ちゃいにーずティー

ちゃいにーずティー

アダプテーションコースに乗るまで



その頃、ラッキーにもそのプラスティック病棟でDグレードの看護師が不足しており、また、私達日本人ナースのお世話をしてくれていた、スーがプラスティック病棟の師長(師長は通常、シスターというが、彼女の立場は、CNS=Clinical Nurse Specialistといって、シスターの上の立場)だったこともあり、また、私の2ヶ月間のHCAとしての働きを買ってくれたその病棟の師長のヒラリーからも認められ、

「うちで、働いてみない?」

と、嬉しいお言葉を頂いた。
それは、まさに、私が6ヶ月前に計画していた通りの運びであったが、願ってもない、いや、のどから手が出るほど欲しかったオファーであり、二つ返事で、

「はい。是非是非、お願いします!」

と、オファーを受け入れた。

アダプテーショントレーニング(海外看護師の看護トレーニングをイギリスではこう呼ぶ)に入るに当たって、病棟の師長、シニアナースからのインタビューを受けたが、それはまさに形だけのもので、

「あなたを採ることはもう決めているから、緊張しないでね。一応、人事課で、このインタビューをすることが義務付けられているから、仕方なくするだけだから」

と、最初に言われ、一気に気分が楽になった。聞かれたことは、日本での看護の経験やこれからどうして行きたいか、など会話形式で進んで行き、2ヶ月間のHCAの経験で、お互いの顔も割れていたので、ほとんど緊張もすることなく、スムーズに終った。

ワークパーミットも、スーがアレンジしてくれ、ロンドンのホームオフィスで1日つぶすこととなったが、パスポートへの机上も終わり、全てがアダプテーションコースに入るに当たって、整った。

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