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自分が見つけたサイトは、例えば、 記憶&クリエイト で、見やすくまとめて書いておられる。

注意として何度でも繰り返したいことは、秘伝・秘法でお金を払わせようとするサイトには、近寄らないこと。近寄ってもうっかり信じ込まないことが肝心だ。

「これこそ本物!」などという宣伝は、如何に中身が無いかを自ら宣伝しているようなものである。

どの(人の)記憶術がいいか、なんて話は、実際の話、どうでもいいことで、一本の大樹が咲かせた右の花と左の花のどちらが美しいか、を比べているようなものである。

記憶術(mnemonics)の技法には幾つかの柱があり、それが基礎テクニックとして世間に紹介されているわけだが、そこから先はカスタマイズの話になる。

そして、カスタマイズは自分自身で行うしかない。

高額な出費でお手軽に入手しようとせず、むしろ友達同士でアイデアを出し合った方が良いだろう。



きちんと調べていないのでウソになるかもしれないが、自分の中ではそういうイメージがある。

既に亡くなって久しいようだが、自分は、高校生の頃に氏の書かれた本を読んで、非常に面白く感じた。

自分の高校時代といえば受験戦争という言葉のあった時代だったが、自分は怪しい趣味に忙しく、学校の成績やら大学受験やらに目が向いていなかった。

勉強そのものは嫌いではなかったが、時間が勿体ないので最低限しかしない、というのが自分のポリシー(大袈裟?)だった為、手軽に早く暗記できれば時間が増やせるという気持ちで、渡辺剛彰氏の本を手にとった。

が、しかし、勉強に時間をとられることがイヤな人間に、記憶術の技法を勉強する根気なんてあるはずがない。

せいぜいテクニックを頭で覚えた程度で終わった。

その(根気がない)せいで今薄給にあえぐ生活をしているのだろう、と言われれば、その通りかもと答えるしかないが(笑)

むしろ、記憶術に対して、より強い興味を覚えるようになったのは、社会人になってからだ。

会社の中で覚えることが多すぎて、ということではなく、記憶術そのもの仕組みに純粋に興味を抱いたということだ。

そこで、新書など安価な本は購入し、フランセス・イエーツの本など高額な物は図書館を利用して読んだ。

オジサンになってしまった現在、当時読んだ内容は思い出そうとしても思い出せない(笑)が、何かの折にふと思い出すことも無いではない。



例えば、 Miscellanies Selected from the Public Journals の MNEMONICS など見ると、笑うのは不謹慎かもしれないが、ちょっと頬が緩んでしまう。

この例は空間認識を利用した記憶術の一つの技法だ。

記憶術についてきちんと書かれている本を読めば分かると思うのだが、大量の情報を記憶しようとする時、まず第一に重要なことは、覚えようとする内容を整理することである。

整理する時点で、言語情報網にアタリをつけていることになり、脳に対して受け入れる準備を促すことになる。



自分のような凡庸な人間でも、整理した段階で、漠然とした記憶が残る。

整理する際に項目の分類分けを行うという行為そのものが、「言語情報網」を構成する何らかの意味グループへ項目を当てはめる行為となっているからだ。

意味グループ…という言葉を使ったが、特定概念というふうに言い方を変えてもいい。

単純な話、「氷」がどのような意味グループに属するか、分析的に考えてみれば、「冷たい」「固い」といった状態を指し示す意味のグループに属すると同時に、「水という漢字に点がくっついた」というようなイメージ或いはパターンのグループにも属している。

もちろん、「氷」に関する個人的体験は人それぞれであるから、それぞれの過去の体験をベースにした無数のグループにも、同時に属しているといっていい。

そのように一つの言葉は複数のグループに属する構成要素でありながら、同時に各々のグループを連結する機能もある。

連想は日常的に知られた現象ではあるけれど、何故に連想が発生するか、そのメカニズムはハッキリとは解明されていないように感じる。

脳神経同士の電磁誘導的な相互作用とでも呼べるものがありそうだ(あるという話は見聞きしたことがある)が、それが原因なのか、別の原因があってそれが発生しているのかは、門外漢である自分は知らない。

戦後、渡辺剛彰氏の本が出版されて後、記憶術関連の多くの本が出版された。中には怪しいモノもある(呪文を唱えて記憶力を増進する、等々)が、基本的に中身に変わりはない。

記憶術という名前の木がそこにあり、それには多くの花が咲いているということだ。





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最終更新日  2008年12月11日 13時48分31秒 コメントを書く


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