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chiro128
水族館裏の暗闇
葛西臨海水族園は江戸川区の臨海町というまさしくその立地を示した所にある。駅でいうと京葉線の臨海公園前。隣が舞浜、ディズニーランドだ。海に面し、目の前に人工の砂州がある。
この水族園の展示にはその生物の住む環境をできるだけ再現する、という努力が払われている。もちろん、その多くが視覚に訴えるものである。(魚にとってもこれは大事なことなんだそうです。)更に生物の住み合わせや温度、濁度などの環境要因の設定も考えている。園長(当時)の安部義孝さんに裏側を案内してもらった。
「お役所の人がね、よく来るんですよ、見学に。まあここも都の施設ですから仕方ありませんけえど。そんな人が来てもあんまり役に立たないと思いますけどね。園長とかになるとどうしてもその案内させられるでしょ。おかげで下らない冗談覚えちゃって、怒らないで下さいよ」そんなことを話しながら、裏側へと向かう。機械の唸る音がしてくる。
「水族館っていうのは、動物園と違って、限られた水を使って、その循環で生物を飼っていますから、どうしても、水の浄化装置がでっかくなってしまうんですね。これが空気だったら、そんな設備いらないでしょ。この浄化装置が園全体の3分の2を占めています。水なんて目の前にいくらでもあるように見えるでしょ、でもあの水では生きていけない生物が沢山いるんでね、この水は八丈島沖から船で運んでくるんですよ。そう頻繁に代える必要はないんですけどね」
モーターの音に紛れるようにトントンという音がしてくる。リズミカルな音。「何だと思います?」いつもの案内の要領らしく、ほほえみながら安部さんが言う。この音は調理室から聞こえてきた。中では職員とアルバイトの大学生(もちろん水産学部)が包丁を握りしめて餌を作っている。その生物の口の大きさに合わせて刻んでいるのだという。刻み餌はアサリとサクラエビ。他にアジ、ワカメ、ゴカイ、プランクトンなど。プランクトンはまた別の部屋で繁殖させている。安部さんがサクラエビを食べる。「ほら、人間が食べているのと同じ」普段は刻み作業は機械がやっているのだという。この日は故障中だった。
マグロ水槽をぬけると普通の展示水槽の裏側に出る。スロープを上った所に石やら珊瑚やらが積んである。「これはみんな偽物。これはねぇ、よいしょ!」なんてふざけながら安部さんが大きな石をヒョイと持ち上げる。「プラスチック。役人の案内でこんな下らない冗談を毎度やっていると結構悲しいですよ。これ中は空洞でよく見ると表面に小さな穴が一杯あるでしょ。これで中に死に水ができないようにするんです。水は止まるとそこに入った細かい食べ屑や死んプランクトンから腐り始めて、水を悪くするんですね。それでこんな風にちゃんと設計してあるんです」
珊瑚もみんな偽物。これはワシントン条約で国際取引は規制されているので、展示のためには偽物が使われている。どうしても本物を使う時は国内のものを使う。それは石垣島とかで許可を得て採集する。この偽物はアメリカ製。国内では精度の高いものは需要がなくて作られていない。この偽珊瑚の裏に塩ビパイプが付いていて、これで偽石に固定する。
さて、これからが本当の裏側。たまたま水循環系の故障で、水槽ごしに観客が見えた。不思議な風景だ。展示水槽のガラスの向こうにいる人間。
園長の姿を見て(?)魚が寄ってくる。最初に来たのは深海魚。目がガラス玉のように不思議に光っていた。鼻面を水面から出してフンフンしている。「餌をねだってるんですね。みんなよくなついてますよ」猫みたいにかわいい。
左には展示水槽が並んでいる。もう一方、右手にも水槽が並んでいる。こちらは観客に見えない。予備水槽だ。人影に気が付いて魚が集まってきた。なんだかプラスチックで作ったおもちゃみたいな丸い魚だ。「ランプサッカーと言います。北海とかに住んでいる魚で、お腹に吸盤があるんですよ。鱗は変形していて、触るとツルツルですよ」壁に張り付いていたり餌をねだっていたり、あまりかわいい顔はしていないのだけれど、愛嬌がある。指を入れると噛みつく。もちろん餌だと思って。「これはこの水族園で3代目か4代目でしてね。最初からここで暮らしてるから特に人なつこいんですよ。この予備水槽だけじゃなくて隣の建物になるんですが、繁殖センターがありまして、そちらにはもっと飼っています。魚は動物と違って、寿命が短いですから、どうしてもこういう施設が必要なんですね。そう、この魚の卵はキャビアにそっくりなんですよ。味も形も。だから安いキャビアはみんなこの魚の卵ですよ、本当は。このランプサッカーの親は今、展示水槽にいると思います」もう餌をくれないことが判ったのか、話を始めると魚たちはまた水槽の壁やら底やらにくっついてしまった。
別の水槽では、飼育係の人が餌をあげている。アサリとサクラエビの刻みはそのまま水槽の中へ。ワカメは小さな金網の筒の中へ。ぼそぼそつついて食べる奴がいるのだ。予備水槽で水を噴いている奴がいる。「ハコフグの仲間ですね。いつも人が通るとあれやるんですよ。餌をねだってるんですね、あれも。あの魚は本来は水を噴きかけて、砂を掘ってゴカイとかを食べるんですよ。ここでは水を噴いて餌をねだっている」みんなかわいい。
表へ出ると、こんな裏側とは関係なく、2人連れがじゃれている。彼らにとっては暗闇が重要なのだ。だから水族館人気は若い人から始まった。水族館でのアンケートの結果もそれを裏付けている。またこういう暗闇を「来る理由」の大切な部分と考えているのはなぜか20代の女性が一番多い。世の中少し変じゃないかという気がする。そんな姿も気にせず「渚の生物」の展示へ。ここは潮の干満から波に至るまで人工的に作っている。中にいるのは東京湾の生物たち。魚だけじゃなくイソギンチャクや貝、蟹、ヤドカリ、ヒトデやウニもいる。潮の干満のおかげでちゃんと海藻のアオサも生えている。「この魚以外を育てるのが大変でね。水の中にプランクトンが充分いないとだめですし、彼らの食物なんてまさに彼ら同士で供給しているようなものですから。環境を作らないと餌がない訳です」
ここではウニやヒトデに触ることができる。実際に手に触れることで環境の学習をしてもらう、という狙いだ。でも触られっぱなしのヒトデやウニはたまらない。「消耗してしまう」のだそうだ。だから一度に沢山のヒトデを手に触れやすい所には置かない、という努力をしているという。それは言葉の問題ではなく、実際に擦り切れてしまうらしい。なんだか気の毒な気もする。
潮の干満は別に設けられた水槽との間で水を動かせばできる。波はどうしているかというと、これが実に単純で、人目に付かない所で巨大な板が前後に動いているだけなのだ。それを見たいと言ったら「見たがった人は初めてですよ。狭いですがいいですか」全然構わない。それでは、という訳で、そこから事務所に一度入って、一番奥の事務室に入った。事務室の人に挨拶してから、入り口近くの床の一部を外す。その下には高さ1メートルほどのコンクリートむき出し(当然)の空間があった。向こうに「渚の生物」の水槽が僅かに見える。手前には長さ3メートル、幅2メートルほどのアルミ板が律儀そうに往復運動をしている。原理から言えば、これで相当にいろいろな波ができる。小さくゆっくり動かせば緩くて周期の長い波、大きくゆっくり動かせばゆったりした大波、大きく速く動かせば叩きつけるような波ができる。どうでもいいけど、なかなか説得力のある機械だと思う。ちなみに波ができることを売り物にしているプールがあるけれど、当然、同じ原理で動いている。
葛西臨海水族園ではこの手の努力を、実は様々なところでやっている。例えば干潟に住むハゼの仲間の展示ではやはり干潟を作っているのだが、ここでは泥という問題がある。うまくこれを濾してやらねばならない。でもやってのけている。磯の生物の展示のためには単純な潮の干満に加え、周期を乱すように別の水槽を使って2重の干満を作っている。以外な水の動きはそこに住む生物にとってはいい刺激となり、自然の状態に非情に近い姿が見られるという。
「この園では身近なはずの東京湾の再現に相当な努力をしている訳です。でもそのためには八丈島から水は持ってこないとだめですし、人工的にすべてを設置しないといけない。まあ不自然ですよね。考えてみれば、そうしないと身近だったはずの環境が見えない。変ですよね。まあ、そんなこと考えながら、ここで働いている訳です」安部さんはそんなことを話しながら、笑っていた。
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