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2009.01.07
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テーマ: 徒然日記(25408)
カテゴリ: いろいろ
突然に日帰り帰省をすることになり、朝7時の新幹線に飛び乗って帰り、東京駅に戻ってきたのは夜11時。
帰りの車中はほぼ爆睡だったのだが、それでもめちゃくちゃ疲れていて、足が重い。
新幹線のホームからタクシー乗り場までが異様に長く感じられた。

それもそのはず、楽しい帰省ではなく、荼毘→通夜に参列するためだった。

一人っ子の自分と、まるで姉妹のように育った幼馴染のお母さんが4日に亡くなった。
年末に電話で話したときには、「年を越せないかもと言われているので、年末年始に帰ってくるなら喪服を持ってきて」と言われていた。これは縁起でもないことではなく、3年前に余命1年といわれ、ここまでもったのだ。周囲は覚悟ができていた。

私は自分の親は「おとうさん・おかあさん」と呼んでいたが、彼女の両親は「パパ・ママ」と呼んでいた。12歳くらいまでは毎日のようにどちらかの家で遊んでいたので、事情を知らない人は「似ていない姉妹」だと思っていたらしい。血縁ではないから当たり前だ。

お互い似たような境遇で(私の母は病気がちで入退院を繰り返しており、彼女の父は結核病みで外で仕事ができなかった)、きょうだいもいないので、日中は窓から叫べば聞こえるお向かいさんである双方の家を行ったりきたり。珠算と英語とおこととピアノを一緒に習った。

しかし12歳のとき、彼女の一家が別の場所に引越したことで私たち擬似姉妹の蜜月は終わりを告げ、高校からは学校も別々となり、互いの道を歩むことになった。


大人になってわかったことは、実は二人は性格も慣習も全然違うってことだった。他人だから当たり前なんだが。彼女は腺病質タイプで冷え性で寒がり。私は真逆。夏冬は互いに一緒の部屋にいられない(笑)。互いの氏素性から育ち方まで、知らないことはほぼないので、何も隠すことはない間柄なんだけど、それでも成人してからは、趣味も思考も違うことを意識せざるを得なかった。それでもどちらもすでに片親を亡くしていて、独身のまま仕事をしていることで、意識の下ではずっとつながっていた。

そして今回、母を亡くしたことで彼女は天涯孤独になってしまった。
特異なのは、彼女の両親は出身地が本州の北と西に分かれているため、近くに親類縁者がいないことだった。今回の身内だけの荼毘も、私を含めて参列者は10人にも満たなかった。
覚悟していた死とはいえ、周囲に支えてくれる人も、葬儀のプロトコルを指南してくれる身内もいないのは大変だろうと思う。せめて自分は、有給をとってでもかけつけて今日一日、彼女のそばにいようと思った。

大判のバスタオルを胴回りに巻いて補正してもなお、ほっそりとした喪服姿の彼女は、なんか不謹慎だが「未亡人」を思わせる色っぽさだった。母親の昔の仕事仲間やご近所の方々が参列した通夜で気丈に喪主挨拶を務めた。がんばったね。偉かったね。
こういうときは、支えてくれるパートナーがいないことが悔やまれるよね。
でも、今回ずっとセレモニーに立ち会ったことで、自分もいつかやってくるであろう父のときのシミュレーションが出来た気がする。

それにしても喪服着て(冬用の黒のスーツは仕事用のテーラードスーツしかなかったので、黒のタフタのコートドレスを着た)、ヒールのあるパンプスを履いて気を抜くことなく姿勢をよくして12時間以上過ごすのは、撮影立会いで12時間立ちっぱなしよりはるかに疲れるのだった。やっぱり他者の時間や流儀に合わせて行動することがストレスになっちゃうんだろうなあ。それと人の死のセレモニーという、これだって一種のハレの状態だからか?

もはや結婚式に呼ばれるより、葬儀に呼ばれることのほうが多くなる年齢なのか。
独身でいると、田舎では特に一人前未満に思われるから、いろいろとやりにくいよなあ。
あーなんか、胃の中のものが全然消化されていない気がする。これもストレスのせい?





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Last updated  2009.01.07 00:49:10
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