小さな宝物

小さな宝物

2007年07月31日
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カテゴリ: 愛読書


100回泣くこと

実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」といわれる。ブックは、僕の2ストのバイクが吐き出すエンジン音が何より大好きだったのだ。4年近く乗っていなかったバイク。彼女と一緒にキャブレターを分解し、そこで、僕は彼女に「結婚しよう」と告げた。彼女は、1年間(結婚の)練習をしよう、といってくれた。愛犬も一命を取り留めた。愛犬→バイク修理→プロポーズ。幸せの連続線はこのままどこまでも続くんだ、と思っていた。ずっとずっと続くんだと思っていた。

前回読んだ 絶対、最強の恋のうた がとっても爽やかな
恋の話だったのでこの本も最後はそうであってほしいと思ってたのですが・・・。
ちょっと切ないお話でした。
中村さんの作品はとても読みやすくて文章もとっても簡潔明瞭。
解りやすい言葉で語られています。
その分、リアリティーがあって悲しいとか切ないとかいう表現は一切ないのに
悲しくて切なくなってしまう一冊でした。

そう考えると今というときがどれほどかけがえのないものか身に染みます。

結婚して一緒に暮らし始めた頃、幸せで幸せでたまらなくて
朝、仕事に旦那様を送り出したあと、もしこのまま離ればなれになったらどうしようとか
事故があったらどうしようとか、彼がもし病気になったらとかいろんなことを
考えていたのを思い出します。
幸せすぎて怖い・・・ってこういうことなんだなって実感していたときです。
もしもそれが現実になったら私はどうなってしまうのかな。
残されるよりは去っていくほうになりたいな。
彼のいない世界なんて今の私には考えられないから。










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最終更新日  2007年08月01日 18時30分07秒
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