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2010.03.15
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カテゴリ: 少女マンガ系

『娚の一生(3)』西炯子

えええ~っ、もう完結? 早すぎるよ西さん! しばらくぶりにBL以外で萌える作品に出会えたと思ったのに、終わっちゃっうなんて。あの50代枯れたえろ教授がどんどんいい男に見えてきたところだったのに(笑)。

なんか、すべてのアラサーアラフォー、負け犬女子の気持ちを代弁してくれるようなお話だった。もう泣けて泣けて困った。
そして教授の京都弁がはんなりしていてえろくて胸を恋の矢で貫かれた(笑)。あ~あ私にもこういうもののわかったくたびれたおっさんが現れて、どこかへさらって行ってくれないかしら(爆)。

強引にプロポーズしたものの(公式の場で妻だと紹介しちゃったのに)未だ煮え切らないヒロインのために、中年のおっさんが密林で「ゼクシィ」を買っちゃうところに激しく萌えた(笑)。そして35歳にふさわしい、あんまりひらひらしてないウエディングドレスまで! こんなことされたら私だったら即嫁に行くぞ(笑)。

ドレスの入った薄いギフトボックスを「まな板の入った箱」と勘違いする時点で、ヒロインの「女」の部分がどれだけ磨り減っているかはわかるけど(私もきっとそうだ)、でも昔の男には未練がある。なんだよこの展開!おもしろすぎるじゃないか。まな板をプレゼントする男性なんているのかよ!

要するに彼女は頭がよすぎて、仕事が出来すぎて、まじめすぎるから、恋愛に対して自由になれない。自分で自分をぎっちぎちに縛っているんだよね。うーんなんで彼女の気持ちがこんなにわかるんだ、自分。

でもそこにダークホース登場!いまだに思いを振り切れないかつての不倫相手。振り回され傷つけられ、その挙句田舎に蟄居する原因となった相手が、妻と離婚して迎えにきちゃう。かぼちゃの馬車に乗って(魔法処理済)。こんな直接話法は西さんしか描けないよなあ。もう笑った笑った。大笑い。かなり強引なプロポーズと命の危機をも救ってくれたかつての男は、結局最後まで顔が描かれないので、もう彼女にとってこいつはどうでもいい存在なんだとわかるんだけどね。

もう深い台詞の応酬でわが身のことを言われているのかとおもった。

彼女が手がけようとしている地域活性化プロジェクト(地熱発電)は案の定、頓挫しそうになる。インフラ整備だから何百億もかかるし、行政も商工会も全面協力しないといけないのに、なかなか進まない。でもここで「そんなの想定の範囲内」と平然としているヒロインを見て、ああ、このタイトルの「娚」というのは、彼女のことなんだなとやっと気づく。



仕事が仕事だから、地元の実力者とか百戦錬磨の狸オヤジを説得しなくちゃならない。すると「結婚してない人間は信用できない」とか言われる。でも彼女はそんな古い考えには屈しない。そのうち、相手も狸だからなんとか懐柔or脅迫しようと、彼女のプロフィールを調べ上げ、その実績を知るや「結婚してない人間にも立派な人はおる」とか言っちゃう。あほすぎて話にならない。ビジネスというのは、そういうレベルで進めちゃいけないのに、田舎にいくと避けて通れなかったりするんだな。結局この狸オヤジを屈服させるのは、教授だったりするんだよね。もう教授のポイント高すぎ!

そして、2巻の最初のほうまでは超強力ライバルだった完璧な秘書の西園寺さんが、ヒロインの欠点をズバリ指摘する。きゃーすてき!こういうこと言ってくれる人とは友達になれるぞ。
そしてまさかの天災によるクライマックス! かぼちゃの馬車との別れ。

ヒロインの最後の台詞でぶわあーっと涙が出た。こんなかっこいいこと言ってみたい。いや自分の場合は口に出していえる数字じゃなくなっているけどな。

トーストとか、彼女が育てている野菜の下ごしらえとか、庭で七輪で焼く秋刀魚とか、普通のお惣菜がとってもとってもおいしそう。ちゃんと生活している人間は信用できる(どんなバイアスだよ)。そんなわけで私も今日は、うどと根みつばのぬた、小松菜としめじと蓮根と焼豆腐のオイスターソース炒めとかつくっちゃったよ。あ、あと冬キャベツの硬いところと塩こんぶで塩もみした浅漬けも。こんなに料理が好きなのに(まあ滅多にしないけど)、欲しいのは嫁さんだというのはどういうわけだろうか。あ、料理以外の生活能力がないからか。





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Last updated  2010.03.15 08:08:13 コメントを書く
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