日記

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告別式



だんだんと終わりに近づき、私が挨拶の時間が来た。本当は自分としては原稿など見ず、前をしっかり見て、来てくださった方々、お世話をしてくださった方々にご挨拶したかった。けど、義兄のことばもあって、頭が真っ白になってしまったらもうどうしようもないということで、原稿を書いておいた。

簡単な挨拶。子供たち二人を横に連れてきて、お礼を言った。ちゃんと言ったよ、見ててくれた?がんばったよ、私なりに。泣かなかったよ。

その後、白いお花を主人のお棺いっぱいに入れた。私は悲しすぎて、お棺に近づけなかった。離れたところで見ていた。最後はちゃんとお別れしたけれど。義母も母も泣き続けていた。こんな悲しいことがあるんだね。

参列者の中を私たちは火葬場に向かった。

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