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2006.11.21
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カテゴリ: 萌え映画
BSで連日ヴィスコンティ特集をやっているのだが。
昨日は監督自身のドキュメンタリーだったのに、早速見逃してしまいましたよ。はい。
21世紀に19世紀が舞台のシリアスプレイがどう思われるのだろう。


思えばヴィスコンティは高校~大学時代の萌えだった。
あの頃、マセた腐女子は一度ははまる「お耽美」ですもの。乙女の嗜み? 外せませんわ。
田舎の小都市ゆえ、洋画がガンガンかかる映画館もほとんどなく、「ロードショー」や「スクリーン」で無聊を慰めていた中学の頃、どれだけ 「ベニスに死す」 に憧れていたか。当時、すでにビョルン・アンドレセンは「あの人は今」状態で、あの一作のみでスクリーンから消えた彼の、学生生活の様子などが写真に載ったりしていた。
もちろん最初は陶器人形のようなタッジオ萌えなのだが、その後、怪しすぎるダーク・ボガードにも深くのめり込んで、自叙伝を原書で読む暴挙に及んだのももう20年ぐらい前・・・かな?
貴族がいて、召使いがいて、リゾートなのにペストが蔓延するというギャップに驚いたり。それがまた犬も歩けば世界遺産に当たるヴェニスであることに驚いたりとか。


耽美の道は世紀末の退廃へと容易につながった。そこで 「ルードヴィッヒ」や「家族の肖像」や「地獄に堕ちた勇者ども」 にものめり込みます。今考えると、映画そのもののストーリーやコンセプトはわかっていなかったと思う。
でも4時間を越える 「ルードヴィッヒ」 をリアルタイムで岩波ホールで観られたのは財産だと思っているし、今はうわさも聞かないヘルムート・バーガーに憧れていた腐女子はあのころ、大勢いたと記憶している。ヴィスコンティ亡き後、見る影もなく落ちぶれていったバーガーが、その後出演したB級以下のポルノまがいの作品も、歌舞伎町の怪しい映画館まで友人と二人でこわごわ観に行ったっけ。

クラシック~オペラ好きの私は、当然、オペラ演出家としてのヴィスコンティも好きだったし、< b>ヴィスコンティ~ゼッフィレルリ~アバド~ムーティ という 、 ミラノ・スカラ座ホモライン を見逃すはずもなく、「才能豊かな芸術は総ホモである」ことを疑わなかった。現在に至ってBLなんかにはまっているのも、すでに昔から温床はあったのね。

三百人劇場でのヴィスコンティ全作上演も行ったはずで、デビュー作 「熊座の淡き星影」 も観たし 「郵便配達は二度ベルを鳴らす」 は面白かった記憶がある。でも意外や 「夏の嵐」や「山猫」 には萌えられなかった覚えがある。コスチュームプレイは大好きだけど、ミラノ公国の歴史とかイタリアの内戦の歴史がわからないと、かなり難しかった気がする。
晩年、バーガーに溺れたヴィスコンティが、「地獄~」「肖像」「ルードヴィッヒ」と作って、監督~ボガード~バーガーというホモ黄金分割ラインを「美しい」と思っていた時代もあった。
遺作は 「イノセント」 かな? ジャンカルロ・ジャンニー二にも萌えたなあ。

繰り返し観たのはやはり「ベニスに死す」なのだけど、もうショタのようなタッジオ萌えではなく、シルヴァーナ・マンガーノのとんがった鼻だとか、白髪隠しの髪粉が溶けたマスカラのように顔に垂れてくるダーク・ボガードの醜悪さに萌えていた。

果たして、今、20年ぶりでヴィスコンティを観て、萌えられるのだろうか。
それ以前に、最後まで見続けることが可能なのだろうか。

今 「夏の嵐」 を見ながらこのブログを書いている。
今は亡きアリダ・ヴァリの硬質な美しさ!
ファーリー・グレンジャー、マッシモ・ジロッティといういかにもなハリウッド好みの男優は、もろヴィスコンティ好みの男色そうな美男だし。
ああ、これもイタリア独立戦争の話だよね。BGMにブルックナーが流れているけど、舞台は1866年。まだ7番のシンフォニーはかかれていないのでは?





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Last updated  2006.11.21 20:27:29
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