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2010年11月17日
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 戦前パリで演劇を学び、帰国後、フランス近代劇を紹介。1939年文学座に入り、欧米現代劇のほか、三島由紀夫、福田恒存らの作品を演出。64年、ウェスカー作「大麦入りのチキンスープ」を演出、主演し、芸術祭文部大臣賞を受賞。71年には文学座を退団し座友になった。

 「おしん」のほかテレビ、映画にも多数出演。宮沢賢治の童話と詩を岩手の方言で読む朗読会も続けた

「賢治さん」。女優で演出家の長岡輝子さんは宮沢賢治を語る時、いかにも懐かしそうにそう呼んだ。

 ▼「賢治さんは標準語で書いている。けれど、その言葉の中には東北の音とリズムがちゃんと宿っているんです」。祖母から受け継いだ財産でもあるという岩手のリズム。柔らかく、しかし毅然(きぜん)とした語り口が聞く者を心地よく包み込んだ▼長岡さんが102歳で亡くなった。舞台女優として翻訳劇から新劇まで幅広く活躍し、女性の舞台演出家の草分けでもあった。NHK連続テレビ小説「おしん」で演じた商家の大奥さまも忘れられない

 ▼94歳の時には、古代東北に住んだ蝦夷の英雄を描いた長編アニメ映画「アテルイ」に出演。蝦夷の大みこアマババの声を担当するなど、東北につながる仕事が少なくなかった▼「朗読は作るものではなく、その人の人生がにじみ出てくるものです」。生涯現役を全うした気概。しゃんと伸ばした背筋をしのぶ。







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最終更新日  2010年11月17日 18時33分29秒
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