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2010.08.16
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カテゴリ: 少女マンガ系
5日間の帰省中は儀式的な行事に2日、ドライブ・買い物・温泉に2日、というスケジュールであらかた終わってしまった。友達と食事に行ったりする以外、夕食後は暇なので、自室のクローゼットに入れっぱなしになっている古いマンガを読む。古いといっても、帰省の度に田舎の本屋で買っていた本ばかりで、せいぜい10数年前くらい。あ、十分古いか。どうも自分の中での「古いマンガ」って70年代くらいの感覚なもんで。

複数巻あるもので、全巻揃っていないのはなぜだろう。どこかにあるのか、もしかして東京にあるのか。普段なら絶対に読まない種類の漫画とかもあって、結構過去の読書歴を知るのは、マンガであっても恥ずかしかったりするものなのだった。



『ニューヨーク・ニューヨーク』羅川真里茂

なぜか3、4巻だけあった。この頃(90年代中ごろ)は、まだボーイズラブなんて全然知らなくて、たまに嵌っていた同人誌関係でやおいのカップリングがあることを知っていた程度だな。そして白泉社の雑誌は「花ゆめ」「LaLa」創刊から読んでいた筋金入りの少女漫画読みだったけど、さすがにこの時代はすでに読んでいなかった。毎号買うのをやめたのは、「動物のお医者さん」「ここはグリーンウッド」が終わったころかな。その頃になるともう半分くらいしか自分が読める作品はなかった。

なので、この作品も連載中は知らなくて、単行本で一気読みした。すごく泣かされた記憶があるけど、今読むとつまらないのだった。やっぱりBLというジャンルが成熟(いや、すでに爛熟かも)して、このテのおきれいなストーリーが過去のものになってしまっているからだろうか。

もともとこの人の絵は全然好みじゃないことに加えて、3巻はほとんどアメリカの刑事やFBIや警察もののドラマそっくりの作りだし、4巻の年老いていくあたりは、ハリウッド映画のあざとさ(つまりはうまいってことだけど)を感じる。作品には全然罪はなくて、すべて読み手が汚れてしまった結果だな(笑)。ああ、こういうラストはその後、幾多のBLもので目にしたけど、羅川さんのは早かったかもしれないなとか(まあカップル成就後の長い人生を書くBL作家なんて木原さんくらいかもしれないけど)、今から15年くらい前だと、まだまだ社会的には白い目状態だっただろうかとか、うーん……つまりは「今」の作品としては読めなかった。



『双子座の女』西炯子

こんな作品があったとは。ていうか、実家にあるのにほとんど読んだ記憶がなかった。2004年刊だから、そんな前の作品じゃないけど、西さんだからして、今読んでもまったく新刊として読めた。

委員長として周囲から尊敬と信頼を集める男子が、実は性同一性障害で、女子のヒラヒラの服が好きで好きで仕方がなくて、自作好きのクラスメートに洋裁を教わるシーンが、なんかすごくいい。そして最後に自分で縫ったウェディングドレスを着て、親の前に頭を下げる。

今ほどこの病気が知られていない頃だと思うので、それをこんなふうに一見軽いコメディに仕立ててみせて、その実深い問題をはらんでいることをしっかり作品に刻んでみせるのは、やはり西さんの力量だろうなあ。西さんは出自は少女漫画だけど、女子はいわゆる美人やかわいい子だけじゃないし、男子もそうだし、なにより都会に憧れない地方都市で生きる人々をしっかり描いてくれるから好きだ。西さん、『女男の一生』がヒットしたことだし、これからも大人が出てくる話をもっと描いてほしい。



『青青(あお)の時代』全4巻 ※画像は文庫として再刊された3巻完結もの

これも全然読んだ記憶がない。もしかしたら買うだけで満足して、読んでいないのかも。99年ころから順次刊行。
最近、山岸さんの「アラベスク」が豪華本で再刊されていて、懐かしくて読んでみたら、35年くらい前の話なのに全然古くなくてびっくりしたんだよね。造形もファッションも、今でも全然通用するということは、当時はいかに先端を行き過ぎていたかだよね。第一彼女の寓話ものは今読んでも怖いし普通にありえる話だったりする。ミシェル・デュトワシリーズ(セブンティーンコミックス!)が出てきたので、これも読んでみたけど、この時代のお耽美ものにつきものの恥ずかしさがなかった(笑)。

さて、この話は多分梅原歴史学にインスパイアされた系列のものかもしれない。聖徳太子よりさらに以前の、国家の態を成す以前の日本の部族制の中での古代シャーマンの話、かな。さすがに簡単には読めない話だったので、結局東京に持ってきちゃったよ。これから読む。
そうそう、4巻にずっと探していたニジンスキーの生涯を描いたマンガが収められていたのがラッキー!一度読んだきりで、最近バレエリュスのドキュメンタリーを観たりしたもんだから、探していたんだよね。初出はおよよの1989年「ぶ~け」連載だった。これは懐かしかったわ。





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Last updated  2010.08.17 16:53:53
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