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CAROLが来ると笑いあり、
CAROLが来ると楽しいぞ~
CAROLが来ると福がくる!

地区代表になるくらいの健脚だったらしい。今では想像も出来ないくらいの体型にはなっ
てはいるが昔の写真を見ると鉢巻を巻き見事な差を着けてゴールをしている。そんな韋駄
天も二十歳前に近所に住むカメラマン助手に恋をし、駆け落ちをしてしまったのである。
母はともかく何故か父は大反対をしていた。理由は解らない。カメラ助手と言う不安定な
職業にも関係していたかも知れない。姉の姿が突然、神隠しのように消え伏せた時、母が
涙を流しながらうろたえる姿は今も忘れることは出来ない。夜中にタクシーで、近場は自
転車で、立ち寄りそうな場所を探し回っていた。幼心にも正直、姉の心配よりも憔悴しきっ
た母の姿を見るのが非常に辛かったものだ。数日後、ある親戚筋から居場所がわかった
と連絡が入った。実は近所の親戚の家に匿ってもらっていたらしい。一番最初に探しに行
った所である。「嘘をつかれた!」と父は激怒していたが、いくら引き取りに行っても相手
は「居場所はいえん」の繰り返しだった。実はこの相手、母の姉で「はるねえちゃん」と母
は特に慕っていた。私にはなぜ姉なのに母を冷たくあしらうのが不思議で仕方がなかった
し、妹の子供ならもっと母に優しく接してもいいものをまるで鬼の形相で母や父に対応して
いたのである。結局、この駆け落ちが功を奏したのか、私の姉はこのカメラマンと添い遂
げる事にはなるのだが、これ以後、信じられないことが起こる事になる。このはるねえちゃ
ん、ご主人が中小の鉄工所を経営しており社員も数十名いた。高級車を乗り、はぶりもす
こぶる良かった。バブルの時はかなり美味しい思いもしたらしいが、バブルがはじけると
一気に会社が経営難になる。借金を重ね莫大な借金地獄に陥ってしまったのだ。もうここ
まで来ると雪だるま状態である。可哀想で悲惨な事ながら二人、自ら命を絶ってしまった
のである。"朝の紅顔、夕べの白骨"とは昔の人はよく言ったもので人生とは実に酷なもの
で、現世浮世を楽しんでいても一寸先は闇である。ところで皆に迷惑をかけたこの二人、
結婚した後も優秀な子息に恵まれ世間並み以上の幸せな生活を送っている。めでたい事