ニューヨーク編 前編



1999年 1月15日~19日  3泊5日でニューヨークへ!


 ある日、ウチの姉キから電話がかかって来た。
 「ニューヨークへ行きたいか~~~~!」
 「オ~~~~!!!」
 取敢えず「アメリカ横断ウルトラクイズ」のノリで答える私・・・
 (でも、何で?)と思い聞いてみると、
 田舎にあるディスカウントストアの懸賞に応募したら、
 優待料金でニューヨーク旅行が当たったとのこと。
 それで同行者も普通のツアーよりはちょいと安めの料金で行けるから、どう?
 とのことだった。

 しばらく考えた私は、行く事にした。
 それも会社には内緒で・・・と言うか「田舎に帰ってきます」という理由で
 お休みしちゃった。
 仲のイイ子、2人だけに本当の事を話し、ヘヘヘッ、行く事にしちゃった♪
 だって私、死ぬまでに一度はNYに行きたかったんだもん。
 何が見たい訳でも無いけど、世界の経済の中心地NYに、
 一度足を踏み入れたかったのよね~。

 出発当日、田舎から来た姉キと待ち合わせて成田空港へ。
 空港内で私達はカートという物を初めて使ってみた。
 荷物を乗せて、カラカラカラ・・・
 「おお~ラクチンじゃんか~」と押していた所、エスカレーターに乗る事に。
 (うん?どうすりゃいいんだ?)と思いながらも、なんとか上りのスカレーターに乗った。
 しかし・・・・・コレが降りられなくなってしまった。
 どう押してもカートは進まないし、下からエスカレーターの階段は上ってくるし。
 (ひえ~助けて~~。このままじゃアタシ、エスカレーターに巻き込まれて
  死んじゃいますぅ~~~)
 と思ったトコロ、どうにか脱出。
 ふぅ~、一安心・・・
 しかし、もう二度と、絶対にカートは使いません。
 どんなに面倒でもスーツケースを押して歩きます!と心に誓いました。

 そして出発ゲートへ。
 しかし航空会社の到着便がNYで機体の雪下ろしの為、出発が遅れたとの事。
 その便が到着して、それが折り返しNY便になる為、結局2時間遅れて
 出発する事となった。
 ようやく飛行機に乗り込み、一路NYへ向けて出発!

 飛行機は当然の事ながらエコノミークラス。
 ちょいと小さめの飛行機なので、狭いこと狭いこと。
 ちょっと、憂鬱だわ・・・

 外国の航空会社には多いと思うのだが、客室乗務員に男が多い。
 それも外人の大男だ。
 その人達が、食事とかのサービスをする為に歩くたび、微妙に揺れている感じがする。
 イヤ、絶対に彼らが歩くと機体が揺れているのだ!
 おい!こんな事で飛行機が落ちたらシャレになんね~ぞっ!(落ちる訳ナイか・・・)
 そしてロッキー山脈越えのせいなのか、機体がすご~く揺れた事もあった。
 普段は飛行機に乗っても全然怖くない私だが、
 さすがにこれはちょっと怖かったぞ。

 夜のフライトだったので、食事を食べた後に寝る事にした。
 しかし、寝れないんだな、コレが。
 元々私は、海外旅行の行きの飛行機ちゅ~のは、遠足前の子供の様にウキウキして
 寝れないタイプなのだ。
 しかし隣の姉キも寝ちゃって、話し相手もいないし、
 つまんないので、何とか寝ようとしたのだ。
 だが、30分くらい寝たかな~と思うと目が覚める。
 そうすると席の狭さや、居心地の悪さが余計に身に染みて、
 「たのむ~~~~、ココで降ろしてくれ~~!!」と絶叫したくなるのだ。

 結局、飛行時間13時間の内、2時間くらい寝ただけで、
 無事NY、ニューアーク国際空港(Newark International Airport)に到着した。
 (後に姉キから聞いたのだが、寝れないと言いながらも、私はどうやらイビキをかいて
 寝ていたらしい。あ~、ハズカシ~)

 外へ出てみるとNYは夜。
 突きさす様な寒さで、かなり冷え込んでいる。
 私達ツアー一行は、だいぶ遅めの夕ご飯を食べに行く事になる。
 レストランに着いたら、カニ料理だった。
 ツアーの皆さんも飛行機でかなりお疲れの様子なのと、
 カニ料理という事もあり、みんなモクモクと食べていた。
 外へ出ると、このレストランは川沿いのお店なので、
 対岸にキレイな夜景が広がっていた。
 あぁ~、ここはNYなんだよね~、と思いながら、またバスに乗り込みホテルへ到着。
 しかし出発が2時間遅れた影響で、ホテルに入ったのは夜の12時くらい。
 もう疲れました~。ヘトヘトですぅ~。
 寝かせて下さい~~。

 私達の宿泊するホテルはミッドタウン(Midtown)に建つ
 「ウォルドルフ・アストリア」(Waldorf-Astoria)と言う、けっこう高級なホテル。
 指定された部屋に入ると、なんてステキ!
 欧風調のインテリアで広々としていて、とても豪華なのである。いや~ん、ステキッ!
 しかし・・・・・灰皿がない! どこを探しても灰皿がない!
 やられた、禁煙ルームだ。
 海外では禁煙ルーム(フロア)が多い事も知っている。
 だからわざわざ旅行の申し込みの時に、「なるべく喫煙ルームでお願いします」と
 念を押しておいた。
 しかし、やっぱりダメだったのだ。
 それじゃなくても飛行機に乗ってから何時間もタバコを吸っていない私は、
 と~ってもタバコが吸いたくてたまらないのだ。

 こういう時の、私の行動は素早い。
 さっそくロビーへ降りて行き、現地ガイドをひっつかまえて抗議する。
 しかし、このガイド(日本人)の対応が、ものすごく悪い。
 「部屋を喫煙ルームにしてくれ!」と言うと、
 「何なの? このNYでは禁煙ルームになるのが当たり前なんだよ。アホかおまえら」
 という態度で、イヤな感じ。
 なんとかフロントの人に部屋の変更は頼んでくれたものの、
 「おまえら、そのくらい自分でやれよな」って態度丸出し。
 そりゃNYで生きて行くには、何でも自分でやらなきゃならないのだろう。
 しかし、こちとら日本人じゃ(怒) 
 それも観光に来てる、英語も喋れない日本人じゃ(怒、怒)
 だからこそ高い金払って、現地ガイドもつけてるんだろうが(怒、怒、怒)
 お金払ってるコッチは客なんだぞ!
 客の言ってる事が聞けんのか~~~ってカンジでした。

 そのガイドが言う。
 「今日、部屋のチェンジは出来ないので、取敢えず窓を開けてタバコ吸ってれば。
  そんなに沢山吸わなきゃ大丈夫ですから」
 ちゅ~事で、そのステキな部屋に戻って、窓を少し開けてタバコを吸ってみる。
 しかし外はすご~~く寒く(あれは絶対0度以下だ)、
 ソコソコ高層階だったので、風も強い。
 も~うタバコを持ってる指先が冷たくて、冷たくて・・・まるで凍りそうだった。
 身も心も凍えそうになりながら、タバコを吸っていた、私。
 なんか、バカみたい。
 NYの街は喫煙に厳しいから、
 せめて部屋では思う存分タバコが吸いたいだけなのに~(泣)
 え~ん、さっさと寝る事にします~。

 翌日は朝イチで、セントラルパークの東側に建つ
 メトロポリタン美術館(Metropolitan Museum of Art)へ。
 ちょっと早く行き過ぎたみたいで開館前だった。
 なので、その辺にいた屋台でホットドックを買って、朝食がわりにする。
 そうこうしている内に開館、そして中へ入った。

 エジプト美術や、ヨーロッパ絵画、彫刻、ギリシア美術などを見てまわる。
 ガイドブックにも書いてあったが、ココを1日でまわるのは無理だと実感しましたわ。
 ホント、広いんだもん。
 ゴッホ、モネ、ゴーギャン、ルノアールetc.
 あ~、美術の教科書で見たのと一緒だぁ~!
 この美術館、絵画の前にロープとかが張られていない。
 だから有名絵画を真近で観賞できるのだ。
 私は油絵のマチェール(絵具のデコボコ感)が見たかったので、結構近づいて見ていた。
 のちに姉キから聞いた話だが、どこかの絵を真剣に見ていた私。
 もっと真近で見ようとその絵に近づいた瞬間、警備の人が動いたそうな。
 きっと、あんまり近づくから(この女、アブナイ)と思われたのだろう。
 結局、注意はされなかったけど、皆さんもロープが無いからといって、
 必要以上に絵に近づくのはやめましょうね。

 そして帰りがてらにニューヨーカーの憩いの場所、
 セントラルパーク(Central Park)へ。
 雪景色のセントラルパークだけど、雰囲気は最高!
 犬を散歩させてる人や、赤ちゃんとお散歩の人が沢山いました。
 のどかで良かったよ。


NY Metとセントラルパーク


 午後はミッドタウンの五番街(5th Ave.)とマジソン街(Madison Ave.)でショッピング。
 ティファニー、プラダ、ルイヴィトン、エルメスとブランド店を見てまわる。
 ふ~んって感じ。
 あっ、ナイキタウンやワーナーブラザーズスタジオストアにも行きました。
 こっちの方が面白かったな。

 途中でロックフェラーセンター(Rockefeller Center)にも行った。
 その中の有名なスケートリンクを見てきましたよ。
 狭いリンクに大勢の人達が滑ってました。
 あぁ~、NYってカンジ!

 もう一つ、NYってカンジはマンホールから出ている湯気。
 これもテレビで見たのと一緒で感動したよ。

 そして一旦、私達はホテルへ戻った。
 部屋へ入ってみると、あれれ?荷物が無い!
 あわててフロントへ行ってみると、昨日の抗議が効いたらしく、
 部屋を喫煙ルームに変えてくれたみたい。
 しかしこういう場合、勝手に荷物を移動させちゃうんだね。
 で、新しい部屋に行ってみると・・・前の部屋より2ランクくらい下がっていた。
 部屋も狭いし・・・
 でも、やっぱ気兼ねなくタバコ吸える方がイイもんね。

 部屋でちょっと休憩した私達は、ミッドタウンの南の方にある
 エンパイアステートビル(Empire State Building)に行く事にした。
 時間は夕方5時くらい。段々外は暗くなる。
 普通ガイドブックには、「夜のNYを歩くのはやめましょう」みたいな事が
 書いてあるけど、あえてチャレンジしてみた。
 確かにちょっと怖かった。
 でも大通りを歩いていたので大丈夫だったよ。
 結構な距離を歩いて、やっとエンパイアステートビルに到着。
 そして102階、381mの展望台へ。
 この展望台、金網に囲まれた屋外なの。
 だから風がすごく強くて、かけていたメガネが飛ばされちゃうかと思うくらい。
 でも、すごくキレイ。
 360度、どこまでも続く光の海・・・
 寒くなければいつまでもボーッと見続けていたいくらいだった。

 摩天楼の夜景を見終わり、今度はまたもや歩いて、
 北側にあるタイムズスクエア(Times Square)を目ざす。
 この道のりには、結構人通りのない細めの道もあり、ドキドキ!
 なるべくカップルの後ろを歩いて、(なんだかカップルだと大丈夫って気がするでしょ。
 えっ、しないって?)なんとか、たどり着いた。
 お~、テレビで見たのと一緒だぁ~!
 (私はテレビで見たのと一緒だと感動する、単純なヤツですな)
 ブロードウェイ(Broadway)もすぐソコなので、ミュージカルの看板も沢山 って、
 とてもにぎやかだった。
 そしてデリでサンドイッチを買って、ホテルへ帰りました。

 部屋に戻った私達は、早速サンドイッチを食べようとした。
 しかし、デカイ、デカ過ぎる。
 アメリカ人はこれをペロリと全部食べてしまうのだろうか?
 ピクルスだって、丸のまま2本も入っている。 
 オイオイ、そんなに食わね~よ!
 サンドイッチと一緒にビールも買ってきた。
 しかしビンビール。 栓抜きなるモノは無い。
 しょうがないので私の持ってきたビューラーを使い、20~30分格闘して、
 なんとかこじ開けた。
 もちろん、ビューラーは曲がっちゃたので使えなくなりましたが・・・


NY 夜景 タイムズスクエア デリ



                            後編へつづく・・・




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