2004年05月10日
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<5/10携帯より>

昨晩、とーちゃんはとーちゃんで無くなった。
睡眠薬を2錠、安定剤を2錠、痛み止め1錠と1本。
結局薬はそれだけ使った。

夜中2時頃から覚醒し始め、意味不明な事を口走り、静脈点滴も抜いてしまった。様子がとてもおかしかったので、かーちゃんは注意をとーちゃんに向けていた。
尿菅や透析の為の管、あらゆるものを抜こうとする。

点滴を抜いたその時も、かーちゃんはとーちゃんの手を押さえていたんやけど、力で押し切られてしまった。
とーちゃん何で?!涙が出た。血が止まりにくいねんで!
バタバタと看護婦さん達がやってきた。ただならぬ様子にちなこも目が覚める。


ちなこはしっかりと、とーちゃんの出血口を見て、「とーちゃん、ち、でてゆ。」そして「かーたん、だいじょうぶよ、とーたん、だいじょうぶ、かんごふさん、きれいきれい、してくれてゆ。」とかーちゃんに口づけしてくれた。ちなこをギュッと抱き締めた。
それからも、とーちゃんは奇行を止めなかった。
とうとう、他の管も抜く危険があるからと両手をベッドに縛られた。涙が出た。
とーちゃんごめんね、朝までやから。こんな事してごめん。
ちなこはそのとーちゃんの縛られた右手をぎゅっと握っていた。
いつもの様子でないとーちゃんは、触られると嫌なので、ちなこの小さな手を跳ね退け、大切な人工鼻も跳ね飛ばす勢いだった。
それでも離れた手を探し、一生懸命手を握り直していたちなこ。「だいじょび、だいじょびよ(大丈夫)、とーたん」って話かけていた。

錯乱し続けたとーちゃんも朝6時頃には眠りについた。ちなこも安心したのか、後を追って眠った。

お昼は透析だったとーちゃん。夜まで一日中、ぼんやりした状態だった。
今日の先生からの話は、貧血の度合いが激しく、普通の人でも命の危険に関わる数字が出ています。というものだった。血が止まりにくいので、少しの出血でも大変な事になりかねない。血小板輸血もあった。
黄疸の要素が進み続けている為、止まるのをまっている余裕が無いので、明日血漿交換をまた行い、次回の透析から「ビリルビン吸着」をするらしい。


とーちゃんはまるで、とーちゃんでは無いようで、もう何日もとーちゃんと話していないような気がする。目の前のそのままがとーちゃんなのにね。

今晩は、ばぁばん家へ連れて行かれたちなこ。少し「かーたんもいこ。」と愚図ったけど最後は笑って手を振って行きました。
ごめんね、ちなこだってかーちゃんと一緒にいたいに決まってる。寂しい思いさせてごめん。

ちなこ、とてめ強くなったね。それだけ我慢もいっぱいしてるんや。
かーちゃん、沢山生きてるけど、2才のあなたに励まされてます。頼もしいです。嬉しいです。


かーちゃんの所に、生まれて来てくれてありがとう!





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最終更新日  2004年05月16日 07時55分28秒


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