chocoの部屋

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別世界への扉




■■■■■ 別世界への扉 ■■■■■


  使い慣れた扉を開けたり、いつも通る町の角を曲がったり、
  それだけで、異世界へ行くことが出来ます。
  別世界へ行く手段をもたないときは、
  物語を読んで、他の世界へ旅立つことができると思います。


『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ作)

「別世界への扉」といって一番に思いつくのはこの本です。
本を読むことで、別の世界へ入っていく。
こんな理想の物語はありません。
物語は物語を産み、その物語がまた物語を産み、
全ての話には終わりがありません。
赤銅色の表紙と紋章が、私たちを物語の世界へ導いてくれます。

以前、映画になりましたが、原作のこの、本当にはてのない物語は、
さすがに表しきれていなくて、きれいでしたが、がっかりした覚えがあります。






『ナルニア国物語』シリーズ(C・S・ルイス作)

この本を読んで、洋服ダンスの中に道を探した人はいっぱいいるはず!
それぞれの巻が独立して面白く、また、通して読むことで、
また別の面白さもある。
1巻の謎めいた不思議な光景が、巻を読み進めてようやくわかった時の面白さは
なんともいえませんでした。

ディズニーが映画にするそうですが、この世界を壊さないように…と祈っております。











『ABARAT(アバラット)』(クライブ・バーカー作)

不思議な世界に圧倒されます。
作者による豊富なイラストがとにかく圧巻!
ほとんど1ページに1枚くらいの割合で絵が入っています。
ステキなものも気味悪いものも入り混じって、ひたすら魅力的です。
1巻は青が基調です。2巻は赤が基調です。

調べたところ、この作家はホラーを書く人なのですね。
なるほど、悪夢の描写がとても怖いです。



『ユニコーン・ソナタ』(ピーター・S・ビーグル作)
美しい、言葉に表しがたい音楽とともに現れる幻想郷「シェイラ」。
ユニコーンが駆ける理想郷は、本当に郷愁を呼び覚ますほど、
ファンタジーに満ちています。
その上に、現実を見つめる目があり、理想のはかなさのようなものも感じられ、
寂しくも、素敵な物語になっていると思います。




『銀のほのおの国』(神沢利子作)
部屋に飾ってあった剥製のトナカイの頭が突然生き返り、
兄弟を別世界へと連れ去ります。
兄弟は、トナカイの国、「銀のほのおの国」を甦らせることに手を貸します。

どうして人間は他の動物を殺さねばならないのか、
キレイでかわいいファンタジーではなく、過酷な生存競争がリアルに描かれ、
辛い状況を目の当たりにしつつ、先に進まねばなりません。

「生きる」意味も問う、物語だと思います。
















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