Precious Precious

Precious Precious

* Chopin *



::出会い::
本格的にChopinの曲と出会ったのは高校1年の時でした。
ピアノを4歳から始め、引越によって中断しながら高校1年まで4人の先生に習いました。その間、まじめに練習していたかというと、していませんでした(笑)。何を目指していたということもなく、母が「習っていたらきっといいことがあるから」とだましだまし(?)引越のたびに優しい先生を探してきてくれてアットホームなおけいこを続けていました。Chopinについては「小犬のワルツ」や「幻想即興曲」などの有名な曲しか知らず、「ショパンの曲は難しくて速くて弾けるわけがない」とずっと思っていました。
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中学1年から習い始めた先生は、ハノンやツェルニーのような基礎練習曲のほかに、ベートーベンやシューベルトの有名な曲を弾かせてくださいました。そして、Chopinのワルツにも取り組むようになりました。初めてChopinの曲が弾けてとても嬉しかったのを覚えています。その間、スケルツォや幻想即興曲など、「弾ける」とはとても言えない有様でしたが、こっそり楽譜を買ってきて片手ずつ弾いてみたものです。

高校1年の終わりのピアノ発表会で、どんな曲が弾きたいかを聞かれ、無謀に「ショパンの曲にしたいです」といってしまいました。高校の部活動や勉強に忙しくなって週1回のレッスンにさえ通うのが難しくなり、この発表会でレッスンを辞めようと思っていたのです。ピアノそのものを辞めるという気持ちではなく、これからは弾きたい曲(かつ弾けそうな曲)を弾いて行こうと思いました。先生は「スケルツォ 第3番」を選んでくださいました。
 正直、その曲はそこで初めて知りました。スケルツォと言えば、♪ジャージャラララン ジャラララン というフレーズで始まる第2番が非常に有名です。「そっちのほうが良かったなあ」などと思ってしまいましたが、すぐ第3番も面白そう、(というか難しそう、ちゃんと仕上がるのか?)と練習にのめり込んで行きました。
 この曲も速く細かい動きがとても多く、ちゃんとした曲を聴かないと無理だなあと思い、CDを買いました。今は指揮者としての活動がメインですが、かの ウラディーミル・アシュケナージ のアルバムでした。
 このアルバムはスケルツォ全4曲とバラード4曲からなっていて、スケルツォもさることながら、バラードに惹かれて行きました。
 肝心の発表会については、仕上がりには程遠く、ぼろくそな出来になってしまいましたが、あの曲に巡り会わせてくださった先生に感謝しています。(つづく)

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