世界のコレクターと業者


しかし私が見てきたことしか、書けない。
その中でも、印象にのこる、人とその家
を紹介しよう。

アメリカ合衆国はとてつもなく広く大きい。
二ューヨークの郊外ニューアークの方から
近いのかもしれない。バスで1時間くらいだったろうか。
自動楽器とオルゴールの業者で現役時代は、
おそらく全米ナンバー1の販売台数だったろうと語る。

道路から屋敷までしばらく林を抜けると、目のまえに
大きな家が現われる。大きいと言ってもこの辺りの家は
皆大きい、建坪80坪総2階建てといったところか。
まわりは芝生で隣の家は林のせいか、それとも広すぎて
見えなかったのか忘れた。アメリカの家は、これくらい郊外に
なると、家と家の間隔がひろくちょつと寂しい気もする。
玄関に入ると、吹き抜けになっており、2階の手すりが見え
壁中、絵画が掛けてある。入り口には、大型のアップライト
のオルゴール、確かレジナーだったと思う。がどーーんと
置かれている。左の小部屋に通されお茶をのみ、奥の作業部屋
小物コレクション部屋など見て回る、おそらく2階は寝室ばかり
と思う、玄関から右の部屋に移る、彼らは見せ方もうまい、
いきなり本命のところは見せない、今まで見せた所ですごーい
と言っていたら、ここに来て度肝を抜かれる。グランドピアノ
が3台、大型の自動楽器が数台、小型のおるごーるがそこかしこ
まるで博物館である。これらが廊下から2段ほど低い部屋に
見渡すように並んでいる。奥には8角の出窓の部屋で外の景色が
ゆっくり眺められるよう、まわりにソファになっている。
いつかこんな家に住みたいと思いながら、10数年たってしまった。

しかしこの後アメリカのコレクターの奥深さ、層の厚さ、蒐集ぶり、
にあきれることになるのだ。


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