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Mar 19, 2004
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カテゴリ: cinema
【シッピングニュース】ラッセ・ハルストレム監督・ケビンスペイシー主演

(Amazon.co.jpより)何をやっても駄目な中年男クオイル(ケヴィン・スペイシー)は、
妻の事故死を機に、伯母のすすめで娘を連れて祖先の地ニューファンドランド島へ赴き、
そこで港湾(シッピング)ニュースの記者として雇われながら生活することに…。

ピューリツァ賞や全米図書賞を受賞したE・アニー・ブルーの小説を原作に、
人間の人生と魂、その再生を歌い上げる名匠ラッセ・ハルストレム監督のヒューマン・ドラマ。
先祖の寓話がもたらすファンタジーと厳しい現実との対比が巧みな自然描写によって
一目で伝わる熟達した演出技術の妙。脇に至るまで行き届いたキャスティングの良さ。
そしてアイリッシュ・テイストで紡ぎ上げるクリストファー・ヤング音楽の素晴らしさ等、






ケビンスペイシーは、演技は好きだけど、好みではない(!!)という点と
ジュリアンムーアは好きでないという理由から、劇場でも躊躇って観なかった作品。

どうやら監督のラッセ・ハルストレム氏は、【ショコラ】の監督だっていうんで
映画の中の空気みたいなものは、似てるかもしれないなどと思い、観ることに。

実際に撮影に行ったというニューファンドランド島の自然は、厳しく、
寒いグレーの感じがバシバシ伝わってきました。(すごい、と思った)

感想から言えば、
この映画は淡々とした「日常」の映画なのだなー、ということ。

役者陣がすばらしいから、淡々としてても魅せられるけれども
例えば、小さい頃にお父さんから受けた経験や、

お兄さんと確執があってずっと耐えてる妹だったり
お母さんからの愛が足りない娘だったり、旦那さんに逃げられた未亡人だったり
家にまつわる呪われた秘密があったりするのは、

普通、一般的に私達が目にする日常の一部のように思える。

それを、そのままにして生活していく人もいれば、それを乗り越えて


だからこそ、新しい土地で自信をつけて成長していく主人公に感動したり、
元気付づられたりするんだろう。

新しい場所、新しい出会い、不器用な恋。どれも静かにジーンとくる日常。

でも、私としては、いい映画だなーと思うけれど、好きな映画ではなかった。

なぜならば、それが「ある、ある、こういうこと。」だったり
「いる、いる、こんな人。」ということで
現実に近すぎて、目を覆いたくなるほど、自分達の隠しておきたい一面に迫ってくるからだと思う。

逆にそこがこの作品のいいところなのかもしれませんね。

深い皺が刻まれた叔母さん役のジュディ・デンチは登場するだけで、迫力があって
すごい役者です。(天然記念物?)

あと、ケイト・ブランシェットが安っぽい悪女役をこなしていたのも、
意表をついて見所のひとつかもしれない(笑)。

いろいろ考えさせられる、淡々としたちょっと暗い映画でした。


シッピングニュース ★★






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Last updated  Aug 11, 2004 09:35:51 AM
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