◇あんじぇ◇さんへ

私もそのインタビュー（？）見たかったです。
彼女の作品で一番人気があるのは「さくら」でしょうね。
私はまだそちらは読んでないのですが気持ち的には
こちらのほうがびびっとはまる感じがしました（*^_^*） (2007年09月29日 17時31分29秒)

1410852

ホーム | 日記 | プロフィール

【フォローする】【ログイン】

小さな宝物

フリーページ

へっくん

(33)

< 新しい記事

新着記事一覧(全3463件)

過去の記事 >

2007年09月27日

127. きいろいゾウ

背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家のムコは、周囲の生き物（犬、蜘蛛、百足、花、木など）の声が聞こえてしまう過剰なエネルギーに溢れた明るいツマをやさしく見守っていた。夏から始まった二人の話は、ゆっくりゆっくりとその年の冬まで進んでいき、「ある出来事」を機にムコがツマを残して東京へ向かう。
それは、背中の大きな鳥に纏わるある出来事に導かれてのものだった。ひとり残されたツマは、幽霊に出会い、家のそばにある裏山のなかへと進んでいった。そこで彼女は、あるものに遭遇する。

とても不思議な純愛小説っていうのかなあ。
現実的なような気もするけれどかなり非現実的なお話。
大人の童話のような本だなあと思いました。

「ツマ」に共感出来るところが２つ

一つは自分達がたくさんのたくさんの歴史を持った逆三角形の頂点に
いるのだということ。
そしてムコさんに出会えたことが奇跡だと感じること。

二つめは誕生日とか記念日とかそういうときに伝えなくちゃいけない

すごく自分に似てるなあって思いました。

前半はとてものほほーんとのんびりと、でも後半はその二人に少し陰がさしてきて
でも最終的にはきちんとおさまっていく。
疲れてる時やほっとしたい時におすすめです。

一番最初のページと一番最後のページ。
同じ事が書かれているのに読む前と読んだあとでは
まったく違う言葉に見えてくるから不思議です。
最初のページに書かれているのはただ羅列された言葉たち。
一番最後のページに書かれているのは一つが一つが意味のある素敵な言葉。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう

最終更新日 2007年09月28日 12時54分04秒
コメント(4) | コメントを書く

[愛読書] カテゴリの最新記事

■コメント

Re:『きいろいゾウ』西加奈子著(09/27)

◇あんじぇ◇ さん

今朝、たまたまテレビで西加奈子さんを拝見しました。
ちらっと見ただけなんだけど、素敵な人でした。
「“戦争反対”とかって言って世界平和の運動に参加してる男の人がいて、その人の奥さんが家でひとりぼっちで“寂しい”って言ってたら…それは間違ってる。もっと身近なところのものをしっかり見つめていたい。狭い範囲での“日常”を描いていきたい」みたいなことを言ってたと思います。
そんな彼女の考え方に共感が持てたので、彼女の作品を読んでみたくなりました。 (2007年09月29日 17時08分45秒)

返事を書く

Re[1]:『きいろいゾウ』西加奈子著(09/27)

ちびえみ。さん

傘が無い・さらば青春の時

しまちゃんさん

　西加奈子さんて1970年代に僕達が青春だった頃、井上揚水氏やアリスの谷村新司氏が歌で教えてくれた「恋とは何か」「愛とは何か」「人はどうして生まれたのか」また、「どうして死んでいくのか」「青春って何か」「真の幸せって何か・・・」を小説で現代的に表現しているから引かれるんだと思います。
　多分西さんの両親と同じ世代の僕には、彼女の両親も僕達が人生を学んだ先輩諸氏のメッセージをちゃんと加奈子さんに託してくれてて彼女もそれを受け継いでくているってことで共感できるんだと思います。とても嬉しいことです。
　７０年安保の学生運動がさかんな時代に反戦歌が流行しました。「世界には悲惨な事件や事故が起こっている。しかし、僕にとって一番気がかりなのは次の休日のデートの日の天気だ」だって隣人を愛せない奴が博愛主義者だなんてありえない、だから反戦歌は歌わないって言ってラブソングを歌っていた。自分の一番近くに居る人間を世界中の皆が愛せば争いなんてなくなるって言う発想に僕も感動した。西加奈子さんの心の奥にも同じ信念を感じました。
(2007年10月07日 00時36分55秒)

返事を書く

Re:傘が無い・さらば青春の時(09/27)

ちびえみ。さん

しまちゃんさんへ

私は1970年代のことはあまり良く解らないけど西さんの本は穏やかでほんわかしていてとてもいいなあと思います。
幸せは近くにあるってこと教えてくれますね。 (2007年10月07日 17時52分32秒)

返事を書く