Clarte Coaching Office

Jun 28, 2004
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カテゴリ: cinema



そういった興味から、Swimming Poolを観ることにしました。




のっけから感想ですが、私としては、この映画、全体的にボンヤリとしていて、期待はずれでした。

でも、最後の最後の『え?どーいうことー??』というくだりで映画が終わってしまう、
不完全燃焼的な謎かけは、面白いアプローチだなぁと

見てる間は面白くなかったけど、見終わった後に、色々推理したり、空想したりして
実は、興味深く、長くひっぱる映画だなーーと感心しました。

シャーロット・ランプリング演じる、サラ・モートンという女性作家は、
売れっ子のミステリー作家。

この役作り、ステレオタイプな70年代の女性インテリ層みたいな感じで、
わざとそれを狙ってやったんだろうなーと、
それがわかると、気分悪いくらいやな感じで入り込めるような気がします。

作家、サラ・モートン(シャーロット・ランプリング)のわざとらしくも70年代風なファッション。
若い主役のジュリー(リディヴィーヌ・サニエ)のGAPかZARA風のカジュアルでシンプルかつセクシーな
いまどきのファッションと対比すると、
本当に、頑固でくたびれた、自分本位な女性が、時代の風潮に後れてしまって、
孤独を消化しきれないでいる様子が見事に浮き上がってきます。

頑固を繰り返して意固地になると、行く末はこんな嫌味なおばさんになるんだなー
おお怖い!
と反面教師的に、見えてしまいます。

いやーな感じの食事の仕方、いやーな感じの覗き見の仕方。

いかにも、ちょっと間違った感じ(自分の主張だけ通そうとする)のウーマンリブを推進してそうな頑なで狭い了見の
女性(私の苦手とするタイプの女性です)を、本当にうまくシャーロットランプリングはこなしていて

もう、いい加減、演技がうまいのはわかったから、そんな作品出らんでいいーやん!!
と、ちょっとかわいそうに。もったいなく感じました。

色々と謎が残ったままのエンディングですが、
新旧、二人の女性が、それぞれのいいところ、悪いところをいかんなく発揮していて、
観ている私たちは、漠然と、自分たちの考える、フレッシュさと成熟、または自由と抑制、
精神的な弱さと強さ、そういう女性ならではの相反するイメージを膨らませ、
男性へのアプローチ、人生へのアプローチ
それぞれの良さ、悪さ、をなんとなく思い起こさせて、考えさせられる内容でした。

内容自体は、そんなにいいものでもなかったけれど、
たしかに撮り方は、とっても美しく、音楽も効果的でとてもよかった。

男性には、ちょっと微妙な映画かもしれません。




Swimming Pool
















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Last updated  Jun 28, 2004 10:46:55 AM
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