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大相撲の元横綱・北の富士勝昭(本名・竹澤勝昭)さんが11月12日、病気療養中だった都内の病院で亡くなりました。82歳でした。
緊褌一番 土俵愛 [ 北の富士勝昭 ]
スポーツ、特に野球とプロレスと相撲を見ることにかけては「早熟」だった私M-65は、7歳だった1971(昭和46)年10月に横綱玉の海が急逝し、ライバルの北の富士が涙を流しながらインタビューを受けていたシーンをよく覚えています。
そして、1972年1月場所中日、のちに大関に昇進する貴ノ花(若貴兄弟の実父)との「かばい手」の一番も鮮明に記憶しています。
土俵中央で、北の富士が右外掛けで体を浴びせると、貴ノ花は弓なりにのけぞりながらこらえて北の富士を投げようとし、この時に北の富士が伸ばした右手が、崩れ落ちる貴ノ花より先に土俵についた。
私は「貴ノ花が勝った」と喜び、行事軍配も貴ノ花に上がりましたが物言いがつき、「かばい手」による浴びせ倒しで北の富士の勝ちに変わりました。
2005年に貴ノ花が亡くなった際に北の富士はあの一番について、本当は「かばい手」ではなく「つき手」で、自分の負けだったと涙ながらに語りました。
北の富士流【電子書籍】[ 村松友視 ]
歯に衣着せぬ解説と評論も魅力的でした。
大鵬、玉の海、そして北の富士の現役時代を見れたのはよかったと思います。幕内優勝10回。手足が長く、躍動感のある、スケールの大きな相撲でした。
ご冥福をお祈りします。
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