結びつきのバランスをとるために大陸からの投資の受け入れをもっと、といった感じのことを述べていた。たしかに、主張はかわってはいる。しかし、ここ数年の両岸の経済情勢も変わっているということを踏まえて、今と昔の主張の真意を考える必要があるだろう。





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Last updated  2012.04.16 18:06:35
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