CAPTAINの航海日記

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オウル@ Re:鎌倉パスタ、創業地は岡山県(09/01) サンマルクは数ヶ月前に京都市に本社機能…
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七詩 @ Re:一旦書いたエントリを消す(07/21) 同じようなことをいつも考えて書いていま…
CAPTAIN @ Re[1]:続・静岡市と船橋市(05/30) >佐々木さんへ その可能性はあるかもし…
2021.01.30
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日の河北新報の「河北春秋」欄に掲載されていた文章、滅茶苦茶違和感を覚えました。
以下、文章を紹介します。

「国語の教科書にかつて載っていたフランスの作家ドーデの『最後の授業』は、言語と国家の問題を考えさせる。物語はアルザス地方のフランス語教育が終わりを告げる日の先生と少年の交流を描いている。
『民族が奴隷になっても母国語を保っていれば、牢獄の鍵を握っているようなもの』。作中のアメル先生が生徒らにこう語り掛ける。戦争に負けたフランスに代わって、ドイツによる教育が始まってもフランス語を忘れるなと先生。
あくまでフィクションとしてのこの感動的な物語は、言語が国家支配の重要な手段であることを印象深く読者に訴えている。使い慣れた母語を排除し、別の言語を押し付けるのは、歴史的にも植民地支配の常とう手段と言えるだろう。
中国が内モンゴル自治区で中国語教育を強化し始めた。漢語を母語に指定して授業も漢語に切り替えたという。『このままではモンゴル語が失われてしまう』と自治区出身の日本の大相撲の力士たちも、危機感をあらわにしている。
新疆ウイグルでの弾圧を米国はジェノサイド(大量虐殺)と認定した。内モンゴル自治区もいつそうなるか。ドーデの物語では、少年は『今にハトまでドイツ語で鳴かなくてはならなくなるの』と心配する。モンゴルの子どもたちもまた不安に違いない。」

違和感を覚えたのは、「最後の授業」を引用した部分。実は、アルザス地方は、フランス領ではあるけれども、住民の母語はドイツ語の方言と言ってもいい言語で、フランス語とはかけ離れているんですよね。だから、「使い慣れた母語を排除し、別の言語を押し付ける」のは、実はフランスの側。作中のアメル先生はその最前線に立っていた人物と言えます。
アルザス人の母語がドイツ語系だということは、 ↓ の本で知りました。もう四半世紀も前のことです。「最後の授業」が教科書に掲載されなくなったのも同書の指摘によるところが大きいと言われていたのですが、まさか今になってこんな文章を目にするとは思いませんでした。かなり出遅れてるぞ、河北新報!!


【中古】 ことばと国家 / 田中 克彦 / 岩波書店 [新書]【宅配便出荷】 ​

…というツッコミはここまでにしておいて、「河北春秋」中で中国が内モンゴル自治区で中国語教育を強化し始めているとの記述は、看過できませんね。そもそもモンゴル人は同じ言語、同じ文字を有していたはずですが、モンゴル国として独立した地域は独自の文字を捨ててキリル文字による表記が定着してしまったし、内モンゴル自治区で漢字教育が進んでしまうと、仮に同じモンゴル語を話していたとしても表記方法が著しく異なるために意思の疎通が図りづらくなってしまうのではないか…そんな疑念がよぎってしまうんですよね。
「ことばと国家」を著した田中克彦氏はモンゴル語にも詳しいと伺っていますが、モンゴル人がまさに国家によって言語分断の危機に瀕している現実を、どのように感じているのかなぁ? 一度でいいから、ご見解を伺いたいなと思っております。





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Last updated  2021.01.30 22:13:23
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