紛争解決法 その２
込まれた時。。。。それを解決する方法は『バルーリョ』です。
『バルーリョ』とは、『騒ぎ』『騒ぎをおこすこと』となっています。
。。。おいおい。。。。（＾＾；
ブラジル人の『紛争解決方法 ＝ バルーリョ（騒ぎを起こすこと）』の
エピソードをもう１つお話します。
私達がバスツアーで旅行していた旅の半ば、ウルグアイからアルゼンチンへ
向かい始めたとき、ガイドさんから突然、アナウンスがありました。
『滞在する予定になっていたブエノスアイレスにある○○ホテルが満室で、
突然キャンセルされました。なので滞在先は××ホテルに変わりました。』
。。。。。。。。。。。。(；ﾟДﾟ)ポカーン。
だって『宿泊先のホテルは、旅行会社の最終確認フォームでは中心街にある
４つ星ホテル』だったんです。ところが今度のホテルは『中心街まで、
車で４０分かかる、空港近くで騒音のうるさい、安いホテル』に、しかも
そのホテルに向かう道中に『ホテルが変わった』というなんて、最悪！！！
だいたい、こんなことって有りえない話じゃないですか。。。。(；ﾟДﾟ)
当然、我々一同はブーイングの嵐だったのですが。ガイドさんはとりあわず
『予定していたホテルから、突然キャンセルされて。お正月前でどこも満室
なので、このホテル以外一同が宿泊できるホテルが無い。』
しかも、いつもの事ながら『謝罪の一言』もなく。
ガイドさんも『（私達ツアー客が）クレームを言う権利はある』とか。
『自分のせいじゃない』と言い続けるんですよね。
そんなこんなで。
バスに乗ってから、ホテル変更を知らされた約１０時間後。とうとう
目的地のブエノスアイレスの変更されたホテルに到着しました。
そのホテルを見ると。
うわっ。。。。。(；ﾟДﾟ)
というような小さいホテルで、飛行機が上空を『ごおおおおっ』
周りにお店なども何もなく。ここから中心街まで４０分なんて、街にくり
だした時のタクシー代は出してくれるんでしょうね？！というような
とんでもない郊外にあるホテルでした。
私達夫婦は『ここしか無いんだから、しょうがないよね～』ムードであり
まして。バスで４，５時間ノンストップの運行だったので、
『さっ。早く降りてトイレ行こう！』という状態だったのですが。
ブラジル人一同は『私達、バルーリョを起こさなくてはいけないわ！！！』
と口々に言い出し。全員が口々に、新たに合流した現地の旅行会社の人と、
我々のガイドに、ぎゃーぎゃー苦情を言い出しました。
そしてホテルのポーターが、バスから荷物をおろし始めると、数人が
『我々はここには泊まらない。荷物をおろすな！！！』とダーっと走って
いき、作業を中止させました。
『そんなに、ぎゃーぎゃー言ったって。ここしか無いならしょうがないん
だから、とりあえずトイレに行かせてくれ～（Ｔ Ｔ）』という我々夫婦
の気持ちは、バルーリョに完全に消されてしまいました。
その他にも、ブラジル人でトイレが我慢できず、トイレに行くために
バスをおりようとした人達がいたのですが。
『みんな！バスから降りちゃダメ！！！！断固戦わなきゃダメだ！
今降りたらいけない！！！』と制止され、連れ戻されました。
バルーリョは延々と続きました。
我々は『げーーーっ』とうんざりモードで、ひたすら
『神様。トイレに行かせてください。。。このバルーリョが早く終わり
ますように。。。。』と苦しいときの神頼み。。。祈り続けました。
すると騒動から１５分くらい経ったところバスが突然動き始めました。
そしてガイドさんが。
『これから中心街にある、△△ホテルに移動します。』
えっ？。。。。。。。。。。(；ﾟДﾟ）
アルゼンチンで５０人分の空室があるのは、ここだけって話だったのに？
４０分後、ついたホテルは、当初泊まるホテルの、隣の隣くらいにある
同じく４つ星のホテルでした。。。。。
お金を浮かせようとして、わざと安いホテルに連れて行き。我々がさわい
だら、中心街のホテルに泊めようと、最初から仕組んでいたのではないか？
などと憶測が飛び交い、移動中もずっとバルーリョが続きましたが。
何とか無事にアルゼンチンのお宿をゲットすることが出来たのでした。（＾＾；
＜後日談＞
一日フリーの日に、私は事実がどうしても知りたかったので、１人で、
例の『キャンセルされたホテル』に乗り込み、支配人と話をしました。
すると支配人いわく『ホテル側はキャンセルをしたのではなく、最初から、
（満室だから）予約不可能と旅行会社に回答していた』そうなのです。
それなのに、旅行会社のアルゼンチン支店から、前日まで同じホテルに
何度も『なんとか泊めてくれ。』と前日まで哀願していたそうです。
要するに、旅行会社のアルゼンチン支店が、当初宿泊予定のホテルの
予約が取れなかったにも関わらず『予約が取れた』とブラジルの支店に
虚偽の報告をして。ぎりぎりまで何とかならないか、すったもんだした
挙句、にっちもさっちも行かなくなって『ホテルからドタキャンされた』
など、のたまったことが真相でした。（－－；
隣の隣のホテルがとれたのは、『本当にただの偶然』でした。（＾＾；
あいかわらず、ええ加減やのう。。。。。。と思わざるをえないエピソード
でありました。
© Rakuten Group, Inc.
