Precious Precious

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豆腐を作ろう



 牛乳や豆乳は、なぜ透明じゃないのに沈殿もしていないのでしょう?それは、砂糖や塩よりはるかに大きいタンパク質が、水中をふらふらと分散しているからなのです。大きいタンパク質分子は、ろ紙の穴は通りますが、セロハンの穴は通過できません。このように大きい粒を「コロイド粒子」といい、それが水に分散しているものを 「コロイド溶液」 といいます。コロイド溶液には、たくさんの性質があります。今回は水と仲がいい牛乳や豆乳のタンパク質(親水コロイドといいます)が、多量の陽イオンによって沈殿する 「塩析」 という現象を利用して、豆腐を作ります。

【試薬・器具】
ビーカー、割り箸、ガスバーナー、三脚、金網、マッチ、コーヒーフィルター、シャーレ
成分無調整豆乳50ml×2回分、塩化マグネシウムMgCl 2 0.5g(500mg)(「にがり(苦汁)」の主成分)、ナゾの粉 大さじ1

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【実験手順】
(1)豆乳50mlを100mlビーカーに入れ、加熱する。沸騰させてしまうと膜ができてしまう(これが湯葉)ので、周りがフツフツする程度で火から外す。

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(2)すばやく塩化マグネシウムを加え、ざっとかき回す。混ぜすぎるとぼろぼろになるので注意。火から外す前に加えると、ビーカーから溢れ出して悲惨なことになるので気をつける。(各クラスに数名必ずいる)

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(3)やけどに注意しながら、シャーレの上に広げたコーヒーフィルターに、ビーカーの中身をあけて水を切る。

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(4)これで豆腐はできているが、ビーカーに戻して水を入れ、軽く揺すって再びコーヒーフィルターにあける。 (苦み成分=MgCl 2 を除くため。)

(5)水が切れたらできあがり♪ 試食しましょう。しょう油もあります。

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 ※ この方法で特筆すべきことは、「コーヒーフィルター」を使うことです。5年前、実習教諭のyoko先生と一緒に練習しながら編み出した方法。豆腐の水切りには「牛乳パックや豆腐のパックに穴をあけて割り箸の上に置く」というのが一般的ですが、穴に詰まってしまってなかなか水切りができないのです。実験は時間との勝負なので、形は悪いけど化学実験では味や形のよさは求めていないので(笑)、すばやく水切りできるこの方法がベストです。

 味は、普通に豆腐です。今回は、理科の授業なので市販されている「にがり(苦汁)」ではなく、主成分の塩化マグネシウムMgCl 2 を使いました。もちろん生徒の目の前で封を開けます。食べ物を作るときは衛生面に細心の注意を払います。


【応用(というかいたずら)】豆腐は、豆乳にMg 2+ を加えて塩析させることによって作られる。実際豆腐を作る際、MgCl 2 を主成分とする「にがり」が用いられる。

!?!?ということは、Mg 2+ が入っているものであれば、何でも豆乳を塩析させられるのではないか!?!?


 実験続行! 上記と同様に、豆乳50mlをビーカーに入れて加熱し、MgCl 2 の代わりにスポーツドリンクの粉末大さじ1杯を加える。

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水切りを一回したら、そのまま試食しよう。

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※ 入れる粉末は、ポカリスエット、エネルゲンなどマグネシウムイオンが入っているものは可。 アクエリアスはマグネシウムが入っていないので、豆乳に加えても塩析しない。

※ 牛乳に酢やレモン汁を加えてチーズを作るのは、「タンパク質の酸による変性」を利用したものです。豆乳でも同じ現象が起こります。今回の実験では、酸の利用ではなくマグネシウムイオンMg 2+ による「タンパク質の塩析」を利用したもので、性質が異なります。
肝心の味は…冷やせばデザートと思えないこともないかもしれません(爆)


【参考文献・URL】
「たのしくわかる化学実験事典」 佐巻健男編著 東京書籍
日本分析化学専門学校
大塚製薬
お菓子のポータルサイト kashi-kashi.com




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