日本二十六聖人記念館
住所：長崎市西坂町7－8
電話：095（822）6000
交通：JR長崎駅徒歩10分
開館時間：9時～17時（12月31日～1月2日は休館）
拝観料：大人 250円（だったと思う）
詳しくは… 二十六聖人記念館ＨＰへ
＜沿革＞
慶長2年（1597）、豊臣秀吉のキリスト教禁止令にともなって捕らえられたスペイン人神父をはじめ、修道士6名と少年3人を含む日本人信徒20名が、京都・大阪からのつらい殉教の旅の末、2月5日処刑された。当時は海に突き出た高台だったらしい。二十六人は、文久2年（1862）6月8日教皇ピオ9世によって列聖された。
昭和37年（1962）6月10日列聖100周年を記念して、西坂の丘に船越保武の二十六聖人の記念碑と同時に今井兼次の設計による鉄筋コンクリート三階建ての二十六聖人記念館が建てられた。
記念館には、キリシタン歴史とかかわりがある資料が展示されている。昭和45年（1970）県文化財として指定されたブロンズのピエタ、大分県丹生で発掘されたキリシタン遺物、かくれキリシタン弥勒菩薩の三点、主な記録の中では聖フランシスコ・ザビエルの自筆の書簡、中浦ジュリアンの書簡などがある。
これらの遺物とともに現代の美術品である沢田政広作「聖パウロ三木」、船越保武作「高山右近」、上田康照作「ガラシャ細川」などが展示されている。
キリシタン時代のメダイや同時代のヨーロッパの書物や地図などのコレクションも豊富である。
ルドビコさま（中央）
＜感想＞
船越保武氏の二十六聖人記念像は、圧巻！外国人の修道士・神父さまは、手を両手に広げおり、日本人は手を合わせて祈ってます。二十六聖人の中には幼い少年も含まれており、なかでもルドビコ茨木は、耳を削ぎ落とされても、キリストへの信仰を捨てなかったそうです。
記念館内は、ステンドグラスから光が差し、静かな雰囲気でした。印象的だったのは、イエズス会の創始者イグナチオ・ロヨラの自筆の手紙ですが、とても細やかな字で、几帳面な人だったのかなぁ…と思いました。少年天正使節の一人、中浦ジュリアンの美しい筆記体の書簡も残っていました。あの時代に、危険な航海のすえローマに渡り、語学や西洋文化を習得できたのは、カトリックの精神抜きでは容易ではなかったと思う。弾圧から逃れるために、観音様をかたどった「マリア観音」などは、工夫をこらしてあって面白かったけど、なんかカトリックから離れているような気が…。
記念館入り口には『愛は死よりも強し』と書かれたレリーフが建ってました。
あの時代に信仰を守るのは、大変なことだったと思う。何の罪も犯していないのに、雪の中、関西から裸足で縄で縛られながら長崎の地まで歩かされ、十字架につけられた聖人たちの姿は、まさにイエスさまと同じ姿だな～と思いました。
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