Precious Precious

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高校生と学ぶ化学



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 さて、念願の教員になった私でしたが、初めて赴任した学校は8割が女子生徒。「理科なんてキライ」という生徒が大多数を占めています。初めて教壇に立ってそのことを感じたとき、「この生徒たちに、化学の面白さを伝えよう。難しそう、とか役に立たなそうなんてイメージを変えよう」と決意しました。大変おこがましいのですが、「教壇に立つからには、誰よりも面白くかつ理解しやすい授業を目指して行く」というのが信念なのです。「面白くかつ理解しやすい授業」なんて一生かかっても無理かもしれません。第一どんな授業が本当の理想なのか、学校や生徒の特徴によって違ってきます。
 大半の教員は、自分が専攻していた教科を教えるわけですから、生徒だったときも嫌い・苦手という意識がなかったと思います。私もそうでした。好きなことを仕事にできる、とても幸せなことでした。だからこそ、「苦手を面白い、さらに得意に」「嫌いを好きに」変えていくには、そして「化学は生活に身近なもの」というイメージを持ってもらうには、どんな授業をする必要があるか、一生研究する必要があると思います。

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◇ なぜ難しそうに感じるか ◇

 化学に限らず、理科全般が難しいと思われがちな理由に、「目に見えないことを扱っているから」ということが挙げられると思います。確かに、空気などの気体は小さすぎて目に見えません。そういう細かいものについてイメージするのが難しく、理解するのが大変なのかと思います。「圧力」もイメージしにくいことの一つです。やはり個人個人の頭の中で、形や大きさを想像しながら考えていくことが必要だと思います。

◇ 悲しく思っていること ◇

 「ケミカル」って聞くと、「体に悪い」とか「人工的」っていうイメージを抱きませんか?また、「生物兵器」「化学兵器」という言葉があるように、一般的に「化学」って悪いイメージが先行しているように思えてなりません。生物にとって薬となる物質もあれば、毒となる物質もあるのは確かですが、化学の発達がどれだけ私たちの生活に貢献しているか、身の回りが化学現象であふれているか、生徒たちに広めていきたいと思います。

◇ 授業進行のジレンマ ◇

 学校によって、進度はかなり違うと思うのですが、わたしが勤めた学校では3年生でも化学を選択する生徒は少なく、従って受験科目とする生徒もほんのわずかです。わずかでも受験に必要な生徒がいる限りは、教科書の内容を少しでも目標にして問題演習の時間を確保したいものです。化学には、ある程度の計算が必要です。計算問題を授業で扱うと、生徒が解くのに時間がかかって進度が大幅に遅れます。計算力をアップできるには、効率の良い計算方法を理解させるにはどうすればよいか、未だに悩むところです。

わたしの使命ー化学のおもしろさを伝えること、化学をもっと勉強したいという生徒を増やすこと


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