シアナのビブリオテーカ～biblioteca～　

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2007年10月03日

★殺人の門★東野圭吾★

(3)

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(91925)

カテゴリ：東野圭吾

殺人の門

じれったさが面白い！！　評価★★★★☆

タイトルからすると小難しい話なのかなという先入観を持った
だけど、内容はなんてことない、田島和幸の幼少からの話
これといって巧妙なテクニックの殺人でもないし
何の仕掛けも無い話なのだけどすごく引き込まれてしまった
これも、東野さんだからこそできる業なんだろうなぁ
殺人というタイトルがあるから殺人が起こると思いきや
なかなか殺人が起きないのだ（笑）
だんだんじれったくなって来たりもしたけど
田島和幸という人の人生を知っていくのが楽しくなる♪
悪魔のように付きまとう倉持修に何度もだまされていく度に
バカだなぁと思いつつ行方が気になるのだ
倉持修は白夜行の雪穂の男版っぽい
最後までこれといって大事件が起こらないんだけど
殺人の門を叩くまでどうも見逃せなくラストまで向かえました
物足りないと思う人もいるかもしれないけど
私はこういう類がツボにはまって楽しめました♪

【内容情報】（「BOOK」データベースより）

「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。そして数多くの人間が不幸になった。あいつだけは生かしておいてはならない。でも、私には殺すことができないのだ。殺人者になるために、私に欠けているものはいったい何なのだろうか？人が人を殺すという行為は如何なることか。直木賞作家が描く、「憎悪」と「殺意」の一大叙事詩。

次回は、