The door of the heart...

初めての妊娠



誰かに相談する訳もなく、ただ自分でひたすら考えていた事もあったかな。
自分で切り開いた道を歩もうと決断をした直後の出来事だっただけに
私自身も正直、どうすれば良いのか分からなかった。

彼(旦那)には、検査薬で試してからの報告となり…
その時は何も、口を閉ざされたままだった。
この時ほど、目の前が真っ暗になった事はなく…
ただただ、すごく時間が長く感じたのは今でも覚えている。

「嬉しかった?」

と聞かれると、本当に困ってしまうかもしれない・・・
にぃにがお腹にいると分かって、安易にはやっぱり喜べない状況があったのは事実。
でも、自分が産もう、と決断してからは
嬉しいものには変わりない。
私にとっては、自分の分身以上のものだから。
自分よりも、一番大切なもので…代わりは誰にも出来ない。

私は産もうと決断した時、彼はまだ否定的だった。
にぃにを守れるのは自分しかいない、そう思っていただけに
彼の決断は、どうでも良かったのかも知れない。

産婦人科に行くのも、凄くドキドキで。
今まで来た事もない所に行くのは、とても居心地の良い物ではない。
しかも、周りの視線が突き刺さる・・・
それを嫌がっていたら、何も始まらないのだけれど。
でも、看護師さんが優しかった…
先生はやはり、厳しかったが…「おめでとう」の言葉もないぐらいにね。

親に相談出来ずに、ずっと時が流れて。
結局、言い出したのは、父からでした。
きっと、母からそうではないのか、と父に話したのではないかと推測される。
ちょうどこの頃が、9月…自分の誕生日を過ぎた後の出来事だった。
母子手帳ももらって、母親学級にも行って。

もちろん、この間勉強したりとかもあったのですが…
普通に家事をして終わる毎日だったような記憶があります。

自分が妊婦だって、時に忘れるぐらいはしゃいでいたり
すごく気分が落ち込んだり…食べ過ぎ注意だったり・・・
にぃにが男の子だって分かったり…

私にとっては毎日、色んな事が起きているような感覚でした。

にぃにの妊娠中は、つわりが苦しかっただけで
後は何もなかったかなぁ…という程度。
体重は10キロ増えちゃいましたけど…

初めての妊娠は、無駄な知識がないためか
何かに不安になったりすることは特別なかったかな…

予定日からいって、お正月に病院なの!?ってなぐらいで、
あとはのんびり過ごしていた気がします。
イヤ・・・両親からすれば、もう少し大人しくしてて…と思ったに違いありません。
そのぐらい、外に出ていたような気も…しますよ?

予定日が近づいて…いつかいつかとソワソワしたりもしました。
その前に、陣痛に気がつくのか!?とかね。
母がちょうどいたので良かったですが。
まぁ、すぐに仕事行かれましたけど!(笑

そんな18歳の冬に、にぃにを出産した話は、また後ほど・・・


                                 2005.10


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