メタボリック、胃がんのリスク…



知らない間に進行する生活習慣病の中でも最近、特に注目されている。 

肥満、糖尿病、高中性脂肪血症、高脂血症、高血圧のうち3つが重なればメタボリックシンドロームで、相乗的に動脈硬化を一段と進行させる原因となる。

病気の一歩手前の境界領域が含まれるので、相当数の該当者がいるとみられている。

実際には40歳以上の男性では4人に1人に達するほど増えているようだ。

診断基準は以下の通り。


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静岡健康管理センターHP より



そしてこのメタボリックシンドロームにさらに恐ろしい事態が発見されたので紹介します。



メタボリック症候群、胃がんのリスクも高まる…東大   読売新聞


内臓の周りに脂肪がたまる内臓脂肪症候群(メタボリック・シンドローム)に陥ると、動脈硬化や糖尿病だけでなく、胃がんのリスクも高まることが、東大腫瘍(しゅよう)外科の北山丈二講師らの研究でわかった。

 肥満解消が、がんの予防や再発防止にもつながる可能性を示す成果と言えそう。今月下旬に横浜市で開かれる日本癌(がん)学会で報告する。

 北山講師らの研究チームは、脂肪細胞から分泌される「アディポネクチン」というホルモンに着目した。脂肪の燃焼を助ける働きなどをするが、内臓脂肪症候群になると、分泌量が減り、血液中の濃度が下がる。

 チームが突き止めたのは、アディポネクチンに強力な抗がん作用があること。ヒトの胃がん細胞を移植したマウスにこのホルモンを投与すると、腫瘍が最大で9割も減少した。



アディポネクチン特集

アディポネクチンとは

アディポネクチンとは脂肪細胞自身が分泌している 善玉のアディポサイトカイン です。アディポとは“脂肪”という意味で、標準的な体格の人の血液中には多く存在し、内臓脂肪が増加すると、反対にアディポネクチンは減少することが明らかになっています。どんな人でも、普段から喫煙、血圧や血糖値の上昇、血中脂質、悪玉のアディポサイトカインなどによって血管が少しずつ傷つけられています。血液中に存在するアディポネクチンは、血管が傷ついているところを発見すると、すばやく入り込んで修復します。

また日本人の65%の人が遺伝的にアディポネクチンを作りにくい素因をもっており、糖尿病になるやすいとされています。


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