健康・美・老化を考える辻クリニック院長のブログ

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ケア(予防)とキュア(治療)


簡単にいうなら
・ 予防:悪くしない、病気にならないための処置
・ 治療:悪くなった、病気になった身体への処置
ということです。

先に述べたように予防とは
・ 細胞老化を止める(または高める)
・ 外的要素を減らす(生活習慣の改善)
ということに尽きます。各種臓器(皮膚・脂肪・筋肉・骨・心臓・肝臓・腎臓など)はすべて<細胞>で出来ているわけですから、細胞の劣化を止めることは「病気・障害の発生を食い止める=病気・障害を起こさせない」となります。

では「すでに発生してしまった病気・障害」はどうでしょう。
細胞は<自己治癒能力>を持っています。しかし、病気の発生は「細胞自体の自己治癒能力を超えた障害」ですから、外部からサポートしてやることが必要となります。これが治療です。
具体的には、治療とは<細胞劣化>によって、「すでに臓器(皮膚・脂肪・筋肉・各種内臓)が悪くなってしまった状態」のことですから、臓器自体を治さなければなりません。
「しみ」を例にとるならば、自己治癒能力が活発な子供は、いくら日焼けをしても、表皮基底層の再生能力が優れているため「自己治癒:しみを押し出す」することが出来ますが、障害(紫外線・活性酸素など)が自己治癒能力(皮膚再生・修復能力)を超えていると、それがしみとなって残ってしまいます。

ただし、治療は「その障害(病気)は取り除くことはできても、その後に発生する障害を予防することは出来ない」ということを忘れてはなりません。
よく「せっかくしみを治療したのにまた出来てしまった」「せっかく痩せたのにリバウンドした」という話を聞きますが、それは「治療はしたけれども予防はしていない人」の典型です。根本的な原因である「自身の細胞がその障害(病気)を発生しやすい状態」に対して何のアプローチもしていないからです。

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