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2005年11月01日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
王と王妃 (ロワ・エ・レーヌ) (2004)
ROIS ET REINE

上映時間:150分
製作国:フランス
監督:アルノー・デプレシャン Arnaud Desplechin
脚本:ロジェ・ボーボ Roger Bohbot
 アルノー・デプレシャンArnaud Desplechin
出演:
 エマニュエル・ドゥヴォス Emmanuelle Devos

 カトリーヌ・ドヌーヴ Catherine Deneuve
王たちと王妃

大作家を父に持つ35歳のノラは 今は亡き恋人との間に生まれた一人息子を生きがいとしている。父の誕生日プレゼントに白鳥の描かれている絵を持ち、父の元へ向かったが、父は大変な病気にかかっていたことが判明。
 一方、ノラの元恋人のイスマエルは破綻寸前の音楽家。自殺を目論んでいるところに第三者の要請により、精神科病院へ強制入院させられてしまった。


サンパウロ映画祭で (たった)数本の映画を観ましたが、これが最高でした。傑作です。
この監督、フランスでは有名らしいですが、私は初見。
音楽の選択や効果、ギリシャ古典の絵画もさらっと画面に侵入させてアイロニックに場面を比喩していたり、単調になりがちなシーンもハイテンションな芸達者な俳優の力量で独特の表現となり、観客を惹き付けます。

話は 主人公のノラと彼女を取り巻く男達との関係の葛藤、そして、その中の一人の昔の恋人イスマエルの自分探しの話という、別の話が同時進行していくのですが、途中でひとつとなり、それからまたそれぞれに分かれて、話が進行していきます。その構成もとっても自然でした。

なんといっても、俳優が凄いんです。

主人公役のエマニュエル・ドゥヴォスは フランス映画を観ているとたまに出てくる女優で、インドかアラブっぽい雰囲気を持ったグリーンの瞳が印象的な 中年女性 。 35歳で超美人って設定だけど、私にはむっちりした女女したところなんかが、どこがいい女なんだろうか?と思ってしまうが、美の基準というのは国によって違うから、まあ仕方ないとしましょう。(笑)その彼女、すごーく嫌な感じなんです。
確かに性格は彼女の父親が言うように、ちょっと自分中心で気に入らないとすぐ泣き叫ぶし、何とか我を通そうとする。でも、目を引くほど酷いというわけでもなく、本人一生懸命他人に優しくしようとしているし、普通の範囲でのエゴイスト度。


 それと対照的なのが、元恋人イスマエル役のマチュー・アマルリック。気弱で、だらしなく最低なんだけど、自分が苦しんで痛みを知っている分、どうも憎めない愛すべき男性をうまく演じています。
一見だらしなげで危なげ、キッと長く切れた瞳からは知性と温かみがにじみ出ていて、笑顔が最高。全然ハンサムじゃないのに、超魅力的です。


この一度は恋人として惹かれあった二人の男女を 最高の力量を持った俳優達が見事に演じていて、両方とも強烈な印象を与えてくれました。


 一人の女性ノラを取りまく3人の恋人たちと父親&息子達が そのまんま『王たちと王妃』のタイトルなのでしょうね。
ノラもイスマエルも初めは同じようにそれぞれ困難を抱えていて、その困難の乗り越え、自分と向き合い、これからの人生をより幸せに生きようとしますが、それらは同じようでまったく違うところが面白かったです。


この二人のキーパーソンになるそれぞれの父親も対照的。
作家ならではの厳しい目線で娘を見つめるノラの父と、強く温かい愛で包み込むイスマエルの父親。見る側からすれば、この親あってこの子ありきという印象もあたえますが。

とにかく、内容もさることながら、見せ方も逸脱している凄い作品でした。

*サンパウロ映画祭 上映作品でした。
mostra2005





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最終更新日  2012年04月18日 18時24分15秒
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王と王妃  
Cattleya あさき さん
Cattleyaの鐙 麻樹です。
TBありがとうございました。

主人公ノラは、一緒にいたら威圧感がありそうでイヤだな、というのが最初の印象でした。
「普通の範囲でのエゴイスト度」を表現できる女優ってのは貴重ですね。

女子大生イベントプロデゥースサークル Cattleya <small> <a href=" http://blog.drecom.jp/cattleya/archive/249" ; target="_blank"> http://blog.drecom.jp/cattleya/archive/249< ;/a></small> (2005年11月03日 19時09分50秒)

Re:映画『王たちと王妃(2004)』(11/01)  
iqcot  さん
私も大好きな映画です。

デプレシャンは最近不調というか、前のような私好みの映画を作っていなかったので、久々にいい映画でうれしかったです。

マチュー・アマルリック、よかったですよね。彼は実物は映画で見るより小柄でびっくりなんですが、それをも超える特別の雰囲気があって、昔からのファンなんです。

エマニュエル・ドゥヴォスも、容姿に関係なく好きな女優さんで、彼女が出てからという理由で映画を観ることがよくあります。

以上、監督、俳優陣共に好きな人が揃っているだけでなく、映画自体も秀逸の出来で、非常に満足した作品でした。

サンパウロ映画祭、いい作品が揃っているようですね。
(2005年11月04日 00時24分56秒)

Re:映画『王たちと王妃(2004)』(11/01)  
紅茶風味  さん
フランス映画は人間描写や個人の個性が良く現れていますよね!・・自分勝手な行動をしている主人公がよく出てきますが、それもフランスの現代がそのまんま現れているのかもっ。ところで、この映画は私は知りませんでした・・是非またチェックしてみますね。

ところで、ブラジルの映画館!!! えらく豪華ですね?! 何かVIP専用ルームみたいな雰囲気ですが・・驚いてしまいましたっ。
(2005年11月04日 08時08分36秒)

Cattleya あさきさん  
luana3447  さん
>Cattleyaの鐙 麻樹です。
>TBありがとうございました。


・・・こちらこそ、楽しい日記で、笑ってしまいました。

>主人公ノラは、一緒にいたら威圧感がありそうでイヤだな、というのが最初の印象でした。
>「普通の範囲でのエゴイスト度」を表現できる女優ってのは貴重ですね。

・・・目つきが嫌でした。(笑)でも、凄いのは分かります。他の映画の彼女も観てみたいですね。
(2005年11月04日 10時37分27秒)

iqcotさん  
luana3447  さん
>私も大好きな映画です。

・・・この監督の力量にはびっくりさせられました。次回作も外せないですね。

>デプレシャンは最近不調というか、前のような私好みの映画を作っていなかったので、久々にいい映画でうれしかったです。


・・・以前の映画ってどんなのでしょうか?きっと観たことがないと思いますが。

>マチュー・アマルリック、よかったですよね。彼は実物は映画で見るより小柄でびっくりなんですが、それをも超える特別の雰囲気があって、昔からのファンなんです。


・・・素敵ですねー!こねずみみたいなのにね。(笑)私もファンになっちゃいそうです。マジで。

>エマニュエル・ドゥヴォスも、容姿に関係なく好きな女優さんで、彼女が出てからという理由で映画を観ることがよくあります。


・・・彼女は最近では『真夜中のピアニスト』で観ました。イロっぽかったです。何をせずとも成熟した女の色気むんむんで、さっぱり系の私には濃すぎますね。(笑)

>以上、監督、俳優陣共に好きな人が揃っているだけでなく、映画自体も秀逸の出来で、非常に満足した作品でした。
>サンパウロ映画祭、いい作品が揃っているようですね。


・・・映画祭ですからね。これが終われば、毎週金曜日に新作公開のHPをチェックして、面白そうな映画がないことにがっかりする日々が続くことでしょう・・・。
(2005年11月04日 10時42分07秒)

紅茶風味さん  
luana3447  さん
>フランス映画は人間描写や個人の個性が良く現れていますよね!・・自分勝手な行動をしている主人公がよく出てきますが、それもフランスの現代がそのまんま現れているのかもっ。


・・・フランス人って、個人主義の固まりみたいな印象がありますからね。(笑)日本人とは悩みもまた少し違っているのでしょうね。でも、基本的に皆同じ人間ですから、結局のところ程度の差はあれ、同じようなものなんですよね。だから、面白いんですねー。

>ところで、この映画は私は知りませんでした・・是非またチェックしてみますね。

・・・よかったですよ。お勧めです。

>ところで、ブラジルの映画館!!! えらく豪華ですね?! 何かVIP専用ルームみたいな雰囲気ですが・・驚いてしまいましたっ。


・・・私もびっくりしましたよ!ギャラリー?って感じのアート作品がおいてあったり。
サンパウロは、建築家が溢れかえっているので、店の内装も結構お洒落なところが多いですよ。
でも、フランスのようなアンテイークや古典的な趣向はほとんどないのが残念です。
(2005年11月04日 10時47分36秒)

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